• ブランド
    特設サイト
公開日 2008/06/16 13:26

ビクター、AVCHD/MPEG-2の両方で1920フルHD記録可能な“Everio”を発売

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

日本ビクター(株)は、内蔵HDDにAVCHD(H.264)とMPEG-2の両形式で、1920フルHD記録ができるビデオカメラ“Everio”の新製品「GZ-HD40/GZ-HD30」を7月初旬に発売する。

上位機の「GZ-HD40」は本体に2プラッター構成の120GB HDDを搭載。価格はオープンだが150,000円前後で販売される見込み。本体カラーはクリアブラックの1色を用意する。スタンダードモデルの「GZ-HD30」はシングルプラッター構成80GBのHDDを搭載。価格はオープンだが130,000円前後での販売が予想される。本機はプレシャスシルバーとクリアブラックの2色バリエーションが揃う。

GZ-HD40

GZ-HD30(シルバー)

GZ-HD30(ブラック)

■AVCHDに対応し、長時間モードでも1920フルHD記録が可能に

両機種ともに、先日同社が発表したH.264/MPEG-2両対応のビデオカメラ用LSIを搭載(関連ニュース)。本体に内蔵する新映像システム「HD Gigabrid Duo」により、従来の“Everio”フルHDモデルがサポートしていたMPEG-2 TS形式でのフルハイビジョン記録に加え、シリーズとして初めてとなるAVCHD(H.264)形式でのハイビジョン記録を合わせて実現している点が最大の特徴だ。ビクターとしては、フルHDでの安定した高画質記録と、撮影後の充実した編集環境が提供できるMPEG-2と、長時間のフルHD記録に長けたAVCHDの両方を採り入れることで、ユーザーへの高い利便性を訴求していく考えだ。


今回採用された映像システム「HD Gigabrid Duo」の構成図

AVCHDとMPEG-2の両方でフルHD記録を実現

信号処理の解説図
AVCHD形式での記録モードは、VBR方式の「XPモード」(約17Mbps)、「SPモード」(約12Mbps)、「EPモード」(約5Mbps)の3種を用意。全記録モードで1920×1080iのフルHD記録が行える。「GZ-HD40」の場合、EPモード撮影時には120GBのHDDに最大で50時間の記録が可能になる。MPEG-2 TS形式ではVBR方式の「FHDモード」(約26.6Mbps) が1920×1080記録に対応するが、CBR形式の「1440CBRモード」は1440×1080画素での記録となる。なお、AVCHD記録時は、内蔵HDDだけでなく、microSDにも各モードでハイビジョン動画が撮影できる。


本体パネル内部の操作部

microSDにもAVCHDでフルHD記録ができる
本体に搭載する映像エンジン「HD Gigabrid Duo」では、AVCHDとMPEG-2 TSによるデュアルコーデック記録を実現したほか、USBホストコントローラーの機能を統合、画像圧縮回路の基本となるME/MC回路の共有化も実現している。ベイヤー配列フィルターを45度回転させた独自の1/3型 268万画素CMOSセンサーを新たに採用したことで、1920フルHD記録に必要な画素数の、1.3倍以上の情報から密度の高いハイビジョン映像を作り出すことを可能にしている。これにより、従来モデルの「GZ-HD6/HD5」との比較では、約20%の解像度向上が図られているという。また、同エンジンでは色彩表現がより豊かになっている点も特徴のひとつ。色飽和を抑えた彩度向上を実現し、色の「豊かさ」と「深み」を加えた映像表現を可能にしているという。なお、今回のモデルはレンズにJVC HDレンズを採用している。


JVC HDレンズを採用

本体後部にHDMI端子を装備
なお、カメラ系の入力信号処理と、映像出力系の両方で1920×1080/60pの倍密対応を実現する「W倍密」は、前機種「GZ-HD6/HD5」と同様に搭載されている。両モデルともにVer.1.3対応のHDMI端子を搭載し、ビデオカメラで撮影したハイビジョン映像がHDMI経由で高画質に出力して楽しめる。なおHDMI端子はx.v.Color対応の信号処理回路も搭載する。


本体上部に静止画ボタンを配置
また今回のモデルから“Everio”シリーズとして初めて、動画記録中の静止画同時記録にも対応した。操作は動画撮影中に本体搭載の「静止画ボタン」を押すだけ。ひとつの動画シーンの撮影中に、最大3枚までの静止画が記録可能だ。例えばAVCHD記録の際には、すべてのモードで1920×1080画素の静止画が記録できる。さらに撮影したハイビジョン動画から200万画素相当(1,920×1,080)の静止画が切り出せる機能も採用する。

■コンパクト化やクイックレスポンスなど操作性も大きく向上

スタンダードモデルの「GZ-HD30」では、HDD内蔵型のビデオカメラとして世界最小の本体サイズも実現している。撮影時の外形寸法は71W×68H×140Dmm。CMOSの採用やLSI集積化などにより、従来モデルの「GZ-HD5」に比べて約15%の小型化を実現している。

その他便利な機能としては、制御アルゴリズムを大幅に見直したことで、「起動時」「記録時」「再生時」の、それぞれでクイックレスポンスを実現したこと。起動時は約0.6秒で撮影スタンバイ(従来モデルは約1秒)、ボタンを押してから約0.08秒で記録開始(従来モデルは約0.7秒)、撮影した映像の再生チェックも約3.5秒(従来モデルは約7秒)で開始可能と、スムーズな撮影が楽しめる。

新たに設けられた機能である「オートグルーピング」では、カメラのHDDに記録されたファイルを独自のアルゴリズムにより解析し、撮影の時間帯や間隔、長さをに応じて最適なグループ化を行うことで、大容量ディスク内の多くの映像を自動でファイリングすることができる。データ再生時にパネルに搭載されている「インデックス」ボタンを押すことで、自動でグルーピングが行われる。HDD内にコンテンツがたまって来た際には、見たい映像へより素早くアクセスできるようになる便利な機能だ。


撮りためた映像を手軽に整理できる「オートグルーピング」機能を採用

パネルの「インデックス」ボタンを再生表示中に押せばオートグルーピングが実行される
内蔵マイクはステレオ対応。上位の「GZ-HD40」のみ、i.Link端子搭載の“エブリオドック”が付属する。本体内に撮りためた映像は、付属のソフトをインストールしたPCとEverioを接続し、本体搭載の「ダイレクトバックアップボタン」を押すだけで簡単にダビングができる。またカメラの側にUSBホスト機能が搭載されており、外付けHDDとつないでアーカイブすることも可能だ。


USBホスト機能を採用
■AVCHD再生対応のDVDライターも同時発売

また両機の発売にあわせて、AVCHD/MPEG-2 TS両方のハイビジョン映像を再生して楽しめるDVDライター「CU-VD50」も発売される。価格はオープンだが50,000円前後での販売が予想される。


DVDライター「CU-VD50」

ライターの背面端子部
注目されるのは独自開発のアルゴリズムにより、撮影したシーンの中から最適なシーンを抽出し、“ダイジェスト・ムービー”が作成できる機能を搭載したこと。AVCHD記録された映像は、本機でDVDに記録する際にダイジェスト再生機能を付加したかたちでDVDへ記録できる。ダイジェスト映像は約60分間の元ファイルなら、約5秒ほどのカットを取りまとめた5分程度のムービーを生成。ダイジェスト再生中に本編へジャンプしたり、本編再生中にダイジェスト再生へジャンプすることもできる。また、本機で作成したダイジェスト・ムービーについては、収録されたDVDをAVCHD再生対応機で再生して楽しむことも可能だ。

■“3つの世界一でシェア拡大を狙う”〜新製品発表会の詳細〜

同社は本日新製品“Everio”の発表会を開催し、同社モバイルAV事業グループ カムコーダーカテゴリー長の堀伸生氏が、シリーズの事業展開について説明した。


日本ビクター(株)堀伸生氏
“Everio”シリーズは、年頭に発表された「GZ-MG330」(関連ニュース)が世界的に好調と堀氏は説明。同社では最新の「GZ-HD40/30」シリーズについて、堀氏は「MG330シリーズに続く、今後のEverioシリーズにおける戦略モデルとなるハイビジョン機として位置づけたい。世界中のユーザーに支持をいただけると自負している。今年度の当社ビデオカメラ販売計画については、世界で約355万台をねらう」と語った。

【問い合わせ先】
日本ビクター(株)お客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17(フリーダイヤル)
TEL/045-450-8950(携帯電話・PHSなどから)

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

関連リンク

トピック

製品スペックを見る
  • ブランドVICTOR
  • 型番GZ-HD40
  • 発売日2008年7月初旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格150,000円前後)
【SPEC】●内蔵HDD:120GB ●撮像素子:1/3型CMOSセンサー 286万画素 ●動画記録方式:MPEG-4 AVC/H.264、MPEG-2 TS ●光学ズーム倍率:10倍 ●モニター:2.8型 ●入出力端子:HDMI、i.Link(ドック部)、AV出力、コンポーネント映像、USB2.0、外部マイク入力 ●消費電力:6.6W ●外形寸法:73W×68H×140Dmm(撮影時) ●質量:約540g(撮影時)
  • ブランドVICTOR
  • 型番GZ-HD30
  • 発売日2008年7月初旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格130,000円前後)
【SPEC】●内蔵HDD:80GB ●撮像素子:1/3型CMOSセンサー 286万画素 ●動画記録方式:MPEG-4 AVC/H.264、MPEG-2 TS ●光学ズーム倍率:10倍 ●モニター:2.8型 ●入出力端子:HDMI、AV出力、コンポーネント映像、USB2.0、外部マイク入力 ●消費電力:6.6W ●外形寸法:71W×68H×140Dmm(撮影時) ●質量:約525g(撮影時)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードプレーヤーは “2強” テクニクス「SL-1500C」&デノン「DP-3000NE」がつばぜり合い<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング10月>
2 評論家も驚く実力派サウンドバーがこの価格? JBL「BAR 1000/800」がAmazonブラックフライデーで激安!
3 【プロレビュー有】老舗デノンの技術が結集! “音が良いサウンドバー”代表選手「DHT-S218」の魅力に迫る!
4 Amazonブラックフライデー、Shanlingの多機能プレーヤー・iBassoのUSB-DAC/アンプも狙い目
5 Hey! Say! JUMP、全曲サブスク解禁。最新アルバム「H+」含む全349曲が聴き放題に
6 独自技術を結集したPolk Audioの最高峰「R700」に迫る徹底レビュー
7 Bang & Olufsen、ANCを強化した完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay Eleven」
8 【レビューあり】「ビクター史上、最高傑作」から高コスパ機まで。どれを買うべき?ビクター製イヤホン2024年モデル総まとめ
9 「Sonos Ace」レビュー。美しいデザインに高いノイキャン性能、そして音質…完成度の高さにVGP審査員が唸った
10 「今、売れているオーディオアクセサリー」<売れ筋ランキング10月 番外編>
11/28 10:35 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX