ソニー新副社長に現テレビ事業本部長の吉岡浩氏が就任

ソニー（株）は、あす4月1日付の役員人事と人事機構改革の詳細を発表した。既報の通り、同社は2月27日に新経営体制を発表。ハワード・ストリンガーCEOが会長職と社長職を兼務すること、新たに2つの事業グループを創設し、ネットワークに接続する製品やサービスを創出するための体制強化を図ることなどを公表していた。

今回の発表では、2月段階で「（新）コンスーマー・プロダクツ・グループ」とされていた新たな事業グループの正式名称が「コンスーマープロダクツ＆デバイスグループ」（CPDG）となり、これまでの「セミコンダクタ＆コンポーネント」グループと統合されることが明らかになった。なお、これまでテレビ事業本部長だった吉岡浩氏が同グループを率いることは既に発表済みだが、今回新たに、同氏が執行役 副社長となることが発表された。

また、そのほかAV関連では、テレビ事業本部の機構改革としてシステム技術部門とソフトウェア技術部門を改組し、技術部門を新設することを発表。同技術部門長には旧システム技術部門長の田原義久氏が就く。

さらに、これも既報の通りだが、傘下にSCEやVAIO事業本部、ウォークマンなどモバイル部門を直轄する「ネットワークプロダクツ＆サービスグループ」（NPSG）を新設。同グループの担当執行役 プレジデントには、現SCE 社長兼CEOの平井一夫氏が就任する。

今回の役員人事により、同社 執行役の新たな職務分掌は以下の通りとなる。

●代表執行役 会長 兼 社長 CEO ハワード・ストリンガー氏
最高経営責任者として、グループ経営全体を統括

●代表執行役 副会長 中鉢 良治氏
本社機能においてCEOを補佐し、製品安全・品質、環境を担当

●代表執行役 EVP CFO 大根田 伸行氏
本社機能において、経営管理、経理、税務、財務、IR、ディスクロージャーコントロールを担当

●執行役 副社長 中川 裕氏
エレクトロニクス事業およびゲーム事業における製造、物流、資材オペレーションを担当

●執行役 副社長 吉岡 浩氏
コンスーマープロダクツ＆デバイスグループ （テレビ事業、オーディオ・ビデオ事業、デジタルイメージング事業、ケミカル&エナジー事業、電子デバイス事業、半導体事業)を担当

●執行役 EVP 木村 敬治氏
本社機能において、知的財産、情報システムを担当、B2Bソリューション事業、ディスク製造事業を担当

●執行役 EVPジェネラル・カウンセル　ニコール・セリグマン氏
本社機能において、法務、 コンプライアンス、内部監査、SOX404対応、取締役会事務局を担当

●執行役 EVP 平井 一夫氏
ネットワークプロダクツ＆サービスグループ(ゲーム事業、PC事業、ネットワークモバイル事業、ネットワークサービス事業、新規事業開拓プロジェクト)を担当