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公開日 2006/01/13 15:30

【CES総覧】次世代ディスクを筆頭に盛り上がりを見せたCES 2006を振り返る

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来場者数15万人以上、出展社数2,500以上と、過去最大規模となった今年のInternational CES。オーディオビジュアル機器を扱う主要メーカーの多くが開幕前日にプレスカンファレンスを実施するなど、ブランドのアピールも例年以上に力が入っていたように感じられる。ここでは特に注目の高かったトピックごとにCES 2006を振り返る。(記事中のテキストリンクは全てPhile-web関連記事にリンクしています)


<Blu-ray Disc v.s. HD DVD>
Blu-ray Disc(BD)、HD DVDの両規格のハイビジョンコンテンツ収録パッケージソフトの発売が間近に迫り、両陣営のアピール合戦が白熱した。録画の習慣が少なく、ROMの再生に重点を置く北米ということもあり、ハードメーカーは再生専用機の新機種をこぞって発表。東芝のHD DVDプレーヤーにおいては、なんとamazon.comで予約を開始してしまうという荒技も見せた。


東芝のHD-XA1

ソニーのBDP-S1

パイオニアのBDP-HD1
再生専用機を披露したメーカーを具体的に紹介すると、BDでは松下電器ソニーパイオニアシャープサムスンほか多数、HD DVDでは東芝LG電子、トムソンなど。BD-ROMプレーヤーは各社とも夏頃の発売を予定しており、価格はおおむね1,000ドルを超える。それに比べ東芝はHD DVDプレーヤー2モデルを3月という早い時期に発売開始する。価格は普及モデルが499ドル、上位モデルが799ドルとBDよりも安い価格設定となっている。次世代ゲーム機においてはPLAYSTATION 3がBD、Xbox 360がHD DVDの再生に対応するという対決の構造となった。


HD DVDのプレスカンファレンス

BDのプレスカンファレンス
またCES会期中には、BDHD DVDの両団体がプレスカンファレンスを実施し、ともにパッケージメディアの具体的な発売タイトルを発表。BD側は約80タイトルをなるべく早い時期に、HD DVD側は約50タイトルを3月に発売するとアナウンスした。



<薄型テレビ>
フルHD表示があたりまえとなりつつある薄型テレビは、プラスαの特長を備えた製品が注目を浴びることとなった。

大きさで言うと松下電器の103型プラズマテレビが話題を呼んだ。サムスンの102型を1インチ上回った世界最大のテレビだ。製造技術を披露しただけというわけではなく、年内には発売を開始する予定だ。ソニーは82型の液晶テレビを参考出品。LEDバックライト搭載、xvYCC対応など最新の技術を駆使した映像を披露した。東芝、キャノンのSEDは、日本で公開済みの36型をブースに設けた暗室で公開。視聴の順番待ちの列は途切れることがなかった。


松下電器の103型プラズマテレビ

ソニーの82型液晶テレビ

ソニーのSXRDリアプロ
住宅事情が日本と異なる北米では、リアプロジェクションテレビ(PTV)の人気も根強い。TI社が1080p表示対応のDLPチップを開発したことを受け、フルHDのPTVを各社が公開した。またソニーはSXRDデバイスを採用した55型のPTVを参考出品。驚異的な薄型化を実現した同機にも注目が集まった。別会場で展示を行ったビクターはLED光源を採用したPTVを出展した。



<フロントプロジェクター>
薄型テレビの華やかさに押され少し印象の薄くなってしまった感のあるフロント投写型のプロジェクターだが、初公開された新製品は少なくない。

シャープは、TIの新DMDパネルを搭載したフルHDの単板式DLPプロジェクターや、エントリークラスの720p対応モデル「XV-Z3000」を発表した。マランツも1080p対応のプロトタイプを公開。正式発表は06年の半ばになりそうだ。またヤマハは、720pのミドルクラスDLPプロジェクターを初公開。価格は4,000ドルとなる予定だ。同じくDLPを採用する東芝は、DVDプレーヤー一体型の480p対応プロジェクター「TDP-ET20」を展示した。

液晶デバイスを手掛けるエプソンは、光源にLEDを採用した手のひらサイズの液晶プロジェクターを初公開。新しい光源の実力を確かめるため、多くの人が足を止めた。

シャープのXV-Z20000

ヤマハのDPX-830

エプソンのLED光源プロジェクター



<ビデオカメラ>
記録媒体にHDD、メモリーカードを採用したビデオカメラが目立ち始めた。

HDDビデオカメラの草分けビクターは、DVD書き込みドライブとクレードルが一つになった“Everio”用「ドッキングステーション」を展示。またソニーは初めてHDDビデオカメラを公開。3MピクセルCCDを搭載し、内蔵マイクでドルビーデジタル5.1chサラウンド収録が可能だ。東芝の“gigashot”はHDDの大容量化を果たし、ビデオカメラとしての進化を見せた。

サンヨーの新“Xacti”はついに720pのハイビジョン撮影に対応した。記録フォーマットはMPEG-4で、2GBまでのSDカードに対応する。

ビクターのドッキングステーション

ソニーのHDDビデオカメラ DCR-SR100

サンヨーのXacti



<オーディオ>
オーディオブランドのブースは例年通り別会場アレクシスパークに集結。十数棟にも及ぶリゾートホテルの客室を展示ブースにし、200以上のブランドが展示を繰り広げた。またデノンマランツをはじめ、ケンウッドJBL/ハーマン・カードンディナウディオなどは、メイン会場であるコンベンションセンターで最新機種をアピールした。

ケンウッドのKseries

デノンのAVR-2870

ディナウディオのブース



AV製品のブランドに限って言えば、今年のキーワードはやはり「HD」だった。映像関連機器のフルHD対応を前面に打ち出した展示が多く、サラウンド音声技術も「Dolby TrueHD」や「DTS HD」といった名称で次世代機器との相性をアピールした。BD、HD DVDともにパッケージソフトと再生機が本年中に発売される事が決定しており、次回のCESでは録画機に話題が移行していくことも予想される。

(Phile-web編集部)

[ces2006]

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