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公開日 2008/01/09 17:09
<CES2008:マイクロソフト>Vistaとテレビをつなげる「Media Center Extender」に注目
マイクロソフトブースは、Central Hallに広大なブースを構えるほか、屋外にも巨大なテントを構え、Windows Vistaやモバイル用OS、カー用OS、そしてXbox360やZuneなどといったハードウェアに至るまで多彩な商品やテクノロジーを紹介している。
●サムスンからシンプルなMedia Center Extender機器が登場
日本ではそれほど知られていないが非常に興味深いテクノロジーとして、「Media Center Extender」技術が挙げられる。かんたんに説明すれば、PC内のWindows Media Centerを、テレビにつないだMedia Center Extender対応セットトップボックスで操作できる、というもの。離れた場所にあるPC内の様々な映像・音声・静止画ファイル、またPCに録りためたテレビ番組、さらにはMedia Centerのネットサービス「Media Center Online」などを、テレビで気軽に楽しむことができる。
つまり、日本国内でネットワークメディアプレーヤーと呼ばれているものと似ているが、異なるのはMedia CenterのGUIがそのまま表示されるので、セットトップボックスとPCのGUIの違いに戸惑うことなく操作ができる点にある。この技術はXbox 360にも搭載されているものだが、同機のユーザー以外にもこの機能を提供するため、アメリカではセットトップボックスが売られているというわけだ。
現状のMedia Center Extenderは、Wi-Fiが内蔵されていたり、DVDプレーヤーを内蔵していたりと高機能で、価格も300ドル近辺だが、今回、サムスンが非常にシンプルな構成のExtenderを、試作機ながら公開した。背面にはHDMI端子とイーサネット端子、電源コネクタ程度しか装備しておらず、無線LANもDVDプレーヤーもない。価格は未定とのことだが、相当に安価な価格で登場することは間違いない。
また、サムスン製の試作機とは対照的に、hpは無線LANのほか、ポケットメディアドライブベイという外部記録装置スロットを備えたExternder「MediaSmart Receiver」を公開していた。
さらに、IPTVのプラットフォーム「Mediaroom」もアピール。Motorola製の端末で機能をアピールしていた。
●タッチテーブル型のPC「Surface」を体験
マイクロソフトが考える未来のPC“Surface”も非常にユニークだ。これは昨年5月に発表された製品で、すでに一部のホテルに納入されているもの。
Surfaceの形状はテーブル型で、テーブルトップ全体がタッチセンサー付きのスクリーンになっている。操作は非常に直感的で、これまでのPCの操作体系とは根本的に異なっている。
たとえば、音楽を携帯音楽プレーヤー「Zune」に転送したいと思ったら、Zuneを画面に置き、楽曲の名前を指でZuneの方にドラッグするだけで良い。また、写真を見たいと思ったら、デジカメをテーブルに置くと自動的にサムネイルが表示され、見たい写真を触るだけで瞬時に拡大する。写真のサイズを変えたり、回転させたり、ウィンドウを移動させたりするのも、すべて指先一本で、しかも非常にエレガントな所作で行うことができる。
しかも、GUIが驚くほど美しく、かつ洗練されている。カメラを置くとその周りには円が表示され、PCが機器を認識していることが一目で分かる。複数の写真を整理するときなどでも、写真を引っ張れば、まるでその写真が実際の物体であるかのように、慣性をつけて移動する。日頃、アップルに比べてGUIや操作体系が洗練されていないと指摘されることの多い同社だが、このSurfaceは、それらの否定的な意見を封じ込めることになるだろう。
●Zuneのアピールにも注力
ブースのかなりの割合をしめて紹介されていたのが、北米を中心に発売している携帯音楽プレーヤー「Zune」。4/8/30/80GBの現行ラインナップを大量に展示し、ワイヤレスで音楽をシェアする機能などを強くアピールしていた。また、PC用のZune専用アプリケーションも体験することができた。かんたんに触ってみた印象では、専用アプリはiTunesと比べてもそれほど操作性が劣っておらず、画面デザインはiTunesよりさらにシンプルな印象。画面の空き部分をうまく使って、上品にまとめあげていると感じた。ただし、Zune本体のカーソルボタンは、方向キーと決定ボタンを1つでまかなっているため、慣れるまでは誤操作することが多そうだ。
そのほか、ゲーム関連の展示が充実していたことも特筆したい。北米は日本に比べPCゲームの市場規模が大きく、PCでも“For Gamer”を謳ったハイスペックなマシンの展示が目立っていた。
(Phile-web編集部・風間)
●サムスンからシンプルなMedia Center Extender機器が登場
日本ではそれほど知られていないが非常に興味深いテクノロジーとして、「Media Center Extender」技術が挙げられる。かんたんに説明すれば、PC内のWindows Media Centerを、テレビにつないだMedia Center Extender対応セットトップボックスで操作できる、というもの。離れた場所にあるPC内の様々な映像・音声・静止画ファイル、またPCに録りためたテレビ番組、さらにはMedia Centerのネットサービス「Media Center Online」などを、テレビで気軽に楽しむことができる。
つまり、日本国内でネットワークメディアプレーヤーと呼ばれているものと似ているが、異なるのはMedia CenterのGUIがそのまま表示されるので、セットトップボックスとPCのGUIの違いに戸惑うことなく操作ができる点にある。この技術はXbox 360にも搭載されているものだが、同機のユーザー以外にもこの機能を提供するため、アメリカではセットトップボックスが売られているというわけだ。
現状のMedia Center Extenderは、Wi-Fiが内蔵されていたり、DVDプレーヤーを内蔵していたりと高機能で、価格も300ドル近辺だが、今回、サムスンが非常にシンプルな構成のExtenderを、試作機ながら公開した。背面にはHDMI端子とイーサネット端子、電源コネクタ程度しか装備しておらず、無線LANもDVDプレーヤーもない。価格は未定とのことだが、相当に安価な価格で登場することは間違いない。
また、サムスン製の試作機とは対照的に、hpは無線LANのほか、ポケットメディアドライブベイという外部記録装置スロットを備えたExternder「MediaSmart Receiver」を公開していた。
さらに、IPTVのプラットフォーム「Mediaroom」もアピール。Motorola製の端末で機能をアピールしていた。
●タッチテーブル型のPC「Surface」を体験
マイクロソフトが考える未来のPC“Surface”も非常にユニークだ。これは昨年5月に発表された製品で、すでに一部のホテルに納入されているもの。
Surfaceの形状はテーブル型で、テーブルトップ全体がタッチセンサー付きのスクリーンになっている。操作は非常に直感的で、これまでのPCの操作体系とは根本的に異なっている。
たとえば、音楽を携帯音楽プレーヤー「Zune」に転送したいと思ったら、Zuneを画面に置き、楽曲の名前を指でZuneの方にドラッグするだけで良い。また、写真を見たいと思ったら、デジカメをテーブルに置くと自動的にサムネイルが表示され、見たい写真を触るだけで瞬時に拡大する。写真のサイズを変えたり、回転させたり、ウィンドウを移動させたりするのも、すべて指先一本で、しかも非常にエレガントな所作で行うことができる。
しかも、GUIが驚くほど美しく、かつ洗練されている。カメラを置くとその周りには円が表示され、PCが機器を認識していることが一目で分かる。複数の写真を整理するときなどでも、写真を引っ張れば、まるでその写真が実際の物体であるかのように、慣性をつけて移動する。日頃、アップルに比べてGUIや操作体系が洗練されていないと指摘されることの多い同社だが、このSurfaceは、それらの否定的な意見を封じ込めることになるだろう。
●Zuneのアピールにも注力
ブースのかなりの割合をしめて紹介されていたのが、北米を中心に発売している携帯音楽プレーヤー「Zune」。4/8/30/80GBの現行ラインナップを大量に展示し、ワイヤレスで音楽をシェアする機能などを強くアピールしていた。また、PC用のZune専用アプリケーションも体験することができた。かんたんに触ってみた印象では、専用アプリはiTunesと比べてもそれほど操作性が劣っておらず、画面デザインはiTunesよりさらにシンプルな印象。画面の空き部分をうまく使って、上品にまとめあげていると感じた。ただし、Zune本体のカーソルボタンは、方向キーと決定ボタンを1つでまかなっているため、慣れるまでは誤操作することが多そうだ。
そのほか、ゲーム関連の展示が充実していたことも特筆したい。北米は日本に比べPCゲームの市場規模が大きく、PCでも“For Gamer”を謳ったハイスペックなマシンの展示が目立っていた。
(Phile-web編集部・風間)