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公開日 2006/01/16 17:37
松下、持続時間を20%向上させたオキシライド/アルカリ乾電池を発売
松下電器産業(株)ナショナルウェルネスマーケティング本部は、持続時間を従来比で20%向上させたオキシライド乾電池とアルカリ乾電池を4月10日より発売する。
オキシライド乾電池は単3形「ZR6XJ」と単4形「ZR03XJ」、アルカリ乾電池は単3形「LR6XJ」と単4形「LR03XJ」を発売。価格はすべてオープン。
オキシライド乾電池は、2004年4月に発売した新たな方式の乾電池。電池持続時間が通常のアルカリ電池に比べて長く、大電流を取り出せるという利点がある。
今回の新型オキシライド乾電池は、正極に新添加剤と改良を施した新オキシ水酸化ニッケルを採用し、電池の反応性を向上させたほか、負極の増量、電解液の最適化も行い、持続時間を20%長くすることに成功した。
また、アルカリ乾電池にもオキシライド乾電池の技術を採用し、電解液量を増量。負極亜鉛粉末も改良し、オキシライドと同様に20%の長寿命化を達成した。
オキシライドで従来から行っているグローバル統一デザインをアルカリにも適用。オキシライドは未来をイメージした青、アルカリはパワーを連想させる赤をそれぞれコンセプトカラーに採用した。既に発表しているニッケル水素充電池を含め、オキシライド、アルカリ、ニッケル水素のすべてが世界統一デザインとなる。
本日行われた記者発表会では、冒頭、松下電池工業(株)一次電池社 社長の梶川陽二氏が事業戦略について説明した。梶川氏によると、2005年の乾電池の世界需要は、マンガンが180億個、アルカリが135億個。マンガンが微減傾向にあるのに対し、アルカリは年々増加を繰り返しており、2008年には148億個の需要を見込んでいるという。
一人あたりの乾電池需要では、日本と北米が年間13個超と突出しており、先進地域ほど高い傾向が見られる。梶川氏は「もし、ほかの地域もこの程度の需要になれば、2倍・3倍程度の成長の余地があることになる」と市場の拡大に期待を寄せる。
パナソニックブランドの乾電池のシェアは16%前後で、世界シェアで1位、2位を占めるデュラセル、エナジャイザーとほぼ並んでいる。今後はアルカリ乾電池の需要増に対応し、アルカリへのシフトを加速。今回の新製品の投入により、グローバルシェア20%を目指すとし、世界シェアナンバーワンの達成を狙う。中でもオキシライドについては、「デジカメで『オキシライドモード』が登場したり、小型四駆のバクシードの公式電池になるなど、機器の設計をも変える差別化商品」として同社の戦略の中核に位置づけ、「日本発の技術がやがてグローバルスタンダードになる」と宣言した。具体的には、2005年に35ヶ国、約2億個を出荷したものを、2008年には50ヶ国、6億個に引き上げるという。
国内の乾電池マーケティング戦略については、松下電器産業(株)ナショナルウェルネスマーケティング本部 副本部長の渥美正美氏が説明。渥美氏は、「国内の乾電池需要は、2006年には86%がアルカリになる」と、グローバル市場に比べて国内のアルカリ比率が高いことを説明。また、単3形、単4形のアルカリ電池のうち、オキシライドの割合が11%と、既に高い普及を実現しているとした。
また渥美氏は、「オキシライドの認知度が65%以上と高く、8割弱のユーザーが製品に満足している」と製品への反響の高さをアピール。さらに、マーケティング施策として、2005年にはチェコ交響楽団の協力のもと、「音に差が出る」というキャンペーンを展開したことをおさらいした。
この音質の高さは、再生だけでなく録音の現場でも認められ始めているようで、レコーディング機材のヘッドアンプを直流対応に変え、電源をオキシライド乾電池にすることで、高電圧の安定した供給を行う録音が実用化されているという。既に、山崎まさよしや東京エスムジカ、dorlisといったアーティストがオキシライド・レコーディングを活用しているほか、平井堅やケミストリー、BoAなどを手がける音楽プロデューサーの松原憲氏も、「オキシライドの音は、まず高音部がきれい。音の立ち上がりがすごく早いし、残響の残り方もいい。音にすごく奥行きが出る感じだね」とその音質を評価している。
さらに、オキシライド乾電池で有人飛行機を飛ばすという、東京工業大学との産学協同プロジェクトもスタート。今年夏に飛行会を実施するとのことで、実現すれば、乾電池での有人飛行は世界初になるという。
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
オキシライド乾電池は単3形「ZR6XJ」と単4形「ZR03XJ」、アルカリ乾電池は単3形「LR6XJ」と単4形「LR03XJ」を発売。価格はすべてオープン。
オキシライド乾電池は、2004年4月に発売した新たな方式の乾電池。電池持続時間が通常のアルカリ電池に比べて長く、大電流を取り出せるという利点がある。
今回の新型オキシライド乾電池は、正極に新添加剤と改良を施した新オキシ水酸化ニッケルを採用し、電池の反応性を向上させたほか、負極の増量、電解液の最適化も行い、持続時間を20%長くすることに成功した。
また、アルカリ乾電池にもオキシライド乾電池の技術を採用し、電解液量を増量。負極亜鉛粉末も改良し、オキシライドと同様に20%の長寿命化を達成した。
オキシライドで従来から行っているグローバル統一デザインをアルカリにも適用。オキシライドは未来をイメージした青、アルカリはパワーを連想させる赤をそれぞれコンセプトカラーに採用した。既に発表しているニッケル水素充電池を含め、オキシライド、アルカリ、ニッケル水素のすべてが世界統一デザインとなる。
本日行われた記者発表会では、冒頭、松下電池工業(株)一次電池社 社長の梶川陽二氏が事業戦略について説明した。梶川氏によると、2005年の乾電池の世界需要は、マンガンが180億個、アルカリが135億個。マンガンが微減傾向にあるのに対し、アルカリは年々増加を繰り返しており、2008年には148億個の需要を見込んでいるという。
一人あたりの乾電池需要では、日本と北米が年間13個超と突出しており、先進地域ほど高い傾向が見られる。梶川氏は「もし、ほかの地域もこの程度の需要になれば、2倍・3倍程度の成長の余地があることになる」と市場の拡大に期待を寄せる。
パナソニックブランドの乾電池のシェアは16%前後で、世界シェアで1位、2位を占めるデュラセル、エナジャイザーとほぼ並んでいる。今後はアルカリ乾電池の需要増に対応し、アルカリへのシフトを加速。今回の新製品の投入により、グローバルシェア20%を目指すとし、世界シェアナンバーワンの達成を狙う。中でもオキシライドについては、「デジカメで『オキシライドモード』が登場したり、小型四駆のバクシードの公式電池になるなど、機器の設計をも変える差別化商品」として同社の戦略の中核に位置づけ、「日本発の技術がやがてグローバルスタンダードになる」と宣言した。具体的には、2005年に35ヶ国、約2億個を出荷したものを、2008年には50ヶ国、6億個に引き上げるという。
国内の乾電池マーケティング戦略については、松下電器産業(株)ナショナルウェルネスマーケティング本部 副本部長の渥美正美氏が説明。渥美氏は、「国内の乾電池需要は、2006年には86%がアルカリになる」と、グローバル市場に比べて国内のアルカリ比率が高いことを説明。また、単3形、単4形のアルカリ電池のうち、オキシライドの割合が11%と、既に高い普及を実現しているとした。
また渥美氏は、「オキシライドの認知度が65%以上と高く、8割弱のユーザーが製品に満足している」と製品への反響の高さをアピール。さらに、マーケティング施策として、2005年にはチェコ交響楽団の協力のもと、「音に差が出る」というキャンペーンを展開したことをおさらいした。
この音質の高さは、再生だけでなく録音の現場でも認められ始めているようで、レコーディング機材のヘッドアンプを直流対応に変え、電源をオキシライド乾電池にすることで、高電圧の安定した供給を行う録音が実用化されているという。既に、山崎まさよしや東京エスムジカ、dorlisといったアーティストがオキシライド・レコーディングを活用しているほか、平井堅やケミストリー、BoAなどを手がける音楽プロデューサーの松原憲氏も、「オキシライドの音は、まず高音部がきれい。音の立ち上がりがすごく早いし、残響の残り方もいい。音にすごく奥行きが出る感じだね」とその音質を評価している。
さらに、オキシライド乾電池で有人飛行機を飛ばすという、東京工業大学との産学協同プロジェクトもスタート。今年夏に飛行会を実施するとのことで、実現すれば、乾電池での有人飛行は世界初になるという。
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
(Phile-web編集部)
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トピック
- ブランドPANASONIC
- 型番上記参照
- 発売日2006年4月10日
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