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公開日 2010/02/18 20:12
2009年のベストオブBDは「ポニョ」 ー 第2回 DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞が決定
高画質賞はブレイブハート、モンスターズ・インクなど
2009年に発売されたソフトの中からBDの特長を最も活かした映像作品を表彰する「第2回 DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」の受賞作品が発表となり、ウォルト・ディズニーの「崖の上のポニョ」がグランプリを受賞した。そのほかの受賞結果は下記のとおり。
■グランプリ
崖の上のポニョ(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)
■ベスト高画質賞・映画部門
・ブレイブハート(20世紀フォックスホームエンターテイメント ジャパン株式会社)
■ベスト高画質賞・ビデオ部門(2作品)
・映像誌 里山 劇場版 (株式会社NHKエンタープライズ)
・Healing Island OKINAWA 〜竹富島・西表島〜(ビコム株式会社)
■ベスト高画質賞・アニメ部門
・モンスターズ・インク (ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)
■ベスト高音質賞・音楽部門
・NHKクラシカル ハイティング指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ペライア(株式会社NHKエンタープライズ)
■ベスト高音質賞・映像部門
・WALL・E/ウォーリー(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)
■ベスト・インタラクティビティ賞(高機能)
・劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者 (株式会社ビーイング)
■ベスト・レストア賞(※旧作品の画質・音質を修復)
・トラ・トラ・トラ<製作40周年記念完全版> (20世紀フォックスホームエンターテイメント ジャパン株式会社)
■審査員特別賞(2作品)
・七人の侍(東宝株式会社)
・剣岳 点の紀(株式会社フジテレビジョン
■ユーザー特別賞
・化物語(株式会社アニプレックス)
「DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」の発表および受賞式が、18日、都内・ソニービルで開催された。主催はデジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)。
第2回となる今回は、エントリーのあった作品の中から著名AV評論家や雑誌の編集長、DEGジャパン参加の機器メーカー会員らによる審査員投票および一般ユーザー投票で決定した23作品がノミネート(関連ニュース)。各部門受賞作品の中から最もBDの特長を引き出している作品1点をグランプリとして選出、表彰する。また今回より一般ユーザーからのフリーエントリー投票で最も多くの投票数を獲得した作品を表彰する「ユーザー特別賞」が新設されている。
■グランプリは「崖の上のポニョ」が受賞
グランプリに選ばれた「崖の上のポニョ」は、映像、音質ともに高く評価され、大多数の審査員が本作を推薦したという堂々の受賞。審査員によると、「手描きの柔らかい質感、何とも言えないしなやかな風合いといった映像がすばらしく、劇場で体験した感動をそのまま家庭で味わえる」ことが評価ポイントだったという。
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントの岸本光司氏は「BD化のプロジェクトは半年間かけてすすめ、エンコーディングを行ってきた。撮影監督の奥井さんは、パナソニックハリウッド研究所に『絵の質感を壊さないで表現してほしい』というリクエストを出して、ポニョフィルターと呼ばれる特殊な処理方法まで新しくつくった」とBD完成に至までのエピソードを披露し、受賞の喜びを語った。
■ベスト高画質賞
映像部門でベスト高画質賞を受賞したのは「ブレイブハート」。審査員からは「ブレイブハートを改めて観直してみて驚いた。スコットランドの自然の風景の美しさが際立っており、発色もビビット。オリジナルのフィルムはこんなに高画質なのかと国内盤のソフトを観て初めて気がついた」など画質面での高い評価を受けた。
ビデオ部門では「映像詩 里山 劇場版」と「Healing Islands OKINAWA〜竹富島・西表島〜」の2作品が受賞。「里山」は昨年は審査員特別賞を受賞した作品で2年連続の受賞となる。NHKエンタープライズの本多吉徳氏は「元々ハイビジョンで撮影したものを30pに変換し、フィルムのような質感を出した。これからもこのような優れた作品を送り出していきたい」とコメントした。
「Healing Islands OKINAWA〜竹富島・西表島〜」を制作したビコムは、久留米に拠点を置く会社。「我々のコンテンツは映画でも放送でもないので、BDの画質にはこだわって製作してきた。撮影からBDのオーサリングまで自社内ですべて行ってきたことを評価していただいたのではないかと思う」と同社 山下豊氏は語る。
アニメ部門は「モンスターズ・インク」が受賞。「毛並の表現や陰の表現がリアル。アニメーションの底力を感じる事ができた」(審査員)ことが受賞の理由となった。
■ベスト高音質賞
ベスト高音質賞は、映像部門で「WALL・E/ウォーリー」、音楽部門で「NHKクラシカル ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ペライア」が受賞した。
「WALL・E/ウォーリー」は人間の声が全く使用されずに、忠実に作り込んだ疑似音のクオリティの高さが高い評価を受けた。ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメントの高橋雅美氏は、「大きな音はもちろん、細やかな音もこだわってつくったと聞いているので、この受賞を伝えると制作者もとても喜ぶと思う」とコメントした。
音楽部門では「NHKクラシカル ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ペライア」が受賞。審査員からは「BDの高音質という特長を最大限活かした作品。音の深み、ホールの響き、個々の音の再現性などが優れており、また演奏も素晴らしい。映像ファンだけでなく、音楽ファン、オーディオファンにも1枚持ってほしい作品」と賞賛の声が寄せられていた。
■審査員特別賞
審査員特別賞は、「七人の侍」と「剣岳 点の記」の2作品が受賞。「七人の侍」はキュー・テックのレストア技術とFORSによる高音質マスタリングによるクオリティの高さが評価ポイント。
「剣岳 点の記」は、オールロケを敢行した迫力の映像がそのままのクオリティでBDで再現できていること、またサラウンドの音場も「邦画でうまく作れているものはまだあまり多くないが、本作は素晴らしい」(審査員)と映像・音質ともに評価された。フジテレビの稲葉直人氏は「木村大作監督は元々カメラマンということもあり、今回の受賞をとても喜んでいた」「(最新のAV機器の精度に驚き)テレビとBDプレーヤーを買い替えていた」と監督のエピソードを紹介し会場をわかせていた。
■ベスト・インタラクティビティ賞はビーイング初のBD作品「劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者」
ベスト・インタラクティビティ賞は、メニューから劇場版の歴代主題歌を視聴できたり、監督、キャストへのインタビューをストリーミング再生できるといったBD-Liveを駆使したソフト作りが評価された「劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者」が受賞。ベスト・レストア賞は「トラ・トラ・トラ<製作40周年記念完全版>」が受賞し、「素材のディテール感、皮膚の表現など100インチ級のディスプレイで観ても素晴らしいし、音質も丁寧に再現されている」と審査員からコメントが寄せられた。
新設のユーザー特別賞は、テレビアニメのBD作品として爆発的な売り上げを記録し話題となった西尾維新の小説を原作にしたアニメーション「化物語」が受賞した。
■グランプリ
崖の上のポニョ(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)
■ベスト高画質賞・映画部門
・ブレイブハート(20世紀フォックスホームエンターテイメント ジャパン株式会社)
■ベスト高画質賞・ビデオ部門(2作品)
・映像誌 里山 劇場版 (株式会社NHKエンタープライズ)
・Healing Island OKINAWA 〜竹富島・西表島〜(ビコム株式会社)
■ベスト高画質賞・アニメ部門
・モンスターズ・インク (ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)
■ベスト高音質賞・音楽部門
・NHKクラシカル ハイティング指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ペライア(株式会社NHKエンタープライズ)
■ベスト高音質賞・映像部門
・WALL・E/ウォーリー(ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社)
■ベスト・インタラクティビティ賞(高機能)
・劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者 (株式会社ビーイング)
■ベスト・レストア賞(※旧作品の画質・音質を修復)
・トラ・トラ・トラ<製作40周年記念完全版> (20世紀フォックスホームエンターテイメント ジャパン株式会社)
■審査員特別賞(2作品)
・七人の侍(東宝株式会社)
・剣岳 点の紀(株式会社フジテレビジョン
■ユーザー特別賞
・化物語(株式会社アニプレックス)
「DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」の発表および受賞式が、18日、都内・ソニービルで開催された。主催はデジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)。
第2回となる今回は、エントリーのあった作品の中から著名AV評論家や雑誌の編集長、DEGジャパン参加の機器メーカー会員らによる審査員投票および一般ユーザー投票で決定した23作品がノミネート(関連ニュース)。各部門受賞作品の中から最もBDの特長を引き出している作品1点をグランプリとして選出、表彰する。また今回より一般ユーザーからのフリーエントリー投票で最も多くの投票数を獲得した作品を表彰する「ユーザー特別賞」が新設されている。
■グランプリは「崖の上のポニョ」が受賞
グランプリに選ばれた「崖の上のポニョ」は、映像、音質ともに高く評価され、大多数の審査員が本作を推薦したという堂々の受賞。審査員によると、「手描きの柔らかい質感、何とも言えないしなやかな風合いといった映像がすばらしく、劇場で体験した感動をそのまま家庭で味わえる」ことが評価ポイントだったという。
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントの岸本光司氏は「BD化のプロジェクトは半年間かけてすすめ、エンコーディングを行ってきた。撮影監督の奥井さんは、パナソニックハリウッド研究所に『絵の質感を壊さないで表現してほしい』というリクエストを出して、ポニョフィルターと呼ばれる特殊な処理方法まで新しくつくった」とBD完成に至までのエピソードを披露し、受賞の喜びを語った。
■ベスト高画質賞
映像部門でベスト高画質賞を受賞したのは「ブレイブハート」。審査員からは「ブレイブハートを改めて観直してみて驚いた。スコットランドの自然の風景の美しさが際立っており、発色もビビット。オリジナルのフィルムはこんなに高画質なのかと国内盤のソフトを観て初めて気がついた」など画質面での高い評価を受けた。
ビデオ部門では「映像詩 里山 劇場版」と「Healing Islands OKINAWA〜竹富島・西表島〜」の2作品が受賞。「里山」は昨年は審査員特別賞を受賞した作品で2年連続の受賞となる。NHKエンタープライズの本多吉徳氏は「元々ハイビジョンで撮影したものを30pに変換し、フィルムのような質感を出した。これからもこのような優れた作品を送り出していきたい」とコメントした。
「Healing Islands OKINAWA〜竹富島・西表島〜」を制作したビコムは、久留米に拠点を置く会社。「我々のコンテンツは映画でも放送でもないので、BDの画質にはこだわって製作してきた。撮影からBDのオーサリングまで自社内ですべて行ってきたことを評価していただいたのではないかと思う」と同社 山下豊氏は語る。
アニメ部門は「モンスターズ・インク」が受賞。「毛並の表現や陰の表現がリアル。アニメーションの底力を感じる事ができた」(審査員)ことが受賞の理由となった。
■ベスト高音質賞
ベスト高音質賞は、映像部門で「WALL・E/ウォーリー」、音楽部門で「NHKクラシカル ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ペライア」が受賞した。
「WALL・E/ウォーリー」は人間の声が全く使用されずに、忠実に作り込んだ疑似音のクオリティの高さが高い評価を受けた。ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメントの高橋雅美氏は、「大きな音はもちろん、細やかな音もこだわってつくったと聞いているので、この受賞を伝えると制作者もとても喜ぶと思う」とコメントした。
音楽部門では「NHKクラシカル ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ペライア」が受賞。審査員からは「BDの高音質という特長を最大限活かした作品。音の深み、ホールの響き、個々の音の再現性などが優れており、また演奏も素晴らしい。映像ファンだけでなく、音楽ファン、オーディオファンにも1枚持ってほしい作品」と賞賛の声が寄せられていた。
■審査員特別賞
審査員特別賞は、「七人の侍」と「剣岳 点の記」の2作品が受賞。「七人の侍」はキュー・テックのレストア技術とFORSによる高音質マスタリングによるクオリティの高さが評価ポイント。
「剣岳 点の記」は、オールロケを敢行した迫力の映像がそのままのクオリティでBDで再現できていること、またサラウンドの音場も「邦画でうまく作れているものはまだあまり多くないが、本作は素晴らしい」(審査員)と映像・音質ともに評価された。フジテレビの稲葉直人氏は「木村大作監督は元々カメラマンということもあり、今回の受賞をとても喜んでいた」「(最新のAV機器の精度に驚き)テレビとBDプレーヤーを買い替えていた」と監督のエピソードを紹介し会場をわかせていた。
■ベスト・インタラクティビティ賞はビーイング初のBD作品「劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者」
ベスト・インタラクティビティ賞は、メニューから劇場版の歴代主題歌を視聴できたり、監督、キャストへのインタビューをストリーミング再生できるといったBD-Liveを駆使したソフト作りが評価された「劇場版 名探偵コナン 漆黒の追跡者」が受賞。ベスト・レストア賞は「トラ・トラ・トラ<製作40周年記念完全版>」が受賞し、「素材のディテール感、皮膚の表現など100インチ級のディスプレイで観ても素晴らしいし、音質も丁寧に再現されている」と審査員からコメントが寄せられた。
新設のユーザー特別賞は、テレビアニメのBD作品として爆発的な売り上げを記録し話題となった西尾維新の小説を原作にしたアニメーション「化物語」が受賞した。