キヤノン、写真を高画質表示する「PHOTOモード」搭載LCOSプロジェクターなど4機種を発売

キヤノンは、マルチユースに対応する“パワープロジェクター”シリーズとして、自社製LCOSパネル搭載のフラグシップモデル「WUX10 MarkII」など4つのプロジェクター新製品を10月中旬から順次発売する。

■WUX10 MarkII/10月中旬発売/￥OPEN（予想実売価格125万円前後）

昨年末発表の「WUX10」をブラッシュアップしたモデル。独自開発の0.71型LCOSパネルを搭載し、1,920×1,200画素（WUXGA）の高精細表示を実現している。コントラスト比は1,000対1、輝度は3,200ルーメンとなっている。

LCOSパネルの性能を最大限に引き出す独自の光学システム「AISYS」を搭載し、格子感の少ない滑らかな投写を実現。低歪と高解像度を実現した1.5倍電動ズーム対応の高性能レンズを搭載する。

デジタル写真を美しく表示できる「PHOTOモード」が新たに追加された。設置場所の照明の種類や明るさなどに合わせた調整を行うことで、明るい室内でも優れた階調表現を可能とし、色の濃淡や色温度も調整できる。また医療用画像の国際標準規格である「DICOM」に近似した映像も投写でき、微妙な濃度の違いが表現できるようになったことで、例えば医療現場でレントゲン写真などを投写して大人数で見るという用途にも真価を発揮するという。

カラーコントロールはRGBCMYの6軸調整機能を搭載。色合いと濃淡のそれぞれをきめ細かく調整できる。また肌色を美しく見せる補正機能や、黒板などへの投写時に自然な色合いが再現できるスクリーン色補正機能などが採用されている。

ピント合わせや台形歪み補正などが自動で行えるオートセットアップ機能を採用。レンズの光軸と投写映像の下端の高さが一致する10対0レンズシフト方式も、前モデル同様に採用する。HDMI ver.1.3、DVI-I、ミニD-sub 15pin、RCA端子をそれぞれ1系統ずつ搭載する。

■SX80 MarkII/10月下旬発売/￥448,000（税込）

独自開発の0.55型LCOSパネルを搭載。表示対応画素数は1,400×1,050。プレゼンテーションモード時は3,000ルーメンの輝度を実現。コントラスト比は900対1。そのほかオートセットアップやPHOTOモード、DICOMシミュレーションモードは「WUX10 MarkII」同様に搭載している。

■LV-7370/10月下旬発売/￥248,000（税込）
■LV-7275/10月下旬発売/￥198,000（税込）

両機は透過型液晶パネル搭載モデル。表示対応画素数は1,024×768。それぞれ高輝度性能を実現した点を特徴としており、プレゼンテーションモード時の輝度は7370が3,000ルーメン、7275が2,600ルーメンとなっている。300型から21型までの投写が可能な光学1.2倍ズームレンズを搭載。起動から約8秒で映像を投写できるクイックスタート機能や、コンセントに接続して、PCからプロジェクターに映像信号が入力されることで投写を開始するダイレクトパワーオン機能も実現している。本体は質量3.3kgの軽量・コンパクトボディ。本体にはキャリングハンドルを一体化して、ポータビリティを高めている。

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