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公開日 2010/07/21 15:20

【更新】パナソニック、3D液晶テレビ開発や3Dムービー発表会開催を表明 − 「42V型以上はすべて3D対応に」

3Dムービーは来週発表か
ファイル・ウェブ編集部
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本日行われたパナソニック“3D VIERA”RT2Bシリーズの発表会で、デジタルAVCマーケティング本部 本部長の西口史郎氏は、今後の同社3D AV製品についていくつか注目すべき発表を行った。

デジタルAVCマーケティング本部長の西口史郎氏

まず、今後発売予定の42V型以上のVIERAは、全機種を3D対応にする(ただし一部機種を除く)ことを表明。50万台以上規模になると同社が予測する2010年度の国内3Dテレビ市場で、シェア50%以上を目標とすることも明らかにした。

3DテレビのシェアNo.1を目指す

今後は原則的に42V型以上を全機種3D対応に

また、3D VIERAのラインナップのさらなる拡大にも言及。西口氏は「3Dテレビは大画面の方が没入感を得られるので、今は42V型が一番小さいサイズとしている。ただし3Dはゲームなどの需要もあるので、中小型機種の開発も行っている。発売時期等はタイミングを見て判断する」と述べた。

同社が発売しているプラズマテレビは、2D専用機を含めても最小画面サイズは42V型。これ以下のサイズのテレビは液晶で展開している。発表会終了後、同社説明員に尋ねたところ、「中小型の3Dテレビ」が液晶方式であることを認め、商品の投入時期については「お客様のニーズが高くなれば、いつでも投入できる状態にある」とした。

また発表会のトークセッションで、家庭用3Dムービーの発売について問われた西口氏は、「いまちょうど、新ムービーの発表会のご案内をマスコミの方に送ったところだ」と述べ、7月28日に家庭用ムービー発表会を開催することを明らかにした。

さらに西口氏は「このムービーは3Dにも対応する…かな、あまり言うと怒られちゃう」と述べたが、前後の話の流れから、同日に家庭用3Dムービーが発表される可能性が非常に高い。

なお、発表会では同社の50V型以上のテレビにおいてすでに約4割を3Dモデルが占めるようになっていること、3Dモデルを投入した2010年の夏商戦では2009年の年末商戦に比べ大型サイズの構成比が増加したことなども発表。3D VIERAの販売が非常に好調に推移していることなども明かされた。


3Dモデルの販売は非常に好調だという
また、録画機能付きテレビについても2010年には約20パーセントの構成比を占めるようになるとの予測を発表。「新規に購入される5台に1台は録画テレビというホットな市場だ」と、録画テレビ市場が急速に伸びていることを説明し、今回の新製品開発の背景を語った。


録画機能付きモデルの市場は年々拡大している
また、新製品の価格について西口氏は「同じサイズのBD非搭載機と比べると約9万円ほどアップするようなイメージだ。レコーダーと別々に買った場合よりも少しお買い得な価格にしている。しかも操作が簡単でスペースをとらないという価格付けだ」と、コスト面でも魅力的な製品に仕上がっていることをアピールした。

以下、質疑応答の模様をお届けする。

Q.42V型以上をすべて3Dにしていくという話だが、ボリュームゾーンの商品が3D化することで高額になるというリスクがあると思う。こうした点についてはどう考えているのか。

A.プラズマは高速応答性が大きな武器。3Dとの相性が一番良く、コスト的にも優位性があるので、それをフルに活かしながら3D市場を牽引すべく、3D化を推進していく。3D対応については、もちろん勝算があってのことだ。

Q.3Dのマーケットについて、2010年度の国内市場規模50万台以上という説明があった。春先にはその倍以上という言葉があったような気もするが、何か見通しや状況が変わったのか。

A.なんら変わっていない。発売後の調査や、他メーカーの参入状況を考えると、100万台に迫る勢いで国内市場が大きく加速していくのではないかと思っている。

Q.3Dは、これまでは新しいもの好きをターゲットにしてきたと思う。今度のプロモーションでは「長く使えるので3Dを買っておけば安心」という点を訴求していくとのことだが、ターゲット層を広げたということなのか。

A.3D市場の拡大のトレンドを考えると、2010年、2011年は市場が拡大する過渡期。コンテンツもこれから増えてくる。過渡期の商品としては、今のタイミングでテレビを買うお客様の視点に立てば、「今買うのであれば3D対応のものを買っておこう」という考え方になると思う。リビングのメインテレビを買うのだったら、2D放送もキレイに見えるし安心、という点で訴えていける。あるターゲットというのではなく、大型テレビの顧客の視点に立って戦略を立てている。

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