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公開日 2015/01/20 17:29
シャープ、3月末デジアナ変換終了に向け“AQUOSエントリー機”で地デジ移行を促進
アナログテレビ置き換えは「シャープの使命」
シャープ(株)は本日、「春商戦に向けた液晶カラ―テレビの販促策」と題した説明会を開催した。同社 デジタル情報家電事業本部 国内営業統轄 居石勘資氏が登壇し、液晶テレビ“AQUOS”の新モデル「H20」シリーズを含めた、2015年春商戦における目標を語った。
シャープでは、CATVのデジアナ変換サービスが今年3月末で終了することにあわせ、その後の薄型テレビ需要を想定した同社液晶テレビ製品の訴求を行っていく。居石氏は「CATVのデジアナ変換サービスが終了する3月までに、国内のアナログテレビをデジタルテレビに置き換えていく。これがシャープの使命だ」とコメント。「CATVデジアナ変換サービスを使用してテレビを見ている世帯数は推定で105万世帯ほど。これらアナログテレビのユーザーに向けて、デジタルテレビへの買い替え提案をわかりやすく訴求できるように取り組んでいく」とした。
■手軽に地デジ化できる“スタンダードモデル”の新機種「H20」シリーズ
シャープでは現在、アナログからデジタルへの手軽な置き換えを提案するスタンダードモデルとして、「DR9」「J10」「H11」「K20」の4シリーズを展開しているが、今回の説明会ではシングルチューナー仕様のH11に置き換わるH20を2月10日に発売することが発表された。ラインナップは以下の2機種。
・「LC-40H20」(40型)¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)
・「LC-32H20」(32型)¥OPEN(予想実売価格60,000円前後)
液晶解像度は40型がフルHDで、32型がWXGA。32型は通常の60Hz駆動だが、40型は倍速駆動に対応する。いずれもバックライトは直下型LED。シャープの説明員によれば「従来モデルH11は、直下型LEDであることを理由に購入されたお客様がわりといらっしゃったので、引き続き新モデルでも直下型LEDを採用した」とのことだった。なお、エリア駆動には対応していない。
2機種とも、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを1基ずつ搭載。外付けUSB-HDDへの録画にも対応しており、録画番組のCM部分にチャプターを生成する「おまかせオートチャプター機能」を新しく搭載した。また、追いかけ再生や長時間録画HDDにも対応している。AQUOSファミリンクにも対応する。
従来モデルから引き続き、テレビ放送+外部入力を同時に表示できる2画面機能を搭載。EPGは従来機種と同様に見やすさに配慮した縦方向表示としており、番組表の文字をリモコンの赤ボタン1つで簡単に拡大できる「文字サイズ一発切換」を新しく備えている。
そのほか、従来モデルから引き続きMHL対応のHDMI端子を搭載しており、スマホ連携もサポート。PCと接続できるようミニD-sub15ピンも搭載している。
■薄型テレビ市場を拓いてきたメーカーとしての責任。シャープが作ってきた市場はシャープの製品で守る
本日の説明会で居石氏は、2001年に登場したAQUOSの初代機など、シャープが薄型テレビの初期に展開してきたデジタル非対応の液晶テレビを使用しているユーザーなどに対して、デジタル移行をサポートしていく姿勢を語った。「現在のブラウン管テレビのユーザー、デジタル非対応液晶テレビのユーザー、こういったユーザーをしっかりとキャッチアップして、デジタル移行に向けて間違いのない訴求を行っていく。これは薄型テレビ市場を拓いてきたメーカーとしての責任である。シャープが作ってきた市場はシャープの製品で守っていく」と述べ、春商戦に向けた取り組みと目標について以下の通り説明を行った。
総務省が2013年6月に発表した内容によれば、CATVの総接続世帯数は2,532万世帯。同じく総務省による公式サイト「放送政策の推進/デジアナ変換の現状」によれば、そのうちデジアナ変換のみでテレビを見ている世帯は4.2%とのこと。居石氏は「単純計算でも、現時点で105万世帯ほどがCATVのデジアナ変換サービスを使用していることになる」と推察した。
さらに、2014年12月に実施されたBCNのデジタルテレビの購入意欲調査では、実に50%がデジタルテレビの購入意欲を示していることを挙げ、「これらのデータにより、デジアナ変換のみを使用する世帯が、3月末のデジアナ変換サービス終了にあわせて最低1台はデジタルテレビへの買い替えを行うとすれば、可能性レベルではあるものの、この時期で52万台ほどの需要が見込まれる」とした。
また同氏によれば、リビングに設置したメインのテレビはデジタル化していても、寝室などに設置している2〜3台目のテレビはデジタル化が進んでいない場合もあるとのことで、同社ではこれらも含めたアナログからデジタルへの買い替え潜在需要を見込んでいる。
さらにシャープによれば、2004〜2006年で1千万台のブラウン管テレビの出荷があったとのことで、これらの時期に出荷したブラウン管テレビのユーザーも今期の買い替え潜在需要層にあたると分析。ブラウン管テレビから液晶テレビへの買い替えに提案にあたっては、画面のアスペクト比が異なることによる見え方の違いまで含めて、間違いのない訴求を行うという。
例えば「横幅50.2cm/21型・同40.4cm/17型のブラウン管テレビを使用しているユーザーに対しては、横幅56.1cm/高さ29.3cmの24型テレビがおすすめ」といった形だ。居石氏は「こういったサイズの提案をしっかりできていなかった時代に、“液晶テレビに変えたら画面が小さくなった”というユーザーの声もあった。シャープとしてはそのようなことが起きないよう、ユーザーに向けてわかりやすい内容の説明に取り組んでいく」と語った。
説明会の最後に居石氏は「JEITAの発表によれば、2017年には4Kテレビの構成比が2Kテレビを超えるともいわれている。シャープではもちろんそういった高精細トレンドも踏まえて4Kテレビの提案も積極的に行いながら、一方でこういったデジアナ変換サービス終了のタイミングにおけるエントリー需要にもしっかりと対応していく」と締めくくった。
シャープでは、CATVのデジアナ変換サービスが今年3月末で終了することにあわせ、その後の薄型テレビ需要を想定した同社液晶テレビ製品の訴求を行っていく。居石氏は「CATVのデジアナ変換サービスが終了する3月までに、国内のアナログテレビをデジタルテレビに置き換えていく。これがシャープの使命だ」とコメント。「CATVデジアナ変換サービスを使用してテレビを見ている世帯数は推定で105万世帯ほど。これらアナログテレビのユーザーに向けて、デジタルテレビへの買い替え提案をわかりやすく訴求できるように取り組んでいく」とした。
■手軽に地デジ化できる“スタンダードモデル”の新機種「H20」シリーズ
シャープでは現在、アナログからデジタルへの手軽な置き換えを提案するスタンダードモデルとして、「DR9」「J10」「H11」「K20」の4シリーズを展開しているが、今回の説明会ではシングルチューナー仕様のH11に置き換わるH20を2月10日に発売することが発表された。ラインナップは以下の2機種。
・「LC-40H20」(40型)¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)
・「LC-32H20」(32型)¥OPEN(予想実売価格60,000円前後)
液晶解像度は40型がフルHDで、32型がWXGA。32型は通常の60Hz駆動だが、40型は倍速駆動に対応する。いずれもバックライトは直下型LED。シャープの説明員によれば「従来モデルH11は、直下型LEDであることを理由に購入されたお客様がわりといらっしゃったので、引き続き新モデルでも直下型LEDを採用した」とのことだった。なお、エリア駆動には対応していない。
2機種とも、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを1基ずつ搭載。外付けUSB-HDDへの録画にも対応しており、録画番組のCM部分にチャプターを生成する「おまかせオートチャプター機能」を新しく搭載した。また、追いかけ再生や長時間録画HDDにも対応している。AQUOSファミリンクにも対応する。
従来モデルから引き続き、テレビ放送+外部入力を同時に表示できる2画面機能を搭載。EPGは従来機種と同様に見やすさに配慮した縦方向表示としており、番組表の文字をリモコンの赤ボタン1つで簡単に拡大できる「文字サイズ一発切換」を新しく備えている。
そのほか、従来モデルから引き続きMHL対応のHDMI端子を搭載しており、スマホ連携もサポート。PCと接続できるようミニD-sub15ピンも搭載している。
■薄型テレビ市場を拓いてきたメーカーとしての責任。シャープが作ってきた市場はシャープの製品で守る
本日の説明会で居石氏は、2001年に登場したAQUOSの初代機など、シャープが薄型テレビの初期に展開してきたデジタル非対応の液晶テレビを使用しているユーザーなどに対して、デジタル移行をサポートしていく姿勢を語った。「現在のブラウン管テレビのユーザー、デジタル非対応液晶テレビのユーザー、こういったユーザーをしっかりとキャッチアップして、デジタル移行に向けて間違いのない訴求を行っていく。これは薄型テレビ市場を拓いてきたメーカーとしての責任である。シャープが作ってきた市場はシャープの製品で守っていく」と述べ、春商戦に向けた取り組みと目標について以下の通り説明を行った。
総務省が2013年6月に発表した内容によれば、CATVの総接続世帯数は2,532万世帯。同じく総務省による公式サイト「放送政策の推進/デジアナ変換の現状」によれば、そのうちデジアナ変換のみでテレビを見ている世帯は4.2%とのこと。居石氏は「単純計算でも、現時点で105万世帯ほどがCATVのデジアナ変換サービスを使用していることになる」と推察した。
さらに、2014年12月に実施されたBCNのデジタルテレビの購入意欲調査では、実に50%がデジタルテレビの購入意欲を示していることを挙げ、「これらのデータにより、デジアナ変換のみを使用する世帯が、3月末のデジアナ変換サービス終了にあわせて最低1台はデジタルテレビへの買い替えを行うとすれば、可能性レベルではあるものの、この時期で52万台ほどの需要が見込まれる」とした。
また同氏によれば、リビングに設置したメインのテレビはデジタル化していても、寝室などに設置している2〜3台目のテレビはデジタル化が進んでいない場合もあるとのことで、同社ではこれらも含めたアナログからデジタルへの買い替え潜在需要を見込んでいる。
さらにシャープによれば、2004〜2006年で1千万台のブラウン管テレビの出荷があったとのことで、これらの時期に出荷したブラウン管テレビのユーザーも今期の買い替え潜在需要層にあたると分析。ブラウン管テレビから液晶テレビへの買い替えに提案にあたっては、画面のアスペクト比が異なることによる見え方の違いまで含めて、間違いのない訴求を行うという。
例えば「横幅50.2cm/21型・同40.4cm/17型のブラウン管テレビを使用しているユーザーに対しては、横幅56.1cm/高さ29.3cmの24型テレビがおすすめ」といった形だ。居石氏は「こういったサイズの提案をしっかりできていなかった時代に、“液晶テレビに変えたら画面が小さくなった”というユーザーの声もあった。シャープとしてはそのようなことが起きないよう、ユーザーに向けてわかりやすい内容の説明に取り組んでいく」と語った。
説明会の最後に居石氏は「JEITAの発表によれば、2017年には4Kテレビの構成比が2Kテレビを超えるともいわれている。シャープではもちろんそういった高精細トレンドも踏まえて4Kテレビの提案も積極的に行いながら、一方でこういったデジアナ変換サービス終了のタイミングにおけるエントリー需要にもしっかりと対応していく」と締めくくった。