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公開日 2010/06/07 14:17
シャープ、フレーム幅6.5mmのマルチディスプレイシステムを発表
デジタルサイネージ用途を想定
シャープ(株)は本日、フレーム幅6.5mmを実現したマルチディスプレイディスプレイシステム“i³Wall”(アイトリプルスリーウォール)を発表した。空港や駅などデジタルサイネージ用途に販売を行う。
“i³Wall”は、解像度1,366×768の60V型のディスプレイ「PN-V601」をつなぎ合わせることで大画面を実現するシステムだ。ネーミングは「information」「intelligent」「imagine」の3つのiの頭文字と、壁一面に大画面を実現できることから付けられたという。
従来の同社製インフォメーションディスプレイは、フレーム幅による9%の映像ロスが発生していたという。またバックライトが冷陰極管だったため輝度ムラがあり、画面端が暗くなってしまうという問題もあった。
「PN-V601」はフレーム幅を狭くしたのが特徴で、本体右側と下側は2.4mm、左側と上側は4.1mm。複数のディスプレイを組み合わせた際に隣接するフレーム幅は約6.5mmで、画面の繋ぎ目が目立たなくなった。またバックライトにはLEDを採用。これにより映像ロスは1.5%まで低減し、隅々まで明るい画面を実現したという。またLEDバックライトは画質面だけではなく設置性にもメリットを発揮。天井や床などへの設置も可能になり、まさしくタイルのようにディスプレイを配置できるようになった。
ディスプレイ同士は新開発の「マルチディスプレイウォールシステム」により制御し、各画面の同期を行ってつながりを滑らかにした。また、超解像技術を生かした画質補正機能を搭載。データを補間による高解像度化、各種ノイズの低減、高周波復元による鮮鋭化を行うことができ、ジャギーやノイズのない、くっきりとした映像再生が可能だという。
都内で開かれた発表会には、同社の岡田守行氏が登壇。「本日用意したのは、前30面、下24面、合計410インチ・5,600万画素の世界最大空間。液晶ディスプレイをタイルのように配置して巨大な空間を作り出せるイメージから、i³Wallと名付けた。美術館のような空間、また不動産で物件の空間を本物のように映写できるなど、無限の可能性を持っている。今後シャープはi³Wallを核に、様々な用途へ最適化したソリューションを提供することで、デジタルサイネージ部門を強化。数年後には売上1,000億円の実現を目指し拡大していきたい」と語った。
なお本機は、9日から開催される「デジタルサイネージジャパン」で展示される。
以下、発表会で執り行われた質疑応答の主なものを掲載する。
Q. 価格はどのくらいになるのか。
A. システム内容によって異なるが、30枚組み合わせた350インチのシステムの場合、設置費込みで5,000万円程度だ。
Q. 「マルチディスプレイウォールシステム」で制御できるディスプレイの枚数はどのくらいか。また、再生するコンテンツはどのように用意するのか。
A. 制御できるディスプレイ数は、論理的には無限大。コンテンツについては、現状の1,920×1,080のコンテンツも視聴が可能だ。大画面で再生した際のボケは、ある程度画質補正機能でカバーできる。今後はこれまで眠っていたコンテンツを呼び出して、i³Wallのようなシステムでの再生に最適化するなどの部分も販売プランに入れていきたい。
Q. PN-V601はフルHDパネルではないが、今後リリースする予定はあるか。また60V型以外のラインナップ展開はどう考えているか。
A. ある程度の大きさに組み合わせて再生した際に一番映像が綺麗に見える解像度を、ということで、敢えてフルHDにしなかった。フルHDモデルについては今後検討したいが、スペック争いをするつもりはない。60V型以外のラインナップは、ニーズに合わせるので適切な時期に投入を判断していきたい。
“i³Wall”は、解像度1,366×768の60V型のディスプレイ「PN-V601」をつなぎ合わせることで大画面を実現するシステムだ。ネーミングは「information」「intelligent」「imagine」の3つのiの頭文字と、壁一面に大画面を実現できることから付けられたという。
従来の同社製インフォメーションディスプレイは、フレーム幅による9%の映像ロスが発生していたという。またバックライトが冷陰極管だったため輝度ムラがあり、画面端が暗くなってしまうという問題もあった。
「PN-V601」はフレーム幅を狭くしたのが特徴で、本体右側と下側は2.4mm、左側と上側は4.1mm。複数のディスプレイを組み合わせた際に隣接するフレーム幅は約6.5mmで、画面の繋ぎ目が目立たなくなった。またバックライトにはLEDを採用。これにより映像ロスは1.5%まで低減し、隅々まで明るい画面を実現したという。またLEDバックライトは画質面だけではなく設置性にもメリットを発揮。天井や床などへの設置も可能になり、まさしくタイルのようにディスプレイを配置できるようになった。
ディスプレイ同士は新開発の「マルチディスプレイウォールシステム」により制御し、各画面の同期を行ってつながりを滑らかにした。また、超解像技術を生かした画質補正機能を搭載。データを補間による高解像度化、各種ノイズの低減、高周波復元による鮮鋭化を行うことができ、ジャギーやノイズのない、くっきりとした映像再生が可能だという。
都内で開かれた発表会には、同社の岡田守行氏が登壇。「本日用意したのは、前30面、下24面、合計410インチ・5,600万画素の世界最大空間。液晶ディスプレイをタイルのように配置して巨大な空間を作り出せるイメージから、i³Wallと名付けた。美術館のような空間、また不動産で物件の空間を本物のように映写できるなど、無限の可能性を持っている。今後シャープはi³Wallを核に、様々な用途へ最適化したソリューションを提供することで、デジタルサイネージ部門を強化。数年後には売上1,000億円の実現を目指し拡大していきたい」と語った。
なお本機は、9日から開催される「デジタルサイネージジャパン」で展示される。
以下、発表会で執り行われた質疑応答の主なものを掲載する。
Q. 価格はどのくらいになるのか。
A. システム内容によって異なるが、30枚組み合わせた350インチのシステムの場合、設置費込みで5,000万円程度だ。
Q. 「マルチディスプレイウォールシステム」で制御できるディスプレイの枚数はどのくらいか。また、再生するコンテンツはどのように用意するのか。
A. 制御できるディスプレイ数は、論理的には無限大。コンテンツについては、現状の1,920×1,080のコンテンツも視聴が可能だ。大画面で再生した際のボケは、ある程度画質補正機能でカバーできる。今後はこれまで眠っていたコンテンツを呼び出して、i³Wallのようなシステムでの再生に最適化するなどの部分も販売プランに入れていきたい。
Q. PN-V601はフルHDパネルではないが、今後リリースする予定はあるか。また60V型以外のラインナップ展開はどう考えているか。
A. ある程度の大きさに組み合わせて再生した際に一番映像が綺麗に見える解像度を、ということで、敢えてフルHDにしなかった。フルHDモデルについては今後検討したいが、スペック争いをするつもりはない。60V型以外のラインナップは、ニーズに合わせるので適切な時期に投入を判断していきたい。