マランツ、スリムな7.1ch AVアンプ新モデル「NR1604」

D&Mホールディングスは、マランツの7.1ch AVアンプ「NR1604」を5月下旬に発売する。価格は84,000円（税込）。

スリムデザインが特徴のNRシリーズの最新モデルで、NR1603の後継機種。外形寸法は440W×105H×367Dmmで、ラックに収納しやすいサイズを実現した。質量は8.4kg。

パワーアンプは7chで、フルディスクリート仕様とすることでS/N比を高めた。定格出力は50W×7（8Ω、20Hz〜20kHz、THD0.08％）。7chパワーアンプをヒートシンク一列にマウントするインライン配置を採用したことで、チャンネル間の温度差による特性のバラツキを抑えたという。

デジタルオーディオ回路の設計も一新。厳選した192kHz/24ビット対応DACを搭載したほか、チップ内部の構成や配線も最適化。オペアンプは、音質対策が図られた高品位な新型シリコンウエハーを採用した。さらにオーディオ用コンデンサーもカスタムチューンし、D/A回路の信号経路や電源供給部を強化した。

スピーカーターミナルも、スピーカーケーブルを確実に締め付けられる高品位なものを搭載。バナナプラグにも対応した。

ネットワーク機能も充実させた。DLNA 1.5に対応し、FLAC/WAVは192kHz/24ビットまで、ALACは96kHz/24ビットまでの再生が可能。またAirPlayにも対応しているほか、インターネットラジオ機能も搭載した。

操作性を高める機能にも注力した。「セットアップアシスタント」機能では、画面に表示される操作ガイドに沿って設定することで、かんたんに接続や初期設定が行える。

さらにGUIは日本語表示が行え、再生中の画面に項目を重ねて表示するオーバーレイ表示に対応している。今回は新たに、入力信号とアクティブなスピーカーを一目で確認できるようになった。

操作面ではこのほか、独自のiOS機器向けアプリ「Marantz Remote App」に対応。電源や入力切替、サウンドモードの選択など基本操作はもちろん、ネットワークオーディオの再生操作なども行うことができる。

自動音場補正機能は「Audyssey MultEQ」に対応。最大6ポイントの測定データをもとにして、スピーカーの距離やレベル、サブウーファーのクロスオーバー周波数を自動設定する。さらにスピーカーとリスニングルームの音響特性も測定し、時間軸と周波数特性をともに調整する機能も備えている。

また入力ソース間でのボリュームの激しい変動を抑える「Audyssey Dynamic Volume」、ボリュームを低くした際にも自然な聴感を実現する「Audyssey Dynamic EQ」、圧縮時に失われた音声信号を補完する「M-DAX2」も搭載している。

インターフェースでは、HDMI入力を7端子搭載。うち1端子はフロントに装備する。音声入力端子はアナログ音声入力3系統、光デジタル入力1系統、同軸デジタル入力1系統で、ほかにiPhone/iPod対応のUSB端子、Bluetoothレシーバー「RX101」に対応するM-XPort端子もそれぞれ1端子ずつ装備する。音声出力には2.1chプリアウト×1、ヘッドホン出力×1、ゾーン2プリアウト×1を備える。

映像関連機能では、4K映像に対応。4Kへの動画アップスケーリングや4K映像のパススルー出力、4Kビデオ再生中のGUIオーバーレイが行える。

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