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公開日 2010/03/09 12:30
【更新】ソニー、3D対応で“最高画質”のBRAVIA新フラグシップ「HX900シリーズ」
直下型LEDのエリア駆動や新パネルも搭載
ソニーは、液晶テレビ“BRAVIA”の新モデルとして、3D表示に対応し、画質を高めた新フラグシップ「HX900」シリーズを7月16日に発売する。
【HX900シリーズ】
・「KDL-52HX900」 ¥OPEN(予想実売価格47万円前後)
・「KDL-46HX900」 ¥OPEN(予想実売価格39万円前後)
HX900シリーズは52V型と46V型を用意。実質的なXR1シリーズの後継機と位置づけられる。地上/BS/110度CSデジタルチューナーを各1基搭載している。HDMI入力端子は4系統で、背面に2系統、側面に2系統を装備する。
本シリーズは背面に3Dシンクロ端子を装備。ここに別売りの3Dシンクロトランスミッター「TMR-BR100」を接続し、さらに同じくオプションの3Dメガネ「TDG-BR100」(スタンダードサイズ)「TDG-BR50」(スモールサイズ)のいずれかを装着することで、3Dコンテンツの視聴が可能になる。なお、スタンダードサイズのカラーはブラックのみで、スモールサイズはブルーとピンクの2種類が用意されている。3Dトランスミッターが送信する赤外線の伝送距離は1〜6mで、角度は横方向、上下方向ともに120度。
今回の3D対応モデルの3D映像は、「フレームシーケンシャル方式」によって両目の映像を交互に表示し、3Dメガネのシャッター開閉タイミングと同期させることで立体視を実現している。ただし液晶テレビの映像は、上から下に、ライン毎に上書きされる。つまり、左眼の映像を表示した後に右眼の映像を表示し終わるまでに、左眼用の映像と右眼用の映像が混在する瞬間が、原理的に発生する。この映像が目に届いてしまうと、いわゆるクロストークが発生してしまう。
今回の3D対応BRAVIAでは、右眼用と左眼用の映像が混在するコマではバックライトを消し、その次のコマで同じコマを二度書きする。このコマは片目用の映像のみで構成されているので、この瞬間に3Dメガネのシャッターを開け、クロストークを防いでいる。なお、この方法では1コマごとにバックライトを落とすことになり、さらに3Dメガネでも視覚上の輝度が低下するが、2度書きするコマの時には通常映像よりもバックライトの明るさを高めることで、画面輝度の低下を防いでいる。
また3Dメガネは偏光フィルターレス型を採用。液晶テレビでは前面の偏光フィルターによって制限された、特定方向の偏光成分の光だけが出る構造となっており、今回の3D対応BRAVIAでは縦偏光の光だけを発しているため、3Dメガネ側には偏光フィルターが必要ない。これによってフリッカーが起きにくくなる、と同社では説明している。
なお3Dメガネはボタン電池で駆動する。視力補正用のメガネの上からでも良好な装着感を確保したという。テンプル部の内側には、折り畳み状態とテンプルを伸ばした状態を固定するスライドレバーも用意されている。
また本シリーズは2D→3D変換機能も用意。2D映像の視聴時にリモコン上部の「3D」ボタンを押すと、3D映像に変換する。変換のアルゴリズムは非公開だが、映像の飛び出し感よりも、奥行き感を広げるチューニングを行っているという。3D効果は強/中/弱の3段階で切り替えができるようにする予定で、3D変換用の専用LSIを内蔵している。なお、2D→3D変換はすべての映像に適用可能※。変換はほぼリアルタイムで行われ、ゲームプレイ時の遅延なども気にならないレベルになっているという。※当初「2D→3D変換はPC入力とストリーミングを除く映像に適応」とソニーより発表されていましたが、「PC入力やストリーミング映像を含む全ての映像を2D→3D変換可能」と発表内容が訂正されたため、記述を変更しました(3/10)
さらに本シリーズは直下型の白色LEDバックライトを備え、エリア駆動にも対応。LEDアレイの数は非公表だが、「CELL REGZAほど多くはない。XR1と同等の数だ」という。なお、CELL REGZAは512アレイであることを公表している。
LEDバックライトは「インテリジェントダイナミックLEDバッラクライト」という新たな技術を採用。LEDを画面に対して上向きに配置し、光を特殊な導光板によって曲げ、前方へと向けている。これにより、直下型のメリットと本体の薄さを両立させることが可能になったという。
液晶パネルは「オプティコントラストパネル」と呼ぶ新開発のもので、液晶パネルと前面ガラス板のあいだに貼合樹脂を挟んだ構造を採用し、エアギャップによる乱反射を無くして鮮明な映像を実現している。なお、液晶パネルデバイスの方式は非公表だが、「IPSαではない」(同社)という。残るはVAかUV2Aということになるが、ソニーが大阪府堺市の液晶パネル新工場運営会社、シャープディスプレイプロダクト(株)に出資を行っていることなどから、UV2Aパネルの可能性が高いと考えられる。
また本シリーズは「モーションフロープロ240Hz」を新搭載。おなじみの240Hz駆動に、直下型LEDならではのラインブリンキングと、全画面のバックライトを落とすフレームブリンキングを組み合わせたもので、ラインブリンキングのみを使用する「クリアモード1」と、ラインブリンキングとフレームブリンキングを併用する「クリアモード2」の2モードを用意している。
さらに、映像処理回路には、「ブラビアエンジン3」を搭載しているほか、新開発の「インテリジェント高画質回路」も採用。これまで、BRAVIAの最上位機種ではDRC-MFが搭載されることが多かったが、それを置きかえる回路となる。
回路の大きな機能は2つあり、1つはブロックノイズなどを低減する「インテリジェントMPEGノイズリダクション」、もう1つは映像のテクスチャーや輪郭、コントラスト、色再現などを調整する「インテリジェントイメージエンハンサー」だ。
また、オプションのUSBアダプター「UWA-BR100」を装着することで、Wi-Fiにも対応。ネットワーク機能では、YouTubeやアクトビラ ビデオ・フル、「U-NEXT」などの視聴が可能な「<ブラビア>ネットチャンネル」に対応している。
リモコンは無線伝送方式を採用した「おき楽リモコン」。FeliCaポートも背面に装備し、アクトビラ ビデオの購入を、Edyカードやおサイフケータイで決済することができる。
スピーカーは本体下部に下向きに装備しており、反射を利用して前に音を向ける同社従来製品でもおなじみの方式を採用している。
本体デザインは「モノリシックデザイン」がコンセプト。モノリシックとは「1枚板の」という意味で、過剰な装飾を排したシンプルなデザインとすることで、電源オフ時の美しさにもこだわっている。なお本シリーズは、別売りのアルミ製スタンド「SU-52HX1」「SU-46HX1」と組み合わせることで、アルミの台座の上にディスプレイが挿さっているような、これまでにないスタイルを実現することもできる。また、このアルミスタンド前面にはスピーカーも備えている。
また本シリーズはテーブルトップスタンドでも、アルミ製スタンドを装着しているときでも、画面を6度上向きに傾けることができ、ローボードに設置した際の快適な視聴を可能にしている。
機能面ではそのほか、シネマモードや24p入力、BRAVIAプレミアムフォト、ライブカラーなどにも対応。なお、本シリーズは人感センサーは搭載していない。
【HX900シリーズ】
・「KDL-52HX900」 ¥OPEN(予想実売価格47万円前後)
・「KDL-46HX900」 ¥OPEN(予想実売価格39万円前後)
HX900シリーズは52V型と46V型を用意。実質的なXR1シリーズの後継機と位置づけられる。地上/BS/110度CSデジタルチューナーを各1基搭載している。HDMI入力端子は4系統で、背面に2系統、側面に2系統を装備する。
本シリーズは背面に3Dシンクロ端子を装備。ここに別売りの3Dシンクロトランスミッター「TMR-BR100」を接続し、さらに同じくオプションの3Dメガネ「TDG-BR100」(スタンダードサイズ)「TDG-BR50」(スモールサイズ)のいずれかを装着することで、3Dコンテンツの視聴が可能になる。なお、スタンダードサイズのカラーはブラックのみで、スモールサイズはブルーとピンクの2種類が用意されている。3Dトランスミッターが送信する赤外線の伝送距離は1〜6mで、角度は横方向、上下方向ともに120度。
今回の3D対応モデルの3D映像は、「フレームシーケンシャル方式」によって両目の映像を交互に表示し、3Dメガネのシャッター開閉タイミングと同期させることで立体視を実現している。ただし液晶テレビの映像は、上から下に、ライン毎に上書きされる。つまり、左眼の映像を表示した後に右眼の映像を表示し終わるまでに、左眼用の映像と右眼用の映像が混在する瞬間が、原理的に発生する。この映像が目に届いてしまうと、いわゆるクロストークが発生してしまう。
今回の3D対応BRAVIAでは、右眼用と左眼用の映像が混在するコマではバックライトを消し、その次のコマで同じコマを二度書きする。このコマは片目用の映像のみで構成されているので、この瞬間に3Dメガネのシャッターを開け、クロストークを防いでいる。なお、この方法では1コマごとにバックライトを落とすことになり、さらに3Dメガネでも視覚上の輝度が低下するが、2度書きするコマの時には通常映像よりもバックライトの明るさを高めることで、画面輝度の低下を防いでいる。
また3Dメガネは偏光フィルターレス型を採用。液晶テレビでは前面の偏光フィルターによって制限された、特定方向の偏光成分の光だけが出る構造となっており、今回の3D対応BRAVIAでは縦偏光の光だけを発しているため、3Dメガネ側には偏光フィルターが必要ない。これによってフリッカーが起きにくくなる、と同社では説明している。
なお3Dメガネはボタン電池で駆動する。視力補正用のメガネの上からでも良好な装着感を確保したという。テンプル部の内側には、折り畳み状態とテンプルを伸ばした状態を固定するスライドレバーも用意されている。
また本シリーズは2D→3D変換機能も用意。2D映像の視聴時にリモコン上部の「3D」ボタンを押すと、3D映像に変換する。変換のアルゴリズムは非公開だが、映像の飛び出し感よりも、奥行き感を広げるチューニングを行っているという。3D効果は強/中/弱の3段階で切り替えができるようにする予定で、3D変換用の専用LSIを内蔵している。なお、2D→3D変換はすべての映像に適用可能※。変換はほぼリアルタイムで行われ、ゲームプレイ時の遅延なども気にならないレベルになっているという。※当初「2D→3D変換はPC入力とストリーミングを除く映像に適応」とソニーより発表されていましたが、「PC入力やストリーミング映像を含む全ての映像を2D→3D変換可能」と発表内容が訂正されたため、記述を変更しました(3/10)
さらに本シリーズは直下型の白色LEDバックライトを備え、エリア駆動にも対応。LEDアレイの数は非公表だが、「CELL REGZAほど多くはない。XR1と同等の数だ」という。なお、CELL REGZAは512アレイであることを公表している。
LEDバックライトは「インテリジェントダイナミックLEDバッラクライト」という新たな技術を採用。LEDを画面に対して上向きに配置し、光を特殊な導光板によって曲げ、前方へと向けている。これにより、直下型のメリットと本体の薄さを両立させることが可能になったという。
液晶パネルは「オプティコントラストパネル」と呼ぶ新開発のもので、液晶パネルと前面ガラス板のあいだに貼合樹脂を挟んだ構造を採用し、エアギャップによる乱反射を無くして鮮明な映像を実現している。なお、液晶パネルデバイスの方式は非公表だが、「IPSαではない」(同社)という。残るはVAかUV2Aということになるが、ソニーが大阪府堺市の液晶パネル新工場運営会社、シャープディスプレイプロダクト(株)に出資を行っていることなどから、UV2Aパネルの可能性が高いと考えられる。
また本シリーズは「モーションフロープロ240Hz」を新搭載。おなじみの240Hz駆動に、直下型LEDならではのラインブリンキングと、全画面のバックライトを落とすフレームブリンキングを組み合わせたもので、ラインブリンキングのみを使用する「クリアモード1」と、ラインブリンキングとフレームブリンキングを併用する「クリアモード2」の2モードを用意している。
さらに、映像処理回路には、「ブラビアエンジン3」を搭載しているほか、新開発の「インテリジェント高画質回路」も採用。これまで、BRAVIAの最上位機種ではDRC-MFが搭載されることが多かったが、それを置きかえる回路となる。
回路の大きな機能は2つあり、1つはブロックノイズなどを低減する「インテリジェントMPEGノイズリダクション」、もう1つは映像のテクスチャーや輪郭、コントラスト、色再現などを調整する「インテリジェントイメージエンハンサー」だ。
また、オプションのUSBアダプター「UWA-BR100」を装着することで、Wi-Fiにも対応。ネットワーク機能では、YouTubeやアクトビラ ビデオ・フル、「U-NEXT」などの視聴が可能な「<ブラビア>ネットチャンネル」に対応している。
リモコンは無線伝送方式を採用した「おき楽リモコン」。FeliCaポートも背面に装備し、アクトビラ ビデオの購入を、Edyカードやおサイフケータイで決済することができる。
スピーカーは本体下部に下向きに装備しており、反射を利用して前に音を向ける同社従来製品でもおなじみの方式を採用している。
本体デザインは「モノリシックデザイン」がコンセプト。モノリシックとは「1枚板の」という意味で、過剰な装飾を排したシンプルなデザインとすることで、電源オフ時の美しさにもこだわっている。なお本シリーズは、別売りのアルミ製スタンド「SU-52HX1」「SU-46HX1」と組み合わせることで、アルミの台座の上にディスプレイが挿さっているような、これまでにないスタイルを実現することもできる。また、このアルミスタンド前面にはスピーカーも備えている。
また本シリーズはテーブルトップスタンドでも、アルミ製スタンドを装着しているときでも、画面を6度上向きに傾けることができ、ローボードに設置した際の快適な視聴を可能にしている。
機能面ではそのほか、シネマモードや24p入力、BRAVIAプレミアムフォト、ライブカラーなどにも対応。なお、本シリーズは人感センサーは搭載していない。
関連リンク
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSONY
- 型番KDL-52HX900
- 発売日2010年7月16日
- 価格¥OPEN(予想実売価格47万円前後)
【SPEC】●サイズ:52V型 ●バックライト:インテリジェントダイナミックLEDバックライト(直下型 部分駆動) ●解像度:1,920×1,080 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×1、地上アナログ×1、3D映像表示、モーションフロープロ240Hz、インテリジェントイメージエンハンサー、インテリジェントMPEGノイズリダクション、シネマモード、24p入力対応、BRAVIAプレミアムフォト、ライブカラー、ブラビアエンジン3 ●入出力端子:HDMI×4、PC入力(D-sub15ピン)×1、LAN×1、USB×1 ●外形寸法:1263W×807H×400Dmm(スタンド含む) ●質量:42.9kg(スタンド含む)
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSONY
- 型番KDL-46HX900
- 発売日2010年7月16日
- 価格¥OPEN(予想実売価格39万円前後)
【SPEC】●サイズ:46V型 ●バックライト:インテリジェントダイナミックLEDバックライト(直下型 部分駆動) ●解像度:1,920×1,080 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×1、地上アナログ×1、3D映像表示、モーションフロープロ240Hz、インテリジェントイメージエンハンサー、インテリジェントMPEGノイズリダクション、シネマモード、24p入力対応、BRAVIAプレミアムフォト、ライブカラー、ブラビアエンジン3 ●入出力端子:HDMI×4、PC入力(D-sub15ピン)×1、LAN×1、USB×1 ●外形寸法:1124W×727H×400Dmm(スタンド含む) ●質量:36.2kg(スタンド含む)