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公開日 2010/03/09 17:41
パナソニック、タッチパネル操作対応のデジタル一眼「DMC-G2」を発売
写真も動画も“タッチ”で撮れる
パナソニック(株)は、世界で初めてタッチパネルを搭載し、静止画撮影とAVCHD Lite記録によるハイビジョン動画撮影が楽しめるレンズ交換式デジタル一眼カメラ「DMC-G2」を4月28日に発売する。
ボディ単体に加えて、2種類のレンズキットが販売される。内容は下記の通り。
・DMC-G2(ボディ単体)/¥OPEN(予想実売価格80,000円前後)
・DMC-G2K(標準ズームレンズ付属)/¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)
・DMC-G2W(標準ズーム・望遠ズームレンズ付属)/¥OPEN(予想実売価格120,000円前後)
ボディ単体はコンフォートブラックのみ。レンズ付属モデルはコンフォートブラックとコンフォートレッド、コンフォートブルーの3色が揃う。レンズは新開発の標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 13-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.(9群12枚)」が両モデルに付属するほか、G2Wは望遠ズームレンズの「LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.(13群16枚)」が加わる。なお、DMC-G2の発売とともに、DMC-G1は生産完了となる。
本機は「マイクロフォーサーズシステム」に準拠したミラーレスタイプのレンズ交換式カメラ。“Gシリーズ”が特徴としてうたう「小型・軽量」性能を受け継いでおり、ボディ単体の質量は約371gを実現。標準ズームレンズの質量は約165g、望遠ズームレンズは約380g。ボディはユーザーの手に自然となじむエルゴノミックグリップを採用する。記録媒体はSDXC/SDHC/SDメモリーカード。
ライブビュー一眼ならではのコントラストAF(オートフォーカス)を採用し、高精度かつ高速なAF操作を実現。最大23点の多点AFや、任意の場所にAFポイントが設定できる1点AF、顔認識、追尾AFなど多彩なAF設定が行える。本体に搭載する3.0型46万ドットの液晶モニターがタッチ操作に対応した点が大きな特長だ。液晶モニター上で、ピントを合わせたい箇所に指でタッチするだけでフォーカス位置の移動やピント合わせができる。またピントを合わせた後、液晶モニターをタッチしてシャッターを切ることも可能だ。もちろん、ピントをタッチパネルで合わせて、シャッターボタンで撮影するという具合に使い分けることもできる。
マニュアルフォーカス時にはピントを合わせたい箇所をタッチ操作で選択して、5倍/10倍に拡大できるMFアシスト機能により、フォーカスの確認が行える。またクイックメニューの操作や、モニター画面上の水平・垂直ガイドライン、ヒストグラム調整もタッチ操作で行えるほか、再生時の画面送りや拡大操作にも対応する。液晶モニターは左180度/上下270度に可動し、ローアングルからハイアングルまで自在な撮影が楽しめる。
ファインダー部は144万ドット相当のLVF(ライブビューファインダー)を搭載。アイセンサーによる、先述の液晶モニターとの自動切り替えにも対応する。ビューファインダーはRGB3原色を180Hzで駆動するフィールドシーケンシャル方式とし、高解像と広色域対応と快適なフレーミングを実現している。
撮像素子には1210万画素の「Live MOSセンサー」を、画像処理エンジンは超解像技術を搭載した新開発の「ヴィーナスエンジンHD2」を採用する。LUMIXのコンパクトモデルには既に採用されている超解像技術がGシリーズに初めて搭載された。撮影画像を輪郭/ディティール/グラデーション部にそれぞれを識別後、立体感・質感など画像処理補正の必要量を判断して処理を施し、より高い解像感と色再現を可能にしている。
ノイズリダクションの性能も高められ、ISO6400での撮影が可能になり、暗所での撮影領域をさらに拡大された。「おまかせiAモード」では「超解像技術」「自動シーン判別」「暗部補正」「追尾AF」「デジタル赤目補正」「全自動逆光補正」「個人認識」の各機能を連動させて、簡単に高画質な写真が撮影できる。光学式の手ブレ補正機能も搭載する。本機ではグリップ上部にiAモードへ瞬時に切り換えられるよう、独立したボタンを配置している。
動画はAVCHD Lite方式による1280×720画素のハイビジョン動画撮影に対応する。撮影モードはMotion JPEGも選択可能。本体グリップ上部に独立した動画ボタンを配置し、スムーズに撮影が行える。動画撮影時にも「おまかせiA」機能を用いることができ、カメラが自動で最適なシーンを判別して、簡単にきれいなハイビジョン動画が撮影できる。タッチAFとの組み合わせで、被写体を自動追尾して動画を撮ることも可能だ。
動画撮影機能には、本機から新たにEX光学ズームを搭載した。最大画像サイズから中心部を切り出すことで、解像度劣化のないままズームアップ効果が得られるEX光学ズームを動画撮影にも適用し、AVCHD Liteモードでの動画撮影時には焦点距離の約3.1倍相当の望遠効果を得ることができる。また動画撮影中の静止画撮影にも対応しており、動画撮影中にシャッターボタン、またはタッチシャッター機能を使って1920×1080画素の写真撮影が行える。撮影した動画は本体内で不要な部分が削除できる分割編集に対応したほか、動画のワンシーンを静止画データとして切り出すこともできる。
その他、ポップ/レトロ/ピュア/シック/モノクローム/ダイナミックアート/シルエットのプリセットとカスタムモードから、それぞれの「光の色」
「明るさ」「鮮やかさ」を調整して独自の画像効果が得られる「マイカラーモード」も、静止画・動画の両方でサポートする。シーンモードには「背景ボケ」モードを搭載し、ボケ効果を活かした印象的な撮影が手軽に楽しめる。「ノンダストシステム」の搭載により、超音波振動でホコリを自動除去する機能も備わる。また被写体や撮影シーンに合わせて、色合いや質感が選択できる9種のフィルムモードや好みの撮影設定が保存できるカスタム設定機能、10種類の撮影設定機能の中から好みの機能を選択して割り当てられるFn(ファンクション)ボタンなども、高画質な写真撮影を補助する機能として設けられている。
撮影後の静止画・動画は同社の薄型テレビ“VIERA”シリーズや、ハイビジョンビデオレコーダー“DIGA”シリーズでダイレクトに再生できる。HDMIケーブルで本体どうしを接続時にはビエラリンクによる連動操作にも対応する。
パナソニックは9日に新製品発表会を開催し、パナソニック デジタルAVCマーケティング本部 本部長 西口史郎氏が本機の市場投入にかける意気込みなどを語った。
西口氏は「LUMIXのデジタル一眼“Gシリーズ”は、発売後たいへん好調に推移している」と語り、特に女性ユーザーを取り込むことで一気にユーザーの幅を広げてきたと説明した。好調ぶりの背景には、マイクロフォーサーズの採用によりボディの小型化・軽量化を実現したこと、あるいはライブビューファインダーにより、かんたん・きれいを両立できたことがファクターとして挙げられた。
2010年2月公表の内閣府家計消費状況調査のデータでは、同社のLUMIX Gシリーズを購入したユーザーの「約3割が女性」であることもわかったという。西口氏は「いま、とてもアクティブな女性層のユーザーがカメラ市場を支えている」と語る。しかしながら一方で同社が女性層を対象に行った独自アンケートによれば、一般的にデジタル一眼カメラに対して、まだ「操作が難しそう」というイメージから購入を躊躇しているという声も多くあったという。この現況に注目して、同社は「タッチパネルによる簡単操作を実現すること」をテーマに、新製品「DMC-G2」を商品化したと西口氏は述べた。
今回のG2の登場により「パナソニックのデジタル一眼はGH1、GF1を加えた3つのラインナップで展開されることとなる。GH1はハイアマチュア、GF1はエントリー、そしてG2は幅広いユーザーに使ってほしいと考えている」と語る西口氏。さらに今後のシェア目標については「当社はデジタル一眼においては比較的後発での参入となったが、2010年は20%のシェア獲得を目標にして、LUMIX Gシリーズをトップブランドに育てていきたい」と意欲をあらわにした。
新製品G2の宣伝キャラクターには、引き続き女優の樋口可南子さんをはじめとした「女流一眼隊」が起用されることになった。キャッチコピーは「かんたん♪ムービー一眼はルミックス。」となる。
【問い合わせ先】
パナソニック お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
TEL/06-6907-1187
ボディ単体に加えて、2種類のレンズキットが販売される。内容は下記の通り。
・DMC-G2(ボディ単体)/¥OPEN(予想実売価格80,000円前後)
・DMC-G2K(標準ズームレンズ付属)/¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)
・DMC-G2W(標準ズーム・望遠ズームレンズ付属)/¥OPEN(予想実売価格120,000円前後)
ボディ単体はコンフォートブラックのみ。レンズ付属モデルはコンフォートブラックとコンフォートレッド、コンフォートブルーの3色が揃う。レンズは新開発の標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 13-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.(9群12枚)」が両モデルに付属するほか、G2Wは望遠ズームレンズの「LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.(13群16枚)」が加わる。なお、DMC-G2の発売とともに、DMC-G1は生産完了となる。
本機は「マイクロフォーサーズシステム」に準拠したミラーレスタイプのレンズ交換式カメラ。“Gシリーズ”が特徴としてうたう「小型・軽量」性能を受け継いでおり、ボディ単体の質量は約371gを実現。標準ズームレンズの質量は約165g、望遠ズームレンズは約380g。ボディはユーザーの手に自然となじむエルゴノミックグリップを採用する。記録媒体はSDXC/SDHC/SDメモリーカード。
ライブビュー一眼ならではのコントラストAF(オートフォーカス)を採用し、高精度かつ高速なAF操作を実現。最大23点の多点AFや、任意の場所にAFポイントが設定できる1点AF、顔認識、追尾AFなど多彩なAF設定が行える。本体に搭載する3.0型46万ドットの液晶モニターがタッチ操作に対応した点が大きな特長だ。液晶モニター上で、ピントを合わせたい箇所に指でタッチするだけでフォーカス位置の移動やピント合わせができる。またピントを合わせた後、液晶モニターをタッチしてシャッターを切ることも可能だ。もちろん、ピントをタッチパネルで合わせて、シャッターボタンで撮影するという具合に使い分けることもできる。
マニュアルフォーカス時にはピントを合わせたい箇所をタッチ操作で選択して、5倍/10倍に拡大できるMFアシスト機能により、フォーカスの確認が行える。またクイックメニューの操作や、モニター画面上の水平・垂直ガイドライン、ヒストグラム調整もタッチ操作で行えるほか、再生時の画面送りや拡大操作にも対応する。液晶モニターは左180度/上下270度に可動し、ローアングルからハイアングルまで自在な撮影が楽しめる。
ファインダー部は144万ドット相当のLVF(ライブビューファインダー)を搭載。アイセンサーによる、先述の液晶モニターとの自動切り替えにも対応する。ビューファインダーはRGB3原色を180Hzで駆動するフィールドシーケンシャル方式とし、高解像と広色域対応と快適なフレーミングを実現している。
撮像素子には1210万画素の「Live MOSセンサー」を、画像処理エンジンは超解像技術を搭載した新開発の「ヴィーナスエンジンHD2」を採用する。LUMIXのコンパクトモデルには既に採用されている超解像技術がGシリーズに初めて搭載された。撮影画像を輪郭/ディティール/グラデーション部にそれぞれを識別後、立体感・質感など画像処理補正の必要量を判断して処理を施し、より高い解像感と色再現を可能にしている。
ノイズリダクションの性能も高められ、ISO6400での撮影が可能になり、暗所での撮影領域をさらに拡大された。「おまかせiAモード」では「超解像技術」「自動シーン判別」「暗部補正」「追尾AF」「デジタル赤目補正」「全自動逆光補正」「個人認識」の各機能を連動させて、簡単に高画質な写真が撮影できる。光学式の手ブレ補正機能も搭載する。本機ではグリップ上部にiAモードへ瞬時に切り換えられるよう、独立したボタンを配置している。
動画はAVCHD Lite方式による1280×720画素のハイビジョン動画撮影に対応する。撮影モードはMotion JPEGも選択可能。本体グリップ上部に独立した動画ボタンを配置し、スムーズに撮影が行える。動画撮影時にも「おまかせiA」機能を用いることができ、カメラが自動で最適なシーンを判別して、簡単にきれいなハイビジョン動画が撮影できる。タッチAFとの組み合わせで、被写体を自動追尾して動画を撮ることも可能だ。
動画撮影機能には、本機から新たにEX光学ズームを搭載した。最大画像サイズから中心部を切り出すことで、解像度劣化のないままズームアップ効果が得られるEX光学ズームを動画撮影にも適用し、AVCHD Liteモードでの動画撮影時には焦点距離の約3.1倍相当の望遠効果を得ることができる。また動画撮影中の静止画撮影にも対応しており、動画撮影中にシャッターボタン、またはタッチシャッター機能を使って1920×1080画素の写真撮影が行える。撮影した動画は本体内で不要な部分が削除できる分割編集に対応したほか、動画のワンシーンを静止画データとして切り出すこともできる。
その他、ポップ/レトロ/ピュア/シック/モノクローム/ダイナミックアート/シルエットのプリセットとカスタムモードから、それぞれの「光の色」
「明るさ」「鮮やかさ」を調整して独自の画像効果が得られる「マイカラーモード」も、静止画・動画の両方でサポートする。シーンモードには「背景ボケ」モードを搭載し、ボケ効果を活かした印象的な撮影が手軽に楽しめる。「ノンダストシステム」の搭載により、超音波振動でホコリを自動除去する機能も備わる。また被写体や撮影シーンに合わせて、色合いや質感が選択できる9種のフィルムモードや好みの撮影設定が保存できるカスタム設定機能、10種類の撮影設定機能の中から好みの機能を選択して割り当てられるFn(ファンクション)ボタンなども、高画質な写真撮影を補助する機能として設けられている。
撮影後の静止画・動画は同社の薄型テレビ“VIERA”シリーズや、ハイビジョンビデオレコーダー“DIGA”シリーズでダイレクトに再生できる。HDMIケーブルで本体どうしを接続時にはビエラリンクによる連動操作にも対応する。
パナソニックは9日に新製品発表会を開催し、パナソニック デジタルAVCマーケティング本部 本部長 西口史郎氏が本機の市場投入にかける意気込みなどを語った。
西口氏は「LUMIXのデジタル一眼“Gシリーズ”は、発売後たいへん好調に推移している」と語り、特に女性ユーザーを取り込むことで一気にユーザーの幅を広げてきたと説明した。好調ぶりの背景には、マイクロフォーサーズの採用によりボディの小型化・軽量化を実現したこと、あるいはライブビューファインダーにより、かんたん・きれいを両立できたことがファクターとして挙げられた。
2010年2月公表の内閣府家計消費状況調査のデータでは、同社のLUMIX Gシリーズを購入したユーザーの「約3割が女性」であることもわかったという。西口氏は「いま、とてもアクティブな女性層のユーザーがカメラ市場を支えている」と語る。しかしながら一方で同社が女性層を対象に行った独自アンケートによれば、一般的にデジタル一眼カメラに対して、まだ「操作が難しそう」というイメージから購入を躊躇しているという声も多くあったという。この現況に注目して、同社は「タッチパネルによる簡単操作を実現すること」をテーマに、新製品「DMC-G2」を商品化したと西口氏は述べた。
今回のG2の登場により「パナソニックのデジタル一眼はGH1、GF1を加えた3つのラインナップで展開されることとなる。GH1はハイアマチュア、GF1はエントリー、そしてG2は幅広いユーザーに使ってほしいと考えている」と語る西口氏。さらに今後のシェア目標については「当社はデジタル一眼においては比較的後発での参入となったが、2010年は20%のシェア獲得を目標にして、LUMIX Gシリーズをトップブランドに育てていきたい」と意欲をあらわにした。
新製品G2の宣伝キャラクターには、引き続き女優の樋口可南子さんをはじめとした「女流一眼隊」が起用されることになった。キャッチコピーは「かんたん♪ムービー一眼はルミックス。」となる。
【問い合わせ先】
パナソニック お客様ご相談センター
TEL/0120-878-365
TEL/06-6907-1187
関連リンク
- ジャンルデジタルスチルカメラ/静止画編集
- ブランドPANASONIC
- 型番DMC-G2K
- 発売日2010年4月28日
- 価格¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)
【SPEC】●カメラ有効画素数:1210万画素 ●レンズマウント:マイクロフォーサーズマウント ●撮像素子:4/3型 Live MOSセンサー 総画素数1306万画素 ●記録メディア:SDXC/SDHC/SDメモリーカード ●モニター:3.0型 46万ドット タッチパネル液晶 ●外形寸法(ボディ部):124W×83.6H×74Dmm(突起部を除く) ●質量:約371g(ボディのみ)