• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/05/15 13:09

【独HIGH END】ゼンハイザーの高級密閉型ヘッドホン「HD 630VB」を一足先に体験

ポータブル使用でも高音質を実現
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ヨーロッパ最大のオーディオイベント「HIGH END」が現地時間14日に開幕した。ハイエンドオーディオはもちろん、ポータブルオーディオやヘッドホン関連の新製品も続々と発表される中、ゼンハイザーは同社初のオーディオファイル向け密閉型ヘッドホン「HD 630VB」を披露した。欧州での発売価格は499ユーロとなる。日本でもヘッドホン祭で試聴機が1台用意されるとのことだが、一足先に実機に触れることができたので、かんたんなインプレッションとあわせてご報告しよう。

「HD 630VB」

本機は密閉ハウジングを採用したダイナミック型ヘッドホン。R側のイヤーカップ部にコントロール機能を備えており、接続したポータブルプレーヤーやスマートフォンの操作に対応。ボリューム調整や楽曲の送り・戻しなどを操作することができる。

ハウジングに搭載されたコントローラー部

スマートフォンに対応するなどポータブル仕様が充実しているが、ポータブル機器としてはハウジングなどがかなり大柄な印象。だが装着感は良好で、重さはあまり感じない。

イヤーパッドも装着感を考慮して工夫が為されたという

ヒンジ部なども精巧に作り込まれている

またハウジングのコントロール部の外周はダイヤルになっており、ベースコントロールも可能。50Hz帯を±5dBの範囲で調整できる。低域調整のメモリーは非常に細かい。ダイヤルの操作感は軽めの印象だ。手持ちのiPhoneに接続してベースコントロールの聴き具合を試してみたが、低音を最大にしても量感が過多になったり、全体のバランスが崩れることはなく、そもそもの再現性を失わないレベルで心地よくベースを増強してくれる印象だ。低音を最小にしても、やはり音楽的なバランス感はしっかりと保っている。同社のアクセル・グレル氏は「頭の形や大きさ、メガネをかけているかや髪型によっても、ヘッドホンから聴こえる音は変わってしまいます。試聴環境に応じての調整はもちろん、個人のフィジカルな状態に合わせて最適な音質チューニングが行えることも本機のポイントなのです」と解説してくれた。

イヤーカップはアルミ製で、イヤーパッドはクッションを工夫することで装着感にも配慮している。コンパクトに折りたたむことも可能。オーディオファイル向けとして音質を高めながら、ホームユースはもちろん、ポータブル使用でも質の高いリスニングが行えるように配慮したという。なお、全体的に、写真での印象以上に高級感がある印象を受けた。

音質面についてはカッティングエッジ・トランデューサー(ドライバー)の採用により10Hzから42kHzまでの広帯域再生を実現することで、再生する楽曲の微妙なニュアンスまで聴き取れるクリアでパワフルなサウンドを目指したという。また低域をコントロール可能としたことで、好みや再生する音楽ジャンルに合わせて最適な音を得られると共に、騒音も多い屋外や電車内などでも快適に音楽を聴けるようにしている。

インピーダンスは23Ω、周波数特性は10Hz〜42kHz。音圧レベルは114dB(1kHz/1Vrm)、全高調波歪率は0.08%以下(1kHz,100dB)。側圧は5.5〜6.8N、質量は400gとなる。

会場には「HD800」や「HD700」などの同社の開放型ハイエンドヘッドホンや、ヘッドホンアンプ「HDVD 800」、日本未発売のワイヤレスヘッドホン「RS 185」なども出展。90年代に限定発売された超弩級ヘッドホン「Orpheus HE90」も展示されていた。

「HD 800」や「HD 700」などのハイエンドヘッドホン、ヘッドホンアンプ「HDVD 800」も展示

ワイヤレスヘッドホン「RS 185」


超弩級ヘッドホン「Orpheus HE90」

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
2 連載:世界のオーディオブランドを知る(3)日本発ブランドの象徴「デノン」の歴史を紐解く
3 ボーズ、ながら聴きTWS「Bose Ultra Open Earbuds」にさらに新色。計7色のカラバリを用意
4 FX-AUDIO-、ヘッドホンアンプ/プリアンプとしても使えるコンパクトDAC「DAC-T3J」。税込7480円
5 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.1】10000円未満のオススメは?
6 日本発、高コスパイヤホン新本命。final「ZE3000SV」は機能充実、そして何より音が良い!
7 BenQ、ノングレアIPSパネル搭載のプログラミング向け31.5型4Kモニター「RD320U」
8 e☆イヤホン、2025年「福耳袋」を12/20から順次販売開始。スタッフセレクト袋や100万円の「超福耳袋」も
9 装着性が向上してさらに進化! “ハイルドライバー” AMT搭載のオープン型ヘッドホン「HEDDphone TWO」を聴く
10 【インタビュー】エソテリックとティアック、進化し続ける2ブランド。世界にアピールする技術力でオーディオを推進
12/18 9:21 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX