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公開日 2011/09/01 05:31
ソニー、2つのAndroidタブレット“Sシリーズ/Pシリーズ”を発表
Sシリーズは9月末から479ユーロでスタート
ソニーはIFA2011のプレイベント初日の8月31日に自社ブースでプレスカンファレンスを開催。「今秋以降の発売」を予告していた、ソニー初のAndroidタブレット“Sony Tablet”を正式に発表した。
これまでコードネーム「S1」の名前で呼ばれていたスレート型タブレットには“Sシリーズ”、「S2」のコードネームだった折りたたみ形状のタブレットは“Pシリーズ”という正式名称が付けられる。
プレスカンファレンスにはソニー(株)代表執行役 副社長の平井一夫氏が登壇。「ソニーのハードウェアとコンテンツのテクノロジー、そしてネットワークサービスが融合した、シンプルでビューティフルなタブレット」として、新たな2機種の“Sony Tablet”を壇上で掲げ胸を張った。
Sシリーズには「3G+Wi-Fiモデル」と「Wi-Fiモデル」が用意される。内蔵メモリーの大きさは、3G+Wi-Fiモデルが16GB(SGPT114)のみ、Wi-Fiモデルが32GB(SGPT112)/16GB(SGPT111)の2種類になる。価格は479ユーロから。Pシリーズは3G+Wi-Fiモデル(SGPT212)のみ。価格は599ユーロ。なおPシリーズは本体にアプリケーションのインストール領域として4GBのメモリーを内蔵し、データ領域のストレージはmicroSDカードを差し替えて利用する。
ヨーロッパではSシリーズのWi-Fiモデルが9月末に先行して発売される。以後、11月から3G+WiFiモデルのS/Pシリーズが発売になる。WiFi機能は全機種ともにIEEE802.11b/g/n対応。Bluetooth Ver.2.1+EDR規格に準拠した通信機能も搭載している。
Android OSのバージョンは、先に発売となるSシリーズのWi-FiモデルがAndroid 3.1になり、他のモデルについては発売時からAndroid 3.2が搭載される予定。SシリーズのWi-Fiモデルについても、発売後に3.2へのバージョンアップ対応が予定されているという。なお、CPUは全機種ともに1GHzの「NVIDIA Tegra 2」を採用する。
本体のデザインは、ソニーが4月に国内で開催した「ITモバイルミーティング」(関連ニュース)で公開されたものから大きな変更はなく、“ソニーらしさ”と、ユーザーフレンドリーな持ちやすさ、使いやすさを同時に追求したものとなっている。
■Sシリーズ
Sシリーズは家庭内でのモバイルユースがコンセプト。質量はWiFiモデルが約598g、WiFi+3Gモデルが約625g。雑誌を折り返したような独自のアシンメトリック・デザインを採用し、片側に厚みを持たせ、重心をずらすことで長時間手に持っていても疲労感が少なくなるよう配慮している。デスクトップなどに平面置きした際には、スクリーン部分が緩やかに傾斜するよう角度が設けられており、タッチパネルの操作性を高めている。背面にはドットパターンを付けて滑りにくくするとともに、指紋が目立ちにくくなるように工夫もされている。
9.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載。TruBlack技術を採用したことにより視認性を高めた。画面解像度はWXGA/1,280×800ドット。バックライトにはLED光源が搭載されている。
カメラは本体リア側に有効画素数約511万画素の“Exmor R for mobile”HDカメラを搭載。フロントにも設けられたカメラでビデオ通話も可能だ。外部接続端子にはヘッドホン出力やSDカードスロット、microUSB端子なども設けた。本体にはステレオスピーカーも内蔵する。
Sシリーズにはオプションとして専用クレードルや、Bluetoothキーボードなどのアクセサリーも用意される。
■Pシリーズ
Pシリーズは本体に2つの“デュアルディスプレイ”を備えるタブレット。質量は約372g。使用時には二つ折りの本体を180度開くと、画面がフルフラット形状になる。外側のシェルは手に馴染みやすいようラウンドフォルムにしている。外装カラーはシルバー。
独自のデュアルディスプレイは、上下画面ともにタッチパネル操作に対応した5.5型ウルトラワイド液晶が搭載されている。解像度はVGA/1,024×480ドット。動画再生時は上部の画面だけを使い、下画面をオフにしたり、上下画面の角度を使用スタイルやコンテンツに応じて自由に調整できる。画面のタテ・ヨコ表示も切り替えられるので、メールなどビジネスアプリや電子書籍なども最適に表示される。Android用アプリについても、2画面/1画面表示の2つのモードを切り替えて表示できる。
本体背面にはSシリーズ同様、有効画素数約511万画素の“Exmor R for mobile”HDカメラを搭載。フロントにも設けられたカメラでビデオ通話も可能だ。また本機もヘッドホン出力やmicroUSB、SDカードスロット、内蔵スピーカーを設けている。
■その他共通の特徴
平井氏は新しいタブレットの特徴として4つのポイントを挙げた。一つは“Sony Tablet”のために最適化されたハードとソフトを備えていること。
本機はAndroidマーケットに対応しており、アプリはマーケットからダウンロードしてインストールできる。またプリンストールされる「Select App」では、Androidマーケットにあるアプリや、コンテンツ、ネットワークサービスからタブレットで楽しめるものを選んでリコメンドしてくれる機能などを備えている。
ソニーオリジナルのアプリは、例えば「Music Player」では、独自の12音解析技術を利用した「SensMe channels」により、楽曲に付随する様々なメタデータを活用して、ムードや時間帯に合わせたジューク再生が行える。これは“Walkman”シリーズなどに採用されている「おまかせチャンネル」と同等の機能になる。楽曲のブラウズモードは3D CGによる「カバーアートビュー」も用意する。
オーディオ・ビジュアル系のコンテンツについては、ソニー独自のビデオ・オン・デマンドサービスの「Video Unlimited」や、クラウド型音楽サービスの「Music Unlimited」に対応する。「Video Unlimited」では、プラットフォームから提供される映画・テレビ番組のビデオファイルが再生できる。展示説明員によれば「タブレット向けのビデオコンテンツは、多くがSD画質のレンタル・ダウンロードで用意される予定」だという。本サービスのタブレット向けの提供は10月が予定されている。「Music Unlimited」はこれまでの「Music Unlimited powered by Qriocity」をベースにしたもので、クラウドサーバー上のコンテンツをタブレットでストリーミング再生できるようになる。
また、ソニー独自開発の「Swift & Smooth Experience」を採用し、Webブラウジングなど様々な操作が快適なレスポンスで行えるのもタブレットの特徴だ。
Web画面の表示技術については、本機のために最適化された「Quick view」技術が採用された。一般的なAndroidタブレットの場合は、ページ上の全オブジェクトの読み込みが終了するまで画面にページが表示されないが、本機ではテキストやJPEG画像など、処理の軽いオブジェクトから優先的に表示を済ませていくことで、ユーザーのストレスを軽減するための工夫を行っている。これにより3G回線などネットワーク環境に制約のある環境で使う場合にも快適なウェブブラウジングが楽しめる。タッチパネルは「Quick touch」技術を搭載し、指への追従性を高めることで滑らかな操作感を実現している。ソフトウェアキーボードは両手を使ってタイピングしやすい大きさを備えたフルキーボードを採用する。
ネットワークコンテンツについては、先ほどの「Video Unlimited」「Music Unlimited」のほかに、ゲームコンテンツについては、SCEが発表したAndroid端末向けのゲームフレームワーク「PlayStation Suite」(PS Suite)に対応し、両シリーズともに「PlayStation Certified」の認証を取得し、オリジナルのPlayStationのゲームが楽しめる。
電子ブックは、ソニーのオンラインブックストア「Reader Store」に対応。アプリケーションをダウンロードしてユーザー登録を行うことで、様々な電子書籍コンテンツが楽しめるようになる。なおヨーロッパの「Reader Store」は英国で10月末にサービス・インした後、年内にドイツでスタートする。その後はフランス、イタリア、スペインの各国で2012年春にサービスを開始する予定となっている。
その他、タブレットに保存した写真やビデオを手軽にシェアできる無料のクラウドストレージサービス「Personal Space」も提供される。
■DLNAによる機器連携
平井氏が新しいタブレットの「4つめのポイント」として挙げたのが、「デバイス間の連携機能」だ。
両シリーズともにDLNAに対応しており、本体に保存した音楽や動画、静止画ファイルを、ネットワーク上のDLNA対応機器で再生して楽しめる。ただし、再生できるコンテンツは動画/音楽ともに著作権保護のかかっていないものに限られるという。
操作の際には「Throw」と呼ばれる直感的なフィンガータップ操作により、再生したい動画や音楽ファイルを指で選択して、画面に表示されているDLNA対応機器のアイコンにドラッグ&ドロップするだけで手軽に再生が行える。
他にも「Media Remote」機能により、シンプルなタッチ操作でソニー製機器をWiFi経由で操作できる無線リモコン機能や、Sシリーズは様々な機器を操作できる赤外線リモコン機能も搭載する。
これまでコードネーム「S1」の名前で呼ばれていたスレート型タブレットには“Sシリーズ”、「S2」のコードネームだった折りたたみ形状のタブレットは“Pシリーズ”という正式名称が付けられる。
プレスカンファレンスにはソニー(株)代表執行役 副社長の平井一夫氏が登壇。「ソニーのハードウェアとコンテンツのテクノロジー、そしてネットワークサービスが融合した、シンプルでビューティフルなタブレット」として、新たな2機種の“Sony Tablet”を壇上で掲げ胸を張った。
Sシリーズには「3G+Wi-Fiモデル」と「Wi-Fiモデル」が用意される。内蔵メモリーの大きさは、3G+Wi-Fiモデルが16GB(SGPT114)のみ、Wi-Fiモデルが32GB(SGPT112)/16GB(SGPT111)の2種類になる。価格は479ユーロから。Pシリーズは3G+Wi-Fiモデル(SGPT212)のみ。価格は599ユーロ。なおPシリーズは本体にアプリケーションのインストール領域として4GBのメモリーを内蔵し、データ領域のストレージはmicroSDカードを差し替えて利用する。
ヨーロッパではSシリーズのWi-Fiモデルが9月末に先行して発売される。以後、11月から3G+WiFiモデルのS/Pシリーズが発売になる。WiFi機能は全機種ともにIEEE802.11b/g/n対応。Bluetooth Ver.2.1+EDR規格に準拠した通信機能も搭載している。
Android OSのバージョンは、先に発売となるSシリーズのWi-FiモデルがAndroid 3.1になり、他のモデルについては発売時からAndroid 3.2が搭載される予定。SシリーズのWi-Fiモデルについても、発売後に3.2へのバージョンアップ対応が予定されているという。なお、CPUは全機種ともに1GHzの「NVIDIA Tegra 2」を採用する。
本体のデザインは、ソニーが4月に国内で開催した「ITモバイルミーティング」(関連ニュース)で公開されたものから大きな変更はなく、“ソニーらしさ”と、ユーザーフレンドリーな持ちやすさ、使いやすさを同時に追求したものとなっている。
■Sシリーズ
Sシリーズは家庭内でのモバイルユースがコンセプト。質量はWiFiモデルが約598g、WiFi+3Gモデルが約625g。雑誌を折り返したような独自のアシンメトリック・デザインを採用し、片側に厚みを持たせ、重心をずらすことで長時間手に持っていても疲労感が少なくなるよう配慮している。デスクトップなどに平面置きした際には、スクリーン部分が緩やかに傾斜するよう角度が設けられており、タッチパネルの操作性を高めている。背面にはドットパターンを付けて滑りにくくするとともに、指紋が目立ちにくくなるように工夫もされている。
9.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載。TruBlack技術を採用したことにより視認性を高めた。画面解像度はWXGA/1,280×800ドット。バックライトにはLED光源が搭載されている。
カメラは本体リア側に有効画素数約511万画素の“Exmor R for mobile”HDカメラを搭載。フロントにも設けられたカメラでビデオ通話も可能だ。外部接続端子にはヘッドホン出力やSDカードスロット、microUSB端子なども設けた。本体にはステレオスピーカーも内蔵する。
Sシリーズにはオプションとして専用クレードルや、Bluetoothキーボードなどのアクセサリーも用意される。
■Pシリーズ
Pシリーズは本体に2つの“デュアルディスプレイ”を備えるタブレット。質量は約372g。使用時には二つ折りの本体を180度開くと、画面がフルフラット形状になる。外側のシェルは手に馴染みやすいようラウンドフォルムにしている。外装カラーはシルバー。
独自のデュアルディスプレイは、上下画面ともにタッチパネル操作に対応した5.5型ウルトラワイド液晶が搭載されている。解像度はVGA/1,024×480ドット。動画再生時は上部の画面だけを使い、下画面をオフにしたり、上下画面の角度を使用スタイルやコンテンツに応じて自由に調整できる。画面のタテ・ヨコ表示も切り替えられるので、メールなどビジネスアプリや電子書籍なども最適に表示される。Android用アプリについても、2画面/1画面表示の2つのモードを切り替えて表示できる。
本体背面にはSシリーズ同様、有効画素数約511万画素の“Exmor R for mobile”HDカメラを搭載。フロントにも設けられたカメラでビデオ通話も可能だ。また本機もヘッドホン出力やmicroUSB、SDカードスロット、内蔵スピーカーを設けている。
■その他共通の特徴
平井氏は新しいタブレットの特徴として4つのポイントを挙げた。一つは“Sony Tablet”のために最適化されたハードとソフトを備えていること。
本機はAndroidマーケットに対応しており、アプリはマーケットからダウンロードしてインストールできる。またプリンストールされる「Select App」では、Androidマーケットにあるアプリや、コンテンツ、ネットワークサービスからタブレットで楽しめるものを選んでリコメンドしてくれる機能などを備えている。
ソニーオリジナルのアプリは、例えば「Music Player」では、独自の12音解析技術を利用した「SensMe channels」により、楽曲に付随する様々なメタデータを活用して、ムードや時間帯に合わせたジューク再生が行える。これは“Walkman”シリーズなどに採用されている「おまかせチャンネル」と同等の機能になる。楽曲のブラウズモードは3D CGによる「カバーアートビュー」も用意する。
オーディオ・ビジュアル系のコンテンツについては、ソニー独自のビデオ・オン・デマンドサービスの「Video Unlimited」や、クラウド型音楽サービスの「Music Unlimited」に対応する。「Video Unlimited」では、プラットフォームから提供される映画・テレビ番組のビデオファイルが再生できる。展示説明員によれば「タブレット向けのビデオコンテンツは、多くがSD画質のレンタル・ダウンロードで用意される予定」だという。本サービスのタブレット向けの提供は10月が予定されている。「Music Unlimited」はこれまでの「Music Unlimited powered by Qriocity」をベースにしたもので、クラウドサーバー上のコンテンツをタブレットでストリーミング再生できるようになる。
また、ソニー独自開発の「Swift & Smooth Experience」を採用し、Webブラウジングなど様々な操作が快適なレスポンスで行えるのもタブレットの特徴だ。
Web画面の表示技術については、本機のために最適化された「Quick view」技術が採用された。一般的なAndroidタブレットの場合は、ページ上の全オブジェクトの読み込みが終了するまで画面にページが表示されないが、本機ではテキストやJPEG画像など、処理の軽いオブジェクトから優先的に表示を済ませていくことで、ユーザーのストレスを軽減するための工夫を行っている。これにより3G回線などネットワーク環境に制約のある環境で使う場合にも快適なウェブブラウジングが楽しめる。タッチパネルは「Quick touch」技術を搭載し、指への追従性を高めることで滑らかな操作感を実現している。ソフトウェアキーボードは両手を使ってタイピングしやすい大きさを備えたフルキーボードを採用する。
ネットワークコンテンツについては、先ほどの「Video Unlimited」「Music Unlimited」のほかに、ゲームコンテンツについては、SCEが発表したAndroid端末向けのゲームフレームワーク「PlayStation Suite」(PS Suite)に対応し、両シリーズともに「PlayStation Certified」の認証を取得し、オリジナルのPlayStationのゲームが楽しめる。
電子ブックは、ソニーのオンラインブックストア「Reader Store」に対応。アプリケーションをダウンロードしてユーザー登録を行うことで、様々な電子書籍コンテンツが楽しめるようになる。なおヨーロッパの「Reader Store」は英国で10月末にサービス・インした後、年内にドイツでスタートする。その後はフランス、イタリア、スペインの各国で2012年春にサービスを開始する予定となっている。
その他、タブレットに保存した写真やビデオを手軽にシェアできる無料のクラウドストレージサービス「Personal Space」も提供される。
■DLNAによる機器連携
平井氏が新しいタブレットの「4つめのポイント」として挙げたのが、「デバイス間の連携機能」だ。
両シリーズともにDLNAに対応しており、本体に保存した音楽や動画、静止画ファイルを、ネットワーク上のDLNA対応機器で再生して楽しめる。ただし、再生できるコンテンツは動画/音楽ともに著作権保護のかかっていないものに限られるという。
操作の際には「Throw」と呼ばれる直感的なフィンガータップ操作により、再生したい動画や音楽ファイルを指で選択して、画面に表示されているDLNA対応機器のアイコンにドラッグ&ドロップするだけで手軽に再生が行える。
他にも「Media Remote」機能により、シンプルなタッチ操作でソニー製機器をWiFi経由で操作できる無線リモコン機能や、Sシリーズは様々な機器を操作できる赤外線リモコン機能も搭載する。