• ブランド
    特設サイト
公開日 2006/07/27 19:24

ソニー、2006年第1四半期の連結業績を発表 − BRAVIA、α、ケータイが好調

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニー(株)は、2006年度第1四半期(1Q)連結業績の説明会を都内で開催した。2006年度1Qの売上高は、前年同期比11.2%増の1兆7,442億円。当期純利益は396億円改善し、323億円となった。


執行役 大根田氏

1Qの連結業績
説明会に出席した執行役 エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼CFOの大根田伸行氏は、「“BRAVIA”が依然好調なほか、デジタル一眼レフの“α”も順調な出だしを見せている。また“Walkman携帯”が世界的に好調で、携帯電話は世界4位のシェアを獲得した」と説明。エレクトロニクス分野の売上高は、前年同期比13.5%増の1兆2,809億円となった。

また、2006年通期の連結業績見通しに大きな変更はなく、売り上げ目標は前年度比10%増の8兆2,300億円。


2006年通期の連結業績見通し

“α”をアピールするコーポレート・エグゼクティブSVP 湯原氏
構造改革によるコスト削減は順調に進んでおり、2007年末までに2,000億円の削減を行うという目標に対し、2005年+2006年1Qですでに760億円の削減を実現している。また構造改革の一環として、電子辞書製品の生産を終了した。


エレクトロニクス分野は、液晶テレビ“BRAVIA”が全地域で大幅な増収となり、売上高はテレビ全体で74%増加の2,620億円となった。また、デジタルカメラ“Cybershot”、パソコン“VAIO”が増収となった。ビデオカメラはDVDタイプとHDVが好調でこちらも増収の要因となった。本分野の営業利益は741億円増の474億円。


エレクトロニクス分野の業績

携帯電話分野の業績
携帯電話を扱うソニー・エリクソンの売上高は41%増の2,272億円で、営業利益は143%増の211億円。“Walkman携帯”「W810」とオートフォーカスカメラ付き携帯「K750」がヒットし業績に貢献した。携帯電話の出荷台数は33%増の1,570万台となった。

PS2、PSPのゲーム分野は昨年同期比で販売数量が減少し減収となった。PS2、PSPともにハードの出荷台数は減少。PS3に向けた投資が大きく、営業利益は-268億円となった。


ゲーム分野の業績

映画分野の業績
映画分野は、『ダ・ヴィンチ・コード』の世界的なヒットにより売上高は42%増の2,048億円となったが、前年度公開の映画の不振や、2Qに公開される映画の宣伝広告費などの影響で、営業利益は-12億円となった。


以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.W杯商戦の液晶テレビの売り上げは予想に比べどうだったか?
A.想像していたより低かった。もう少し伸びを期待していた。他メーカーも強気の予想をしていたと聞いている。

Q.液晶テレビのコスト競争力の現状は?
A.昨年に比べ原価率がよくなっており、競争力はついてきていると思う。

Q.エレクトロニクス分野で在庫が増えているというが、売れ行きの予想を外したのが原因か?
A.W杯時期の売り上げを多めに見ていたのが一番大きな原因だ。しかし、通期で600万台という目標は変更しない。実現可能な目標だと考えている。

Q.電子辞書の生産をやめた時期とその理由は?
A.2月に決定し、5月に生産を終了した。全体的な競争力を考慮してやめるに至った。

Q.PSPの失速についてどう考えているか?
A.業績は予想より悪い。ニンテンドーDSに苦戦しているのが一つの大きな要因だ。年末までにはインベントリーを吸収できると考えている。

Q.エレクトロニクス分野で予想以上に売り上げた要因は?
A.海外を含めデジカメが好調でコストダウンも進んでいる。放送局向けの制作機関係も予想を上回った。

Q.PS3の見通しは?
A.発表通り11月発売に変更はない。

Q.在庫の内訳は?
A.液晶テレビ関係と、PS3向けのCELLを含む半導体関係。半導体に関しては先行生産しているから在庫が増加しているが、これらはコントロールの範囲内だ。

Q.PSPの海外での調子は?
A.ヨーロッパでも苦戦しているが日本の方がインパクトは大きい。アメリカではほぼ予定通りに売り上げている。

Q.ウォークマンが国内で減少していることについてどう考えるか?
A.1QはEシリーズを発売したことでシェアを回復してきている。2QではこのEシリーズが好調に推移すると考えている。


(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 多彩なコーデックと強力なANCで快適リスニング!「EarFun Air Pro 4」の充実機能と音質を体験
2 カナルワークス、IEM全製品が埼玉県所沢市のふるさと納税返礼品に採用
3 「Nintendo Music」速攻レビュー。何が聴ける?使い勝手は?さっそく使ってみた
4 ティアック、完全バランス/デュアルモノ設計のヘッドホンアンプ兼プリアンプ「HA-507」。12/14発売
5 EarFun、ハイレゾワイヤレス認証取得で7990円のノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「Air 2 NC」
6 Qobuzもスタート、ネットワークオーディオの盛り上がりに期待膨らむ <販売店の声・売れ筋ランキング9月>
7 【試聴レビュー有】ローム、オーディオ用DACチップ第2世代モデル「BD34302EKV」を発表。PCM1536kHzに対応
8 デノン「DNP-2000NE」がマランツ勢抑えネットワークプレーヤーで3ヶ月振り首位<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング9月>
9 ソニー「LinkBuds Fit」徹底レビュー!“もっと特別な” 新ながら聴きイヤホンの実力と「LinkBuds Speaker」連携の魅力
10 「DGPイメージングアワード2024」受賞モデル発表!
11/1 9:27 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX