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公開日 2007/08/31 15:01

【一条真人の体当たり実験室】YouTubeでウケる動画を作ろう!<前編> − 人気動画の条件とは

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■ビデオカメラユーザーならYouTubeに参加すべし

AppleTVも対応するなど、今やインターネット界だけでなく、一般レベルでも高い認知度を持つ動画サイトが「YouTube」。このYouTubeはメンバーIDさえあれば世界中の誰でも動画をアップロードでき、世界中の人が見ることができるという間口の広さを持っている。もともとは米国内のサイトだったが、日本からでも動画をアップロードできたため、特に問題はなかった。しかし、最近では日本語サイトもオープンし、英語が苦手な人も参加しやすくなっている。

ビデオカメラユーザーであれば、ぜひ、このYouTubeに参加してみたいもの。そして、できれば人気のある動画を作りたいものだ。

日本語サイトもオープンし、参加しやすくなったYouTube

■YouTubeで人気のある動画とは?

さて、それではYouTubeで人気のある動画とは、どんなものだろう。多くの動画を見ていると、いくつかの人気動画のパターンが浮かび上がってくるように思える。以下にそのパターンをいくつか挙げてみた。なお、ここではTV番組をキャプチャしてアップロードするような手法は著作権的な問題もあるので、考えないここととする。

●超絶技巧
「こんなことは普通の人ではできないね」というような芸を披露する動画。ゲームで信じがたい高度なテクニックを見せるとか、愛車ハチロクで華麗なドリフトを見せてRX-7を破るるとか、凄く歌がうまいとか、いつまでもヘッドスピンしているとか、6重縄跳びをしちゃうとか、いろいろなものがあると思う。凄い!と人を感心させる技があってこそできる動画だが、その人の許可があれば、他人の芸を撮影することもできるだろう。

●珍しいシチュエーション・珍しい物
文字通り、普通は見られないようなシーンや物を撮影したもの。日本に数台しかないスーパーカーを撮影したものだとか、珍しい風景とか、グラビアアイドルが男性と食事している所とか、珍しいイベントや天災や火災現場の映像などがある。注目のAV機器の新製品をいち早く入手してレビューするのもいいかも知れない。

●かわいい動物系
ペットなど動物のかわいい動作などを撮影した動画。フリスビーをキャッチする犬の動画を一時期、やたらに見た気がする。

●セクシー系
セクシーな女性が語りかけてきたり、セクシーな女性がスポーツをしているシーンを撮影したりしているもの。

●疑問に挑む
日常的な素朴な疑問や、都市伝説的な疑問に答えるような動画。テレビ番組にもこのパターンのものは数多い。たとえば、コンドームには水が1リットル以上入るとか、電子レンジで卵を加熱すると爆発するとか、メントスとコーラを混ぜると強烈に発泡するとか、溶岩で焼き肉は焼けるのか、とか、世の中にはいろいろなウワサや疑問があるが、その真偽を場合によっては実験的に確かめるもの。

「白いソアラ」の都市伝説に挑み、5万円の中古ソアラを探して買ってみてどうなったか?というのもアリかも知れない(何かあっても保証できませんが)。100円ライターは特定の状況で凄い爆発力で爆発するという話もあるが、これは試すには危険過ぎるだろう。ちなみに、某メーカーの製品には保証期間を過ぎると適確に壊れるという「○○○タイマー伝説」というのもあり、これは身の危険なしに検証することができる。

■自分に合ったテーマを探そう

さて、YouTubeでウケる動画の傾向がだいたい掴めてきたかと思う。しかし、自分の状況によっては、作りようがないジャンルも多いだろう。自分や家族が動物を飼っていなければ動物系は無理だし、セクシー系も誰にでもできるものでもない。超絶技巧は、自分に超絶技巧があるとか、その知り合いなどでなければ難しい。

ある程度、自分の意志と行動力だけで可能なのは「珍しいシチュエーション・珍しい物」とか「疑問に挑む」などだ。どこか、珍しいところに旅行に行き、動画を撮影してくるのもいいだろうし、何かのコレクターであれば、自分の自慢のコレクションを紹介するのも面白いだろう。日常の疑問は数多いので、自分なりに適した題材を考えてトライしてみるといいだろう。もちろん、危険のない範囲でトライすることをお薦めする。

■動画作成時のワンポイント

YouTubeは一般ユーザーの投稿がほとんどであるためか、あまり編集されていないように見える動画が多い。しかし、PCで編集し、カットや構成をコントロールしたほうが、よりインパクトのある動画を作ることができる。

おおざっぱな編集のコツとしては、長時間、同じシーンの映像は避け、できれば短めのカットの連続でリズミカルに構成したい。また、見せ場をインパクトのあるものにして終わらせると、見た人にはインパクトが残るような気がする。また、内容がわかりにくいものであれば、解説カットを入れるのもいいだろう。

■TSUTAYAのエレベーターに出た?

最後に、最近、渋谷のTSUTAYAで僕が経験した事件の話をしたい。その日、3階でエレベーターに乗り、1階に降りようとしたところ、ドアの閉まり際に、一人の男が強引に乗り込んできた。渋谷のTSUTAYAは割とオシャレな若者が多いのに、妙にむさくるしく、ちょっと不気味な男だった。男は乗り込むと2階のボタンを押し、「1階ぐらいなら、歩けばいいのに」と僕は思った。

数秒で2階に到着し、男が降りていったので、僕は「閉まる」ボタンを押し、ドアを閉じた。そして、そのドアが閉まるのと同時に、僕の耳には、

あ、あ、あああああ

と不気味な声が聞こえてきた。とっさに後ろを振り向いたが、当然、誰もいない。エレベーターのなかは僕一人というわけだ。

「来たな」と思い、血の気が引いてきた。

そして、念のために上を確認しようと視線を上げた僕の目に、とあるホラー映画のPVが目に入った。声はエレベーターの液晶テレビからのものなのだったのだ。やれやれ。日常にはけっこういろいろなことがあり、意識していれば、面白いビデオの撮影チャンスが意外とひんぱんに見つかるかも知れない。

<編集部より>後編では、今回考察した傾向と対策をもとに、一条氏が実際に動画作成とアップロードにトライ。アップ後にアクセス数がどのように伸びたかもご報告します。

(一条真人)

執筆者プロフィール
デジタルAV関連、コンピュータ関連などをおもに執筆するライター。PC開発を経て、パソコン雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスワン」編集長を経てフリーランスに。All Aboutの「DVD ・HDDレコーダー」ガイドも務める。趣味はジョギング、水泳、自転車、映画鑑賞など。

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