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公開日 2010/12/03 17:42

パナソニック、USB-HDD録画やホームネットワーク機能対応のCATV STBを発売

HDMI接続で"VIERA"と連携し、3Dにも対応
ファイル・ウェブ編集部
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パナソニック(株)は、外付けUSB-HDD録画機能を備え3D映像への対応力を高めた「TZ-LS300F」など、CATVデジタルセットトップボックス(STB)3機種を2011年2月に発売する。

左から「TZ-LS300F」「TZ-LS300P」「TZ-LS200P」

ラインナップは「TZ-LS300F」「TZ-LS300P」「TZ-LS200P」の3機種で、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(株)からCATV事業者に向けて販売される。3機種ともHDD/BDを内蔵しないベーシック/エントリーモデルで、ハイエンドからローエンドまで、同社製STBのフルラインナップが出揃ったかたちだ。

ベーシックモデル「TZ-LS300F」「TZ-LS300P」の2機種はホームネットワーク機能を搭載しており、家庭内のクライアント機としての使用を想定している。同社製のBD内蔵タイプ"TZ-BDW900"シリーズや、HDD内蔵タイプ"TZ-HDW600"シリーズなどハイエンドモデルで録画した番組を、ホームネットワーク機能を活用して、別の部屋に置かれた本機で再生するといった使い方ができる。DLNA認証を取得予定で、無線LANにも対応する。

「TZ-LS300F」「TZ-LS300P」はホームネットワーク機能を搭載。無線LANにも対応する

また、外付けUSBハードディスクへの録画機能も搭載する。ダビング10にも対応しており、本機でUSB-HDDに録画した番組を、ネットワーク経由でBD/HDD内蔵タイプのSTBへダビングすることが可能だ。なお、ダビング中に番組録画を行うことはできない。

2機種とも外付けUSB-HDDへの録画に対応

ダビング10に対応し、ネットワーク経由でダビングもできる

加えて本機は3D映像に対応し、HDMIで同社製テレビ"3D VIERA"と接続することで連携が可能。従来"VIERA"のリモコンで行っていた2D→3D切換を、STBのリモコンから行うことができる。また3Dモード時はSTBメニューや番組表も3D表示に対応し、ユーザーが3Dメガネをかけたまま快適なメニュー操作が行えるよう配慮している。現時点で対応が決まっている"3D VIERA"は、VT2シリーズとRT2Bシリーズ。

3D伝送に対応し、HDMI接続で3D VIERAとの連携が可能

受信方式は、トランスモジュレーション方式とOFDM方式に対応。また、製品としての将来性を視野に入れ、H.264/256QAMといった次世代型の高能率符号化方式にも対応可能なハードウェアを装備している。なお、TZ-LS300FはDOCSIS2.0相当のケーブルモデム内蔵型、TZ-LS300Pはケーブルモデムを内蔵しないタイプとなり、CATV事業者側が放送形式によって選択する。

そのほか番組表の表示中や選局操作中に、放送局や番組名、番組内容を音声で確認できる「音声読み上げ機能」や、CATV事業者側が独自にSTBポータル画面を作成できる「CATV ユニバーサルポータル画面」システムにも対応する。

TZ-LS200Pは、"3D VIERA"との連携や「音声読み上げ機能」などの機能を搭載しながら、エントリー機として低価格化を図ったモデルだ。本体にはUSB端子を装備せず、先述した2機種の仕様からホームネットワーク機能とUSB-HDD接続機能が省略されている。受信方式はトランスモジュレーション/OFDM方式に対応するほか、H.264/256QAMの高能率符号化方式にも対応可能となっている。

3機種とも「アクトビラ ベーシック」に対応。TZ-LS300Pのみ「アクトビラ ビデオ・フル」「TSUTAYA TV」に対応している。

TZ-BDW900シリーズのリモコン(左)と、TZ-LSシリーズ(右)のリモコン。録画メニューボタン以外は同様の機能を備える

付属するリモコンは3機種とも同一のものを採用。操作性のわかりやすさを確保するため、録画機能用のメニューボタンが省略されている以外は、"TZ-BDW900"シリーズなどハイエンドモデルのリモコンと同様の機能を備える。TZ-LS300F/300Pの外付けUSB-HDD録画機能の操作は、十字キーを使用して行えるよう工夫されている。

本日開催された製品発表会では、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(株) 平野泉氏と、パナソニック(株) 木下彰氏が登壇し、国内におけるSTB需要の現状や、製品開発に対する思いを語った。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン(株) グループマネージャー・平野泉氏

「世の中に夢と感動を与える多チャンネルコンテンツをもっと普及させたい」と強く語る平野氏は、「ユーザーへの製品普及を促進するためには、まず便利さ・簡単さが大事だ。私たちは、さらに安心や安全を一緒に届けたいと思っている」と製品展開について説明。また「あくまでも私たちの予想である」と前置きしたうえで、「今回発表された3モデルは年間約20万台ほどのニーズがあると予想している。ハイエンド機を含めた当社製STB全体では、150万台ほどの需要を想定している」と述べた。

パナソニック(株) AVCネットワークス社 映像・ディスプレイデバイス事業グループ CATVビジネスユニット 技術グループ グループマネージャー・木下彰氏

続いて登壇した木下氏は、現在のSTB市場の動向を説明。「デジタル化の波が市場を牽引し、年々STBの販売台数は伸びている。昨年度は163万台の販売があり、今年度は197万台ほどの販売数を当社としては予想している」とし、続けてCATV事業者を対象としたアンケート結果を紹介。「STBの機能の要望として、ホームネットワーク機能への対応ニーズが高まっている。また録画ニーズが常に高く、HDD録画が定着しつつあることも大きなポイントとして挙げられ、我々は特にこの2点に注力していく考えだ」と、今後の開発の方向性も明らかにした。

【問い合わせ先】
パナソニック システムお客様ご相談センター
TEL/0120-878-410

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