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公開日 2009/03/27 17:01
シャープ、AVC7倍録画対応“AQUOSブルーレイ”4機種の説明会を実施
将来的には携帯電話との連携も?
シャープ(株)は、本日発売となった「BD-HDW40」を始めとしたBDレコーダー“AQUOSブルーレイ”4機種のマスコミ向け説明会を開催した。
説明の対象は、AVCで7倍の長時間録画が可能な「BD-HDW40」「BD-HDW35」「BD-HDW32」「BD-HDS32」の4機種(関連ニュース)。商品企画に携わった同社AVシステム事業本部デジタルメディア事業部 第1商品企画部 主事の伊藤公宜氏が出席し、製品の特徴などを説明した。
冒頭で伊藤氏は「ある調査では、不景気になって我慢するもののランキングで家電は8位と、上位に位置している結果が出た。我々メーカーにとっては正直大変厳しい状況だ」と、昨今の市場動向に関してコメント。
しかしその一方で、消費者が現在購入したいと考えている家電に関する調査では、薄型TVに続いてBD/DVDレコーダーがランクインしているという結果も発表。「買い控えという面も確かにあるが、家電市場はそれほど落ち込んでいるわけではない」と述べた。
また、セル作品のタイトル数が順調に増えていることやレンタルも全国展開されていること、そしてブランクディスクも値下がりしていることなど、BDを取り巻く状況についても言及。レコーダーの構成比でも、今年2月の実績でDVD機の37.2%に対してBD機が62.8%となったJEITAの調査を紹介するなどでDVD機からBD機への乗り換えが進んでいるとし、「2009年下期には8割近くまでがBD機になるのではないか」と予想した。
続いて伊藤氏は「我々は元々、ハイビジョンレコーダーの役割は、デジタル放送のありのままの高画質をそのまま記録し、ありのままの高画質を出力することだと考えている」と同社の思想を説明。新製品もこうしたコンセプトのもとに開発されてものであると語り、各機能の詳細説明へと移った。
高画質圧縮技術「MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダー方式」については、デジタル放送時に用いられるMPEG-2のデータを一部利用し、MPEG-4 AVC/H.264に高効率に変換する方式であると説明。
録画の際に全てのデータを圧縮してから変換するエンコーダー方式では、本来のものとは違ったデータも入ってきてしまうとし、「少し変わった例えだが、従来のエンコーダーでの録画・再生は冷凍保存した食品を全解凍するようなもの。それに対してトランスコーダーを用いるのは半解凍と言える」と説明した。
また、トランスコーダーは映像のみを処理するという利点を生かし、今回の新機種では音声や番組連動データなどもそのまま記録することが可能であることについても言及。なお、連動データなどの付随情報を記録せず、その分の容量を画質に割り当てて高画質で録画することも可能だ。また、5倍モードや7倍モードでは容量の問題などもあり、連動データの記録は行われない。
そして伊藤氏は内部構造にもこだわったことも説明。特に、4機種のうちの最上位モデルである「BD-HDW40」には無酸素銅電源コードや音響用電源回路コンデンサーなどを搭載しているほか、振動抑制のためのアンチバイブレーションキャビネットでは、天板を厚く補強していることを説明。
これにより、スピーカーなどからの振動がピックアップやHDDに伝わらないようにしてノイズ抑制を図っていると明かし、「BD-HDW40は、ホームシアター用途にもきちんと対応できるようにしている」と語った。
また、「リリースの時点ではそれほど強く訴求していなかったが、開発に携わった者としてぜひもっとアピールしたい点がある」と切り出し、ダイレクト録画でも画質を10段階から設定できるようになったことや、「毎週/毎日予約」時にも番組開始時間の変更に追従したこと、高速ダビング中に2番組録画や再生が可能であることなどを改めてアピールした。特に、高速ダビング中の最大2番組録画については「おそらく他社では対応していないのではないか」と胸を張った。
なお、外出先からの録画予約など他社製品に搭載されている機能については「今後の検討材料だ」とコメント。「もちろん開発のテーマになっているが、実際のユーザーがそうした機能をどれだけ使いこなしているのか疑問に思っている部分もある」とし、「現時点では、今でもVHSを使っているようなユーザーが簡単に使えるようなものにはなっていない部分もあるのではないか」と語った。
番組予約情報をBD-REディスクに書き込んでBD内蔵テレビ“DX1シリーズ”などでそのまま予約録画ができる「BDディスク予約」が開発された背景には、そうした考え方も影響しているとし、「ビデオテープを貸し借りしていたようなことをBDでも同様にできるようにしたい、という点から我々は開発をスタートさせた」と明かした。
また他社製品との比較という点では、携帯電話やポータブル機器へ録画データを転送するなどといった連携も挙げられるが、そうした点についても「今後の検討材料」とのこと。時代の流れからすれば何かしらの外部機器との連携は趨勢となりつつあるが、果たして同社はどのような対応を行うのか。出席したメディア関係者からも、今後の同社の動向に期待する声が寄せられた。
説明の対象は、AVCで7倍の長時間録画が可能な「BD-HDW40」「BD-HDW35」「BD-HDW32」「BD-HDS32」の4機種(関連ニュース)。商品企画に携わった同社AVシステム事業本部デジタルメディア事業部 第1商品企画部 主事の伊藤公宜氏が出席し、製品の特徴などを説明した。
冒頭で伊藤氏は「ある調査では、不景気になって我慢するもののランキングで家電は8位と、上位に位置している結果が出た。我々メーカーにとっては正直大変厳しい状況だ」と、昨今の市場動向に関してコメント。
しかしその一方で、消費者が現在購入したいと考えている家電に関する調査では、薄型TVに続いてBD/DVDレコーダーがランクインしているという結果も発表。「買い控えという面も確かにあるが、家電市場はそれほど落ち込んでいるわけではない」と述べた。
また、セル作品のタイトル数が順調に増えていることやレンタルも全国展開されていること、そしてブランクディスクも値下がりしていることなど、BDを取り巻く状況についても言及。レコーダーの構成比でも、今年2月の実績でDVD機の37.2%に対してBD機が62.8%となったJEITAの調査を紹介するなどでDVD機からBD機への乗り換えが進んでいるとし、「2009年下期には8割近くまでがBD機になるのではないか」と予想した。
続いて伊藤氏は「我々は元々、ハイビジョンレコーダーの役割は、デジタル放送のありのままの高画質をそのまま記録し、ありのままの高画質を出力することだと考えている」と同社の思想を説明。新製品もこうしたコンセプトのもとに開発されてものであると語り、各機能の詳細説明へと移った。
高画質圧縮技術「MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダー方式」については、デジタル放送時に用いられるMPEG-2のデータを一部利用し、MPEG-4 AVC/H.264に高効率に変換する方式であると説明。
録画の際に全てのデータを圧縮してから変換するエンコーダー方式では、本来のものとは違ったデータも入ってきてしまうとし、「少し変わった例えだが、従来のエンコーダーでの録画・再生は冷凍保存した食品を全解凍するようなもの。それに対してトランスコーダーを用いるのは半解凍と言える」と説明した。
また、トランスコーダーは映像のみを処理するという利点を生かし、今回の新機種では音声や番組連動データなどもそのまま記録することが可能であることについても言及。なお、連動データなどの付随情報を記録せず、その分の容量を画質に割り当てて高画質で録画することも可能だ。また、5倍モードや7倍モードでは容量の問題などもあり、連動データの記録は行われない。
そして伊藤氏は内部構造にもこだわったことも説明。特に、4機種のうちの最上位モデルである「BD-HDW40」には無酸素銅電源コードや音響用電源回路コンデンサーなどを搭載しているほか、振動抑制のためのアンチバイブレーションキャビネットでは、天板を厚く補強していることを説明。
これにより、スピーカーなどからの振動がピックアップやHDDに伝わらないようにしてノイズ抑制を図っていると明かし、「BD-HDW40は、ホームシアター用途にもきちんと対応できるようにしている」と語った。
また、「リリースの時点ではそれほど強く訴求していなかったが、開発に携わった者としてぜひもっとアピールしたい点がある」と切り出し、ダイレクト録画でも画質を10段階から設定できるようになったことや、「毎週/毎日予約」時にも番組開始時間の変更に追従したこと、高速ダビング中に2番組録画や再生が可能であることなどを改めてアピールした。特に、高速ダビング中の最大2番組録画については「おそらく他社では対応していないのではないか」と胸を張った。
なお、外出先からの録画予約など他社製品に搭載されている機能については「今後の検討材料だ」とコメント。「もちろん開発のテーマになっているが、実際のユーザーがそうした機能をどれだけ使いこなしているのか疑問に思っている部分もある」とし、「現時点では、今でもVHSを使っているようなユーザーが簡単に使えるようなものにはなっていない部分もあるのではないか」と語った。
番組予約情報をBD-REディスクに書き込んでBD内蔵テレビ“DX1シリーズ”などでそのまま予約録画ができる「BDディスク予約」が開発された背景には、そうした考え方も影響しているとし、「ビデオテープを貸し借りしていたようなことをBDでも同様にできるようにしたい、という点から我々は開発をスタートさせた」と明かした。
また他社製品との比較という点では、携帯電話やポータブル機器へ録画データを転送するなどといった連携も挙げられるが、そうした点についても「今後の検討材料」とのこと。時代の流れからすれば何かしらの外部機器との連携は趨勢となりつつあるが、果たして同社はどのような対応を行うのか。出席したメディア関係者からも、今後の同社の動向に期待する声が寄せられた。