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公開日 2006/04/17 13:26
マランツ、フルHD DLPプロジェクター「VP-11S1」を正式発表 − 価格は189万円
(株)マランツ コンシューマー マーケティングは、フルHD DLPプロジェクター「VP-11S1」を6月上旬に発売する。価格は189万円(税込)。
VP-11S1は、今年1月のCESで参考出展され、3月17日に同社特設ページで国内発売がアナウンスされていたモデル。
表示パネルには、米テキサス・インスツルメンツ(TI)社による初めてのフルHD DMDパネル“DC3”を採用。パネルサイズは0.95インチで、解像度は1920×1080。1080p映像の投映も可能。ミラーを保持する支柱のためにある中央の支持点の小型化 ミラー間のギャップを縮小するなどの工夫で、光の反射効率を高めた。
パネルのドライバーにはTI社による新開発の「DDP3021」を2個搭載。並列に使用することで、ミラーの正確な制御とガンマ処理の12ビット化を実現した。従来製品のガンマ処理は10ビットだったことから、階調表現は4倍に精度が上がったことになる。
レンズ内の電動切り替え式アイリスの絞り値Fを、コントラスト重視の6.0と明るさ重視の3.0に設定。F6.0時ではネイティヴコントラスト値で6500対1を実現した。これにより、高いコントラスト感と、優れた階調表現力、滑らかなグラデーション表現の力を獲得している。
ビデオプロセッサーにはVP-12S4にも採用された、ジェナム社の最新プロセッサー「GF9351」を搭載、0.13μmの製造プロセスにより低消費電力化やクロックスピードの高速化などが実現されるとともに、スケーリング性能や4つのVXPテクノロジー能力がさらに向上し、フルHDパネルの実力を十分に活かした高精度な映像処理を実現している。
直系98mmの大口径カラーホイールには新しく流体軸受けモーターを採用し、6倍速を実現した。カラーセパレーションを一層低減させている。フィルターは映像のノイズ感を大幅に抑えるR(赤)×2、G(緑)×2、B(青)×2とG(緑)+NDフィルターの7セグメント構成とした。G+NDフィルター部は暗部の緑を再現する領域だが、人間の目がRGBの3色のうち、殊に緑に対する感度が極めて高いという特性を利用したフィルターとなっている。これにより、緑の階調表現の正確な再現とノイズ成分の大幅な低減が可能になっている。さらにRGBの各フィルター特性も大幅に見直し、VP-12S4で搭載していたO.R.C.A.フィルターに相当する特性も併せ持たせている。
レンズには高性能なAD(異常分散)レンズと非球面レンズを搭載したコニカミノルタ製のカスタム光学系を採用。全レンズにマルチコート処理を施し、余計な反射をシャットアウトしている。12S4のレンズと比較して、鏡筒構造を見直し、周辺フォーカスや色収差のさらなる改善を図っている。光学エンジンはクリーンルームで組み立てられ、完全密封構造となっている。レンズシフトは最大165%、ズームは1.45倍とし、広い設置可能範囲も実現している。
インターフェイスには2系統のHDMIを搭載。アナログのコンポーネント入力も2系統を備えるなど、豊富なソース機器との接続に対応する。またランプには200Wの超高圧水銀ランプを採用し、カラーホイールの赤部分を通過する際に駆動電流を一時的に上げ、輝度を約25%向上させる改良も行われている。
設計面ではVP-12シリーズでおなじみのアルミダイキャストシャーシを採用。電磁波の漏洩を防ぐシールド材の採用や、外装シャーシへのニッケルメッキ処理などにより、輻射ノイズから外来ノイズへの対策まで万全としている。インストール時の隠蔽設置時に問題になる放熱の問題には、前面吸気・後方排気だけでなく、前面吸気・前面排気構造を採用し、対応している。リモコンは全キーにバックライトを付け、操作性を高めている。
【問い合わせ先】
(株)マランツ コンシューマー マーケティング
お客様相談センター
TEL/03-3719-3481
(Phile-web編集部)
VP-11S1は、今年1月のCESで参考出展され、3月17日に同社特設ページで国内発売がアナウンスされていたモデル。
表示パネルには、米テキサス・インスツルメンツ(TI)社による初めてのフルHD DMDパネル“DC3”を採用。パネルサイズは0.95インチで、解像度は1920×1080。1080p映像の投映も可能。ミラーを保持する支柱のためにある中央の支持点の小型化 ミラー間のギャップを縮小するなどの工夫で、光の反射効率を高めた。
パネルのドライバーにはTI社による新開発の「DDP3021」を2個搭載。並列に使用することで、ミラーの正確な制御とガンマ処理の12ビット化を実現した。従来製品のガンマ処理は10ビットだったことから、階調表現は4倍に精度が上がったことになる。
レンズ内の電動切り替え式アイリスの絞り値Fを、コントラスト重視の6.0と明るさ重視の3.0に設定。F6.0時ではネイティヴコントラスト値で6500対1を実現した。これにより、高いコントラスト感と、優れた階調表現力、滑らかなグラデーション表現の力を獲得している。
ビデオプロセッサーにはVP-12S4にも採用された、ジェナム社の最新プロセッサー「GF9351」を搭載、0.13μmの製造プロセスにより低消費電力化やクロックスピードの高速化などが実現されるとともに、スケーリング性能や4つのVXPテクノロジー能力がさらに向上し、フルHDパネルの実力を十分に活かした高精度な映像処理を実現している。
直系98mmの大口径カラーホイールには新しく流体軸受けモーターを採用し、6倍速を実現した。カラーセパレーションを一層低減させている。フィルターは映像のノイズ感を大幅に抑えるR(赤)×2、G(緑)×2、B(青)×2とG(緑)+NDフィルターの7セグメント構成とした。G+NDフィルター部は暗部の緑を再現する領域だが、人間の目がRGBの3色のうち、殊に緑に対する感度が極めて高いという特性を利用したフィルターとなっている。これにより、緑の階調表現の正確な再現とノイズ成分の大幅な低減が可能になっている。さらにRGBの各フィルター特性も大幅に見直し、VP-12S4で搭載していたO.R.C.A.フィルターに相当する特性も併せ持たせている。
レンズには高性能なAD(異常分散)レンズと非球面レンズを搭載したコニカミノルタ製のカスタム光学系を採用。全レンズにマルチコート処理を施し、余計な反射をシャットアウトしている。12S4のレンズと比較して、鏡筒構造を見直し、周辺フォーカスや色収差のさらなる改善を図っている。光学エンジンはクリーンルームで組み立てられ、完全密封構造となっている。レンズシフトは最大165%、ズームは1.45倍とし、広い設置可能範囲も実現している。
インターフェイスには2系統のHDMIを搭載。アナログのコンポーネント入力も2系統を備えるなど、豊富なソース機器との接続に対応する。またランプには200Wの超高圧水銀ランプを採用し、カラーホイールの赤部分を通過する際に駆動電流を一時的に上げ、輝度を約25%向上させる改良も行われている。
設計面ではVP-12シリーズでおなじみのアルミダイキャストシャーシを採用。電磁波の漏洩を防ぐシールド材の採用や、外装シャーシへのニッケルメッキ処理などにより、輻射ノイズから外来ノイズへの対策まで万全としている。インストール時の隠蔽設置時に問題になる放熱の問題には、前面吸気・後方排気だけでなく、前面吸気・前面排気構造を採用し、対応している。リモコンは全キーにバックライトを付け、操作性を高めている。
【問い合わせ先】
(株)マランツ コンシューマー マーケティング
お客様相談センター
TEL/03-3719-3481
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドMARANTZ
- 型番VP-11S1
- 発売日2006年6月上旬
- 価格¥1,890,000(税込)
【SPEC】●パネルデバイス:0.95 1080p DLPチップ ●パネル画素数:1920×1080 ●ランプ:200W SHP ●明るさ:700 ANSIルーメン(通常) ●コントラスト比:6500対1 ●ズーム倍率:1.45マニュアル ●投影画面サイズ:70-250インチ ●接続端子:HDMI×2、コンポーネント×2、コンポジット×1、S映像×1、RGB×1 ほか ●消費電力:350W ●外形寸法:405W×158H×481Dmm ●質量:13kg