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公開日 2011/01/27 22:53
「究極の没入感を実現するポータブルデバイス」 − SCE社長・平井氏が語る「NGP」
コンセプトは「日常を全て遊びに変える」
既報のとおり、本日ソニー・コンピュータエンタテインメントは、携帯ゲーム機“PSP”の後継機、コードネーム「Next Generation Portable」(略称:NGP)と、クロスデバイスのプラットフォーム「PlayStation Suite」を発表した。発表会には同社代表取締役社長 兼 グループCEOの平井一夫氏らが出席し、新モデルの詳細や事業の方針、展開などについて語った。
■「現実はデータ化される」− “PlayStation Suite”が広げるクロスデバイスプラットフォームの可能性
発表会の冒頭では、2005年のE3で披露したコンセプトビデオを上映。平井氏は「我々がこの頃から目指してきたコンピューターエンターテイメントの未来は、"仮想の世界に現実を取り込み、仮想の世界が現実に影響を与える"というものだった。PS3やPSPが世界中のさまざまな方たちに受け入れられていることを誇りに思っている。そして我々はいま、ここに新しい世界を提案する」と宣言した。
■いつでもデータにアクセスできる未来はすぐそこに
「PS3と、初代PS/PS2が大きく異なる点は、ハードとソフトに“ネットワーク”という要素を加え、それらが三位一体となった新しいエンターテイメントを創造できる点。ネットワークの先にいる人たちとゲームを楽しむスタイルを、SCEはいち早く提案してきた」と語る平井氏。PS3ユーザーがネットワークに接続している割合は80%にのぼり、1月25日現在で6,900万アカウントが登録されているという。平井氏は「昨年開始した“PlayStation Plus”も多くの方に支持を頂いた。これは我々が目指している方向性が正しいことの証明であると思う」と続け、ネットワークやクロスデバイスを活用してゲームを楽しめる新しいコミュニケーションを提案する「PlayStation Suite」についてコンセプトを説明した。
「携帯ゲーム機を取り巻く環境は、我々がPSPを発売した当初と全く様変わりしている。というのも、外でゲームを楽しめる端末は携帯電話やスマートフォン、タブレットPCなど様々なものが登場したからだ。しかも昨今の携帯端末は機能やスペックが充実し、PSPの求めるクオリティをクリアするようになってきた。利用しているユーザーの数も増えており、こういった環境の変化に対応したゲームの場を提供するのはプラットフォームホルダーとしての義務だと考えた」と、平井氏は“PlayStation Suite”誕生の経緯を語った。
“PlayStation Suite”は、一言で言えばAndroid端末や今回発表されたNGPでPlayStationのゲームを楽しめるというもの。詳しくはこちらのニュース記事の説明に譲るが、Android端末(OS 2.3以降のモデル)でアクセスしたPlayStation Storeから、ゲームコンテンツをダウンロードして楽しめるサービスだ。2011年内のスタートを予定しており、当初は初代PlayStationのゲームをエミュレートしたタイトルなどが用意されるとのこと。端末の互換性については、ソニーが「PlayStation Certified」というライセンスプログラムを開始しクオリティの保持を行う。
そのほかPS Suiteは新ゲームの開発が容易であることも特徴であり、ハードに依存しない開発環境を構築できるほか、簡単に制作を行えることもメリットと平井氏は強調した。
平井氏は「PS3もPSPもPlayStation Networkを通じていつでもデータにアクセスできる未来はすぐそこ。そこから始まるポータブルゲームの世界は無限の可能性がある。未来のゲームの世界をもっと生き生きさせる方法を、PlayStation Suiteで提案したい」と新サービスをアピールした。
■“日常を全て遊びに変える”新端末「NGP」
続いて同氏は、新端末の「NGP」を紹介。「全く新しいエンターテイメント体験を提供する、究極の没入感を実現するポータブルデバイス」と自信を見せる平井氏は、NGPのコンセプトを“日常を全て遊びに変える”ことだと説明する。
「本体前面には現行PSPの4倍の解像度を持つ5インチの有機ELマルチタッチディスプレイが、背面には同じサイズのマルチタッチパッドが備えてある。スーパーオーバルデザインと相まって、まるでゲームの世界に直接触るかのように楽しむことができる。これまでユーザーから要望の多かった2つのアナログスティックも、ようやくこの大きさにしたことで載せられるようになった。新ゲームメディアはフラッシュメモリーベースの小型専用カード。またWi-Fiに加え3G通信にも対応しているので、常にオンラインでいられるというメリットもある」と「NGP」の魅力をアピールする平井氏(デバイスの詳細についてはこちらの記事に詳しい)。同社の吉田修平氏が実機を使ったデモを行い、背面マルチタッチパッドなどを活用した新しい楽しみ方を紹介したほか、島田宗毅氏がNGPで楽しめる新サービス「LiveArea」と「Near」という2つのサービスを説明した。
島田氏は「NGPは3G通信対応のため、常に最新のデータを取得できるようになった。"LiveArea"で様々なゲームの最新情報や、同じゲームを楽しんでいる他のユーザーの達成状況を共有してコミュニケーションをとることができる。”Near"では、位置情報をもとに周囲のユーザーが遊んでいるゲームの情報などを得られるのが特徴。自分が知らなかったタイトルの存在に気づけるのもメリット」と利便性を説明した。
■国内外のゲームメーカーからゲストが登場
PlayStation Meeting2011には、カプコンやセガ、コーエー、コナミ、EpicGames、Activisionという国内外のゲームメーカーからゲストが登場。カプコンの竹内 潤氏は、現在「モンスターハンターポータブル3rd」のダウンロード版を準備中であることを明かした。ステージ上では実際にNGPを使ってMH3のダウンロード版をプレイし、「5インチの有機ELディスプレイの迫力がすごい。そしてアナログスティックの感触がすこぶる良い!」と感動を語っていた。
また「メタルギアソリッド」シリーズで知られるコナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫氏は、「近い将来クラウドコンピューティングの時代が来るだろう。その時はゲームも、家ではPS3、外ではPSP…というように、同じゲームをプラットフォームを越えて遊ぶというのが普通になるかも知れない。今年のE3くらいまでには、現在開発中のタイトルをお見せしたい」と語った。
■「現実はデータ化される」− “PlayStation Suite”が広げるクロスデバイスプラットフォームの可能性
発表会の冒頭では、2005年のE3で披露したコンセプトビデオを上映。平井氏は「我々がこの頃から目指してきたコンピューターエンターテイメントの未来は、"仮想の世界に現実を取り込み、仮想の世界が現実に影響を与える"というものだった。PS3やPSPが世界中のさまざまな方たちに受け入れられていることを誇りに思っている。そして我々はいま、ここに新しい世界を提案する」と宣言した。
■いつでもデータにアクセスできる未来はすぐそこに
「PS3と、初代PS/PS2が大きく異なる点は、ハードとソフトに“ネットワーク”という要素を加え、それらが三位一体となった新しいエンターテイメントを創造できる点。ネットワークの先にいる人たちとゲームを楽しむスタイルを、SCEはいち早く提案してきた」と語る平井氏。PS3ユーザーがネットワークに接続している割合は80%にのぼり、1月25日現在で6,900万アカウントが登録されているという。平井氏は「昨年開始した“PlayStation Plus”も多くの方に支持を頂いた。これは我々が目指している方向性が正しいことの証明であると思う」と続け、ネットワークやクロスデバイスを活用してゲームを楽しめる新しいコミュニケーションを提案する「PlayStation Suite」についてコンセプトを説明した。
「携帯ゲーム機を取り巻く環境は、我々がPSPを発売した当初と全く様変わりしている。というのも、外でゲームを楽しめる端末は携帯電話やスマートフォン、タブレットPCなど様々なものが登場したからだ。しかも昨今の携帯端末は機能やスペックが充実し、PSPの求めるクオリティをクリアするようになってきた。利用しているユーザーの数も増えており、こういった環境の変化に対応したゲームの場を提供するのはプラットフォームホルダーとしての義務だと考えた」と、平井氏は“PlayStation Suite”誕生の経緯を語った。
“PlayStation Suite”は、一言で言えばAndroid端末や今回発表されたNGPでPlayStationのゲームを楽しめるというもの。詳しくはこちらのニュース記事の説明に譲るが、Android端末(OS 2.3以降のモデル)でアクセスしたPlayStation Storeから、ゲームコンテンツをダウンロードして楽しめるサービスだ。2011年内のスタートを予定しており、当初は初代PlayStationのゲームをエミュレートしたタイトルなどが用意されるとのこと。端末の互換性については、ソニーが「PlayStation Certified」というライセンスプログラムを開始しクオリティの保持を行う。
そのほかPS Suiteは新ゲームの開発が容易であることも特徴であり、ハードに依存しない開発環境を構築できるほか、簡単に制作を行えることもメリットと平井氏は強調した。
平井氏は「PS3もPSPもPlayStation Networkを通じていつでもデータにアクセスできる未来はすぐそこ。そこから始まるポータブルゲームの世界は無限の可能性がある。未来のゲームの世界をもっと生き生きさせる方法を、PlayStation Suiteで提案したい」と新サービスをアピールした。
■“日常を全て遊びに変える”新端末「NGP」
続いて同氏は、新端末の「NGP」を紹介。「全く新しいエンターテイメント体験を提供する、究極の没入感を実現するポータブルデバイス」と自信を見せる平井氏は、NGPのコンセプトを“日常を全て遊びに変える”ことだと説明する。
「本体前面には現行PSPの4倍の解像度を持つ5インチの有機ELマルチタッチディスプレイが、背面には同じサイズのマルチタッチパッドが備えてある。スーパーオーバルデザインと相まって、まるでゲームの世界に直接触るかのように楽しむことができる。これまでユーザーから要望の多かった2つのアナログスティックも、ようやくこの大きさにしたことで載せられるようになった。新ゲームメディアはフラッシュメモリーベースの小型専用カード。またWi-Fiに加え3G通信にも対応しているので、常にオンラインでいられるというメリットもある」と「NGP」の魅力をアピールする平井氏(デバイスの詳細についてはこちらの記事に詳しい)。同社の吉田修平氏が実機を使ったデモを行い、背面マルチタッチパッドなどを活用した新しい楽しみ方を紹介したほか、島田宗毅氏がNGPで楽しめる新サービス「LiveArea」と「Near」という2つのサービスを説明した。
島田氏は「NGPは3G通信対応のため、常に最新のデータを取得できるようになった。"LiveArea"で様々なゲームの最新情報や、同じゲームを楽しんでいる他のユーザーの達成状況を共有してコミュニケーションをとることができる。”Near"では、位置情報をもとに周囲のユーザーが遊んでいるゲームの情報などを得られるのが特徴。自分が知らなかったタイトルの存在に気づけるのもメリット」と利便性を説明した。
■国内外のゲームメーカーからゲストが登場
PlayStation Meeting2011には、カプコンやセガ、コーエー、コナミ、EpicGames、Activisionという国内外のゲームメーカーからゲストが登場。カプコンの竹内 潤氏は、現在「モンスターハンターポータブル3rd」のダウンロード版を準備中であることを明かした。ステージ上では実際にNGPを使ってMH3のダウンロード版をプレイし、「5インチの有機ELディスプレイの迫力がすごい。そしてアナログスティックの感触がすこぶる良い!」と感動を語っていた。
また「メタルギアソリッド」シリーズで知られるコナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫氏は、「近い将来クラウドコンピューティングの時代が来るだろう。その時はゲームも、家ではPS3、外ではPSP…というように、同じゲームをプラットフォームを越えて遊ぶというのが普通になるかも知れない。今年のE3くらいまでには、現在開発中のタイトルをお見せしたい」と語った。