HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2014/02/25 15:39
パナソニック、竹から抽出した材料を使った「竹プラントオパールスピーカー」
剛性や内部損失向上で高音質化
パナソニックは、竹から抽出した硬い材料である竹由来の「プラントオパール」をスピーカーの振動板に使用することにより、ひずみの少ないクリアな音で、原音に忠実な音質再生を実現したという「竹プラントオパールスピーカー」を製品化。3月1日よりサンプル発売を開始する。
同社では、音響機器のスピーカーに対して「ひずみが小さく再生帯域が広い特性が要求されており、そのためには軽量、高剛性で音の伝わりが速く、振動の収まりが速く不要な余韻が少ない振動板材料が求められる」と説明。これまで同社では竹繊維と竹炭を練りこんだ樹脂振動板によりこれに対応していたが、今回さらに竹の葉に分布する釣り針状の硬い材料である「竹プラントオパール」を混練、分散する独自技術を採用した樹脂振動板を開発した。
これにより、高剛性につながる曲げ弾性率を従来比で約40%、再生帯域拡大につながる音速を約10%、クリアな音質につながる内部損失が約20%向上。さらにひずみの少ないクリアな原音に忠実な音質再生が可能にしたという。
また、生育が早く、無機質フィラーに比べて製造時のエネルギー消費も小さい竹素材を利用することにより、環境負荷が小さい点も特徴のひとつ。
車載オーディオやオーディオ用スピーカーでの用途を想定しており、同社では「自動車メーカーや音響機器メーカのご要望に応じてきめ細かな音づくりを行い、各種音響機器のさらなる音質向上に役立っていく」としている。
なお、プラントオパールとは植物の細胞組織に充填する非結晶含水珪酸体(SiO2.nH2O) の総称。植物の宝石とも呼ばれ、モース硬度が5〜6.5とオパール宝石と同じで硬い材料。
【問い合わせ先】
パナソニック
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 広報グループ
TEL/06-6904-4732
同社では、音響機器のスピーカーに対して「ひずみが小さく再生帯域が広い特性が要求されており、そのためには軽量、高剛性で音の伝わりが速く、振動の収まりが速く不要な余韻が少ない振動板材料が求められる」と説明。これまで同社では竹繊維と竹炭を練りこんだ樹脂振動板によりこれに対応していたが、今回さらに竹の葉に分布する釣り針状の硬い材料である「竹プラントオパール」を混練、分散する独自技術を採用した樹脂振動板を開発した。
これにより、高剛性につながる曲げ弾性率を従来比で約40%、再生帯域拡大につながる音速を約10%、クリアな音質につながる内部損失が約20%向上。さらにひずみの少ないクリアな原音に忠実な音質再生が可能にしたという。
また、生育が早く、無機質フィラーに比べて製造時のエネルギー消費も小さい竹素材を利用することにより、環境負荷が小さい点も特徴のひとつ。
車載オーディオやオーディオ用スピーカーでの用途を想定しており、同社では「自動車メーカーや音響機器メーカのご要望に応じてきめ細かな音づくりを行い、各種音響機器のさらなる音質向上に役立っていく」としている。
なお、プラントオパールとは植物の細胞組織に充填する非結晶含水珪酸体(SiO2.nH2O) の総称。植物の宝石とも呼ばれ、モース硬度が5〜6.5とオパール宝石と同じで硬い材料。
【問い合わせ先】
パナソニック
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 広報グループ
TEL/06-6904-4732