• ブランド
    特設サイト
公開日 2011/06/15 13:35

【更新】LG、最薄部0.88cmの液晶テレビ最上位機“NANO FULL LED”「LZ9600」を発売

全面で均一な高輝度や高コントラストを実現
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

LGエレクトロニクス・ジャパン(株)は、均一な輝度や高コントラストを実現しながら薄型化も両立できる新技術「NANO FULL LED」を搭載し、さらに最薄部0.88cmという薄さを実現させた液晶テレビ「LZ9600」シリーズを6月後半より発売する。

55LZ9600(55V型)¥OPEN(予想実売価格33万円前後)
47LZ9600(47V型)¥OPEN(予想実売価格29万円前後)

LZ9600

最薄部0.88cmという薄さを実現

3波チューナーを2基ずつ備え、新技術の「NANO FULL LED」や、8倍速相当の駆動技術「TruMotion 480Hz」などの各種高画質化技術を搭載したモデル。同社液晶テレビでの新たなフラグシップ機として位置付けられる。製品発表会に出席した同社代表取締役社長のリ・ギュホン氏は「テレビの理想を追い求めてきたLGの技術が産み出したひとつの理想型だ」と胸をはる。

背面の様子

本機のリモコン


リ・ギュホン氏

「NANO FULL LED」は、極薄LEDバックライトモジュールに遮光パターンフィルムと拡散板を組み合わせたもの。遮光パターンフィルムに5,000個以上の「NANO粒子」による反射孔を用い、光が遠ざかるほど強く反射するよう調整することで輝度の均一性を高めたほか、より細かいエリア駆動でバックライト制御を行えるようにした。エリア駆動は55V型が288分割(24×12)で、47V型が240分割(24×10)。ダイナミックコントラストは1,000万対1。

NANO FULL LEDの原理説明

NANO粒子の活用により度の均一性を高めた

同技術の採用により、前述のように最薄部で0.88cmという薄さも実現。この薄さは直下型LEDバックライト採用のテレビとして世界最薄だという。また、ベゼル部も1.25cmの極細フレームを採用し、映像への没入感やインテリアへの溶け込みといったデザイン面にも配慮した。また、薄型である特徴を活かし壁掛けでの使用も想定しており、取付金具も同梱している。

なお、チューナーやスピーカーは一見するとスタンドに見えるディスプレイ下のベースユニットに収納。ディスプレイは同梱のケーブルを用いて接続し、壁掛け設置用に長い接続ケーブルも付属する。

チューナーなどを搭載したベースユニットがスタンドになっている

ベースユニットの背面。3系統のHDMI端子などを搭載

端子類は、Ver. 1.4のHDMI端子を3系統搭載。USB端子も録画・再生用と写真や音楽用の2系統を備え、外付けUSB HDDへの録画にも対応する。また、同社製BDプレーヤーなどとのHDMI CEC機能「INFINIAリンク」にも対応している。

スピーカーはベースユニット側面に配置。出力は7W×2

逆側にはB-CASカードスロットを装備

そのほか、独自の高音質化技術「CLEAR VOICE II」やサラウンド回路「Infinite Surround」も搭載。インターネット機能ではアクトビラにも対応している。

なお、発表会で製品特徴の説明にあたった同社商品企画部部長の土屋和洋氏は、「エコポイント終了や地デジ完全移行によって、今後は潜在需要の掘り起こしや新たなエンターテイメント提案が求められる」と、日本のテレビ市場の現況についてコメント。

土屋和洋氏

そして、ライフスタイルに自然に融合するプロダクトである「ボーダーレス」、自由な操作性や使いやすさと充分な機能を備えた「シームレス」、制限や不満のない楽しさを提供する「リミットレス」という3点の商品開発ポリシーを紹介。「この3つのキーワードをもとに潜在ニーズにきっちり応えることでブランディングをしたいと考えている」と述べた。

また、55V型で約124cm、47V型で約107cmという製品の横幅にも言及。2006年発売の同社製42V型モデルが約121cm、2005年発売の37V型モデルが約109cmだったことに触れ、狭ベゼル化などを進めてきた結果、全体のサイズを変えずに大幅にインチサイズアップが実現していることも紹介した。

全体のサイズを変えずに画面サイズの大型化が実現

以下、発表会での質疑応答の模様をお届けする。

Q.去年日本市場にテレビで参入した際に「5年で5%」というシェア目標を掲げたかと思うが、その進捗度はどうか。また今後のシェア目標についても教えて欲しい。

A.まだ日にちがたっていないのでマーケットは小さいが我々の価値を認めてくれるお客様は確実におり、着実に増えてきている。詳細な数字は申し上げられないが計画通りには進んでいる。

今後の目標についてだが、シェアの数字はただの結果だとも言える。それよりも我々の技術や価値を日本の皆様に認めてもらい、日本のブランドとして定着することを目標にしている。

Q.ここまでの活動で日本市場特有の難しさなどを感じているか。

A.日本は世界で最も技術レベルの高いメーカーが集まっている市場。顧客も目が肥えている。そこのニーズに見合う商品が何なのかという点が難しい部分かと思う。そこへの挑戦をしている。

Q.世界市場で戦う上で、日本メーカーをどうライバルとして意識しているのか。

A.過去4〜50年と同じように日本メーカーは最強の市場でありメーカーであると思っている。韓国のメーカーは発展途上であり日本メーカーにたくさん学んでいる途中。切磋琢磨して相互に高められるライバルとしてやっていけたらと思っている。

Q.世界での日本市場の位置付けについてどう考えているか。

A.技術的にもっともアピールしにくい市場だ。日本市場においてはあせらずに活動していきたい。海外でいくら好調であっても日本でうまくやっていけなければ世界戦略でも難しいことになると感じている。

Q.ライバルとして、世界市場での日本メーカーの戦い方をどう見ているか。

A.他社様を評価するのは難しい。グローバルプレーヤーとしてソニーさんが活発に活動されているが、パナソニックさんも積極的だし、東芝さんも発展国での成長が著しい。ポイントは2つ。ひとつが他社との差別化で、もうひとつは価格競争力。コスト面では最近の市場は良くない状況なので、弊社もそうだが各社が苦悩していることだろう。

Q.今回の新製品では去年のモデルからさらに薄型化してきたが。日本の消費者のニーズへどう合わせモデルなのかをもっと詳しく教えて欲しい。

A.既に他国では先行発売しているところもあるがそれほどの数でもなく、ほぼ日本専用モデルとも言えるかもしれない。そういう意味では日本市場の厳しい目を強く意識して開発を進めた。外装に高品位なマテリアルを使ったりだとか、和風も洋風もある日本の色々なインテリアに合うデザインも意識した。そのほか録画機能でも日本市場を意識したものを搭載している。

Q.地デジ化以降のことを考えると、日本のテレビ市場は夏以降急速に落ちるかも知れない。そこであえてテレビを投入してくる狙いを教えて欲しい。

A.我々は昨年秋に参入してきたわけだが、短期的にたくさん売りたいと思ったのならエコポイント需要などが期待できる去年の正月あたりで参入しただろう。つまり、「需要が減るからやらない」というわけではない。家電の本家とも言える日本で認めてもらうことがグローバルトッププレーヤーになるための道だと考えている。

また、3Dモデルも同時に発表したが、こちらではむしろ「需要を盛り上げる」という観点から投入した。他国の状況でも、弊社が3Dテレビを投入して1〜2ヶ月で市場が2倍近くになることが多い。メガネが重いだとかそういう不満をいかに解決するべきかと考えて辿り着いたのが今回の3Dモデルだ。3D市場にもっと関心をもってもらい、もっとたくさん売れることで、関連するソフトやコンテンツももっと盛んになることを狙っている。我々が市場を創り出せるのではないかと思っている。

【問い合わせ先】
LG Electronics Japan
カスタマーセンター
TEL/0120-813-023

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックを見る
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドLG ELECTRONICS
  • 型番55LZ9600
  • 発売日2011年6月後半
  • 価格¥OPEN
【SPEC】●画面サイズ:55V型 ●解像度:1920×1080 ●LED部分制御:288箇所 (24x12) ●ダイナミックコントラスト:10,000,000:1 ●チューナー:地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル ×2 ●入出力端子:HDMI入力×3、D5×1、ビデオ入力×2、D-sub15ピン×1、光デジタル音声出力×1、USB×2、LAN×1 ●外形寸法:1242Wx725Hx14.8Dmm(テレビスタンド含まず) ●質量:16.1kg(テレビスタンド含まず)
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドLG ELECTRONICS
  • 型番47LZ9600
  • 発売日2011年6月後半
  • 価格¥OPEN
【SPEC】●画面サイズ:47V型 ●解像度:1920×1080 ●LED部分制御:240箇所 (24x10) ●ダイナミックコントラスト:10,000,000:1 ●チューナー:地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル ×2 ●入出力端子:HDMI入力×3、D5×1、ビデオ入力×2、D-sub15ピン×1、光デジタル音声出力×1、USB×2、LAN×1 ●外形寸法:1068.9Wx627.4Hx14.1Dmm(テレビスタンド含まず) ●質量:11.5kg(テレビスタンド含まず)
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX