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公開日 2006/10/19 18:08
KDDIとフジTV、番組伝送をau携帯電話で支援する「μ-naviシステム」を共同開発
(株)フジテレビジョンとKDDI(株)は、中継現場から放送局へのニュース・番組伝送を、au携帯電話を使って支援する「μ-navi(マイクロナビ)システム」を共同開発した。
これまで、遠隔地にある中継現場から放送局へニュース・番組素材を伝送する際には、FPUと呼ばれる無線中継設備を使ってきた。伝送前に当該設備をセッティングする際は、送信アンテナと受信アンテナを正対させる必要があり、相互のオペレーターが電話などで現在位置や受信状況を逐一連絡するなど、煩雑な作業を必要としてきた。また、当該設備は中継現場から放送局への片方向伝送であるため、中継現場で必要な放送局内情報を得ることが困難とされてきた。
両社による新システムでは、KDDIが採用する携帯電話用アプリケーションプラットフォーム「BREW」上で動くアプリケーションを新たに開発。au携帯電話に搭載することにより、中継現場に持参した携帯電話と放送局間で双方向データ通信を行い、相互の情報を瞬時に伝える事が可能となっている。
中継現場と放送局を双方向にリンクするこのシステムは、従来には無い初の試みとなり、無線中継設備をセッティングする際の中継現場と放送局間の電話連絡が最小限に抑えられるほか、放送局内の情報をリアルタイムに中継現場に伝え、携帯電話に表示することができる。さらに、au携帯電話の特徴を活かして、GPS衛星から取得した携帯電話の位置情報を放送局に伝え、位置情報を元にして中継回線の構築を自動的に行う事も可能だ。これにより、従来と比較して作業の大幅な簡素化と高度な利便性が実現できるとされている。
また中継伝送ツールとして、au携帯電話を採用した事で、特別な端末開発を必要とせず、柔軟なカスタマイズが可能なBREWアプリケーションのみの開発で、設備導入が可能になる。通信料金についても携帯電話のパケット定額サービスを利用する等、通信業界が提供するサービスを最大限に活用して、システム導入に際しての低コスト化や開発期間の短縮が図られている。
(Phile-web編集部)
これまで、遠隔地にある中継現場から放送局へニュース・番組素材を伝送する際には、FPUと呼ばれる無線中継設備を使ってきた。伝送前に当該設備をセッティングする際は、送信アンテナと受信アンテナを正対させる必要があり、相互のオペレーターが電話などで現在位置や受信状況を逐一連絡するなど、煩雑な作業を必要としてきた。また、当該設備は中継現場から放送局への片方向伝送であるため、中継現場で必要な放送局内情報を得ることが困難とされてきた。
両社による新システムでは、KDDIが採用する携帯電話用アプリケーションプラットフォーム「BREW」上で動くアプリケーションを新たに開発。au携帯電話に搭載することにより、中継現場に持参した携帯電話と放送局間で双方向データ通信を行い、相互の情報を瞬時に伝える事が可能となっている。
中継現場と放送局を双方向にリンクするこのシステムは、従来には無い初の試みとなり、無線中継設備をセッティングする際の中継現場と放送局間の電話連絡が最小限に抑えられるほか、放送局内の情報をリアルタイムに中継現場に伝え、携帯電話に表示することができる。さらに、au携帯電話の特徴を活かして、GPS衛星から取得した携帯電話の位置情報を放送局に伝え、位置情報を元にして中継回線の構築を自動的に行う事も可能だ。これにより、従来と比較して作業の大幅な簡素化と高度な利便性が実現できるとされている。
また中継伝送ツールとして、au携帯電話を採用した事で、特別な端末開発を必要とせず、柔軟なカスタマイズが可能なBREWアプリケーションのみの開発で、設備導入が可能になる。通信料金についても携帯電話のパケット定額サービスを利用する等、通信業界が提供するサービスを最大限に活用して、システム導入に際しての低コスト化や開発期間の短縮が図られている。
(Phile-web編集部)