ビクター、高品質で保存特性に優れるフラグシップモデルDVD-R“Archives PRO”を発売

ビクターアドバンストメディア（株）は、JVCブランドからデータ用DVD-Rディスクのフラグシップモデル“Archives PRO”「VD-R47FSM（特設サイト）」を、7月21日に直販サイト「ビクターメディアショップ」限定で販売開始した。商品は1枚単位での単品販売となり、価格は600円（税込）。

VD-R47FSMは、記憶容量4.7GBで記録速度1～8倍速に対応する1層・追記型のDVD-Rディスク。レーベル面はセラミックホワイト（明るい光沢色のある白色）を採用している。厚さ10mmのジュエルケース入り。

本製品は、ビクターアドバンストメディアの光記録技術を結集して開発されたというフラグシップモデルで、保存特性に優れた点が大きな特長。NPO法人アーカイヴディスクテストセンターの試験により、寿命30年以上と推定された。同法人では、2008年に国際標準規格「ISO/IEC 10995」にて定められた「光ディスク寿命推定試験方法」に基づく試験を行い、結果の判定を行っている。

また、光反射膜には新開発の銀合金を採用した。金属粒子が変化しにくい銀合金を反射層に用いることで、長期保存時の光反射率低下を抑え、長期に渡って安定した再生を行えるよう配慮。耐久試験によれば、試験前の光反射層擬似模型の表面の平面粗さを1とした場合、試験後の光反射層の平滑度は「3.4」となり、同社従来製品の「15.2」と比較して表面平滑の変化を大きく低減。実際に製品実物で高温・高湿度環境で試験を行なった場合、本製品は同社従来製品の中で光反射層に純銀を使用したものよりもPIエラー値が低い結果となり、耐環境性の向上を実現した。

記録面には、従来製品と同様に独自開発のハードコート仕様を採用。正確な録画・再生の妨げになるキズやホコリ、汚れなどを付着しにくくすることで高い保存性を確保している。同社製のハードコートなしのディスクと比較すると、キズのつきにくさは200倍以上とのこと。

加えて本製品は、日本国内の一貫生産と最も厳しい品質管理によって製品品質を高めており、従来製品に対して電気特性は約4倍、機械特性は約2倍（信頼性は同等）となる厳しい検査基準で管理を行っている。検査頻度は同社従来製品の抜き取り検査基準と比較し、電気特性は約15倍、機械特性は約4倍、信頼性は約15倍の頻度。生産ロットごとに耐環境テストを実施し、耐久性と信頼性を高めているという。

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