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公開日 2008/01/08 20:38
<CES2008:東芝ブース>「Cell TV」をアピール − 新REGZAやHD DVD関連も充実
東芝ブースは、REGZAのほぼ全機種が揃うのはもちろん、QosmioやdynabookなどPC関連、またHD DVD関連の展示にも大きくスペースが割かれていた。
●HD DVD関連の展示が充実
HD DVDでは、昨年発表された第3世代プレーヤー「HD-A35/A30/A3」の3機種のほか、アルパインの車載用HD DVDプレーヤーなども、昨年のCEATECと同様に展示を行った。ただし商品化の時期は未定とのこと。PC用ドライブでは、HD DVD-R/RW対応のノート向けスリムドライブ「SD-L913A」や、デスクトップ向けの「SD-H923A」なども公開。また、モックアップとなるが、ポータブルHD DVDプレーヤーも参考展示が行われていた。
さらに、「300」や「シュレック3」などのタイトルを用い、HD DVDのウェブ連携技術を紹介。ネットにつなげて楽しむボーナスコンテンツをアピールしていた。
なお、HD Recについても紹介コーナーが一角に設けられていたが、日本ほどレコーダー文化が根付いていない米国ではあまり興味を引かないのか、ほとんど関心が示されていなかった。
●2009年発売のCell TVに注目
REGZA関連では、前日のプレスカンファレンスで発表(関連ニュース)した新モデルをすらりと展示。最上位機のXF550シリーズは、“Cinema Series REGZA”と銘打たれ、非常に狭いベゼルと、ツルツルのフレームを採用したことが特徴だ。
さらに、これも昨日の予告通り、1,152個のLEDを、96ゾーンに分けてバックライトに搭載した液晶テレビも公開。通常のCCFLを使ったテレビと並べ、その高い色再現性をアピールしていた。
薄型テレビで最も注目すべきは、同社が2009年に発売を予告している、超高速プロセッサー「Cell」を搭載したテレビだろう。今回の展示でも、まだ実際にCellを筐体に組み込んだ試作機は見ることができなかったが、その高い処理能力を用いたアプリケーションをいくつか見ることができた。
一つは、高精度なアップスケーリングを可能にする「超解像技術」。SD映像を分析し、リアルタイムにフレーム間の重ね合わせ処理を行うことでHD映像にアップスケーリングするものだ。これまでも公開されていたものだが、徐々にアルゴリズムのアップデートを重ね、画質の向上を図っているという。実際に見てみると、通常のスケーラーではボケたような印象になるのに対し、Cellを使った処理では、本物のHD映像と見紛うほどの、高精細な映像が生成されるのが確認できた。
また、HD映像の一部を切り出し、フル画面で高精細に表示するデモや、48個のMPEG2映像(SD画質)を、一つのCellで同時にリアルタイムエンコードするデモなども行われていた。Cell用のソフトウェアを開発している説明員は、「Cellの高い能力を実際にテレビセットに組み込む際、どのようなアプリケーションが消費者に受け入れられ、魅力に感じてもらえるのか、知恵を絞っている段階」と語ってくれた。
そのほか、ソフトウェアキーボードやソフトウェアタッチパッドなど、斬新なGUIを備えたウルトラマイクロPCの試作機や、240×427ピクセルの有機ELディスプレイを搭載したgigabeatの試作機なども見ることができた。
(Phile-web編集部・風間)
●HD DVD関連の展示が充実
HD DVDでは、昨年発表された第3世代プレーヤー「HD-A35/A30/A3」の3機種のほか、アルパインの車載用HD DVDプレーヤーなども、昨年のCEATECと同様に展示を行った。ただし商品化の時期は未定とのこと。PC用ドライブでは、HD DVD-R/RW対応のノート向けスリムドライブ「SD-L913A」や、デスクトップ向けの「SD-H923A」なども公開。また、モックアップとなるが、ポータブルHD DVDプレーヤーも参考展示が行われていた。
さらに、「300」や「シュレック3」などのタイトルを用い、HD DVDのウェブ連携技術を紹介。ネットにつなげて楽しむボーナスコンテンツをアピールしていた。
なお、HD Recについても紹介コーナーが一角に設けられていたが、日本ほどレコーダー文化が根付いていない米国ではあまり興味を引かないのか、ほとんど関心が示されていなかった。
●2009年発売のCell TVに注目
REGZA関連では、前日のプレスカンファレンスで発表(関連ニュース)した新モデルをすらりと展示。最上位機のXF550シリーズは、“Cinema Series REGZA”と銘打たれ、非常に狭いベゼルと、ツルツルのフレームを採用したことが特徴だ。
さらに、これも昨日の予告通り、1,152個のLEDを、96ゾーンに分けてバックライトに搭載した液晶テレビも公開。通常のCCFLを使ったテレビと並べ、その高い色再現性をアピールしていた。
薄型テレビで最も注目すべきは、同社が2009年に発売を予告している、超高速プロセッサー「Cell」を搭載したテレビだろう。今回の展示でも、まだ実際にCellを筐体に組み込んだ試作機は見ることができなかったが、その高い処理能力を用いたアプリケーションをいくつか見ることができた。
一つは、高精度なアップスケーリングを可能にする「超解像技術」。SD映像を分析し、リアルタイムにフレーム間の重ね合わせ処理を行うことでHD映像にアップスケーリングするものだ。これまでも公開されていたものだが、徐々にアルゴリズムのアップデートを重ね、画質の向上を図っているという。実際に見てみると、通常のスケーラーではボケたような印象になるのに対し、Cellを使った処理では、本物のHD映像と見紛うほどの、高精細な映像が生成されるのが確認できた。
また、HD映像の一部を切り出し、フル画面で高精細に表示するデモや、48個のMPEG2映像(SD画質)を、一つのCellで同時にリアルタイムエンコードするデモなども行われていた。Cell用のソフトウェアを開発している説明員は、「Cellの高い能力を実際にテレビセットに組み込む際、どのようなアプリケーションが消費者に受け入れられ、魅力に感じてもらえるのか、知恵を絞っている段階」と語ってくれた。
そのほか、ソフトウェアキーボードやソフトウェアタッチパッドなど、斬新なGUIを備えたウルトラマイクロPCの試作機や、240×427ピクセルの有機ELディスプレイを搭載したgigabeatの試作機なども見ることができた。
(Phile-web編集部・風間)