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公開日 2015/05/28 22:19
<ワイヤレスジャパン2015>DTSの無線ロスレス再生「Play-Fi」国内展開へ − TIDAL対応。AirPlayも内包できる
今後はサラウンドにも対応検討
dts Japan(株)は、ワイヤレス/モバイルビジネスにフォーカスした展示会「ワイヤレスジャパン2015」にて、ロスレス音声をマルチルームにワイヤレス配信できる技術「DTS Play-Fi」のデモンストレーションを行った。
DTS Play-Fiは、簡単にいえばスマートフォンなどのデバイスを使って、端末内の音楽ファイルをマルチルームの各スピーカーにWi-Fi経由でワイヤレス送信できる技術。2013年のCESで発表され、既に米国では提供開始されているが、日本では未展開のサービスとなる。国内で具体的なデモンストレーションが行われたのは、今回の展示会が初めて。
今回の展示会では、施設やホテルなどに組み込まれる形でのBtoB向けのアピールが主だったが、今秋にも日本でDTS Play-Fi対応ドライバーを搭載するタブレット製品がHP社からコンシューマー向けに登場することがわかった。そのほかにも、いくつかの日本メーカーがDTS Play-Fi搭載製品の開発に向けて動き出しているとのことで、いよいよ日本での展開も期待できそうだ。
DTS Play-Fiの展開が日本でスタートした場合、ユーザーは対応するスピーカーを導入し、スマートフォンにコントロールアプリをインストールするだけでマルチルーム再生を実現できるようになる。スマートフォン内の音源のほかに、インターネットラジオや音楽配信サービス、同一ネットワーク上にあるNAS内の音源なども、アプリを介してマルチルーム配信できる。音楽配信はSpotifyへの対応も発表されたほか、ロスレスストリーミングで話題のTIDALにも対応している。1台の端末から最大16基のスピーカーへ音声を配信することが可能で、スピーカーごとにそれぞれ別の音声を送信することもできる。
端末自体に専用ドライバーをインストールすることで、例えばタブレットで再生しているYouTubeの音声をDTS Play-Fi経由でスピーカー再生するといったことも可能。その場合に、映像とのリップシンクがズレないようにする「A/V Sync」機能にも近日アップデートで対応する予定だという。
また、DTS Play-Fi対応スピーカーを2基用意して、それぞれに音声をL/Rに振り分けてステレオ再生を行うこともできる。今回取材に対応したDTS Japan 代表 黒川氏は、「今は2chまでの対応だが、やはりDTSとしては今後、DTS Play-Fiのサラウンド再生にも対応させていきたい」と語った。また、最大192kHz/24bitのハイレゾ音声もサポートしていく予定で、両者を組み合わせた「ハイレゾ音声のワイヤレスサラウンド再生」の実現も視野に入れている。
今回の展示会では、BtoB向けに最新のPlay-Fiモジュールが公開されていた。本体は名刺サイズ。800MHz ARM CPUを採用し、Wi-Fi 802.11acをサポート、5GHz/2.4GHzのデュアルバンドに対応している。オプションでBluetooth 4.0とNFCも搭載できる仕様になる。
さらに、Play-Fiのモジュールは、オプションでAirPlay機能も内包できる仕組みとしている。つまりメーカー側からすると、Play-Fiモジュール1基でDTS Play-FiとAirPlayの両方を搭載する製品の開発が可能となる。
また、メーカー向けに提供されるPlay-Fiシステムは、搭載する機能によって4種類をラインナップしているが、全てソフトウェアベースでの差異化が図られており、モジュール自体は同一のもの。ソフトウェアベースでの機能提供は今後のアップデートにも適用され、上述のハイレゾサラウンド再生に対応するアップデートも、実現する場合は全てソフトウェアベースで行われる。つまり、古い製品でもPlay-Fiモジュールを搭載していれば、アップデートで常に最新の機能が楽しめるようになる。今回の展示会では、そういった利便性の面もメーカーに強くアピールされていた。
DTS Play-Fiは、簡単にいえばスマートフォンなどのデバイスを使って、端末内の音楽ファイルをマルチルームの各スピーカーにWi-Fi経由でワイヤレス送信できる技術。2013年のCESで発表され、既に米国では提供開始されているが、日本では未展開のサービスとなる。国内で具体的なデモンストレーションが行われたのは、今回の展示会が初めて。
今回の展示会では、施設やホテルなどに組み込まれる形でのBtoB向けのアピールが主だったが、今秋にも日本でDTS Play-Fi対応ドライバーを搭載するタブレット製品がHP社からコンシューマー向けに登場することがわかった。そのほかにも、いくつかの日本メーカーがDTS Play-Fi搭載製品の開発に向けて動き出しているとのことで、いよいよ日本での展開も期待できそうだ。
DTS Play-Fiの展開が日本でスタートした場合、ユーザーは対応するスピーカーを導入し、スマートフォンにコントロールアプリをインストールするだけでマルチルーム再生を実現できるようになる。スマートフォン内の音源のほかに、インターネットラジオや音楽配信サービス、同一ネットワーク上にあるNAS内の音源なども、アプリを介してマルチルーム配信できる。音楽配信はSpotifyへの対応も発表されたほか、ロスレスストリーミングで話題のTIDALにも対応している。1台の端末から最大16基のスピーカーへ音声を配信することが可能で、スピーカーごとにそれぞれ別の音声を送信することもできる。
端末自体に専用ドライバーをインストールすることで、例えばタブレットで再生しているYouTubeの音声をDTS Play-Fi経由でスピーカー再生するといったことも可能。その場合に、映像とのリップシンクがズレないようにする「A/V Sync」機能にも近日アップデートで対応する予定だという。
また、DTS Play-Fi対応スピーカーを2基用意して、それぞれに音声をL/Rに振り分けてステレオ再生を行うこともできる。今回取材に対応したDTS Japan 代表 黒川氏は、「今は2chまでの対応だが、やはりDTSとしては今後、DTS Play-Fiのサラウンド再生にも対応させていきたい」と語った。また、最大192kHz/24bitのハイレゾ音声もサポートしていく予定で、両者を組み合わせた「ハイレゾ音声のワイヤレスサラウンド再生」の実現も視野に入れている。
今回の展示会では、BtoB向けに最新のPlay-Fiモジュールが公開されていた。本体は名刺サイズ。800MHz ARM CPUを採用し、Wi-Fi 802.11acをサポート、5GHz/2.4GHzのデュアルバンドに対応している。オプションでBluetooth 4.0とNFCも搭載できる仕様になる。
さらに、Play-Fiのモジュールは、オプションでAirPlay機能も内包できる仕組みとしている。つまりメーカー側からすると、Play-Fiモジュール1基でDTS Play-FiとAirPlayの両方を搭載する製品の開発が可能となる。
また、メーカー向けに提供されるPlay-Fiシステムは、搭載する機能によって4種類をラインナップしているが、全てソフトウェアベースでの差異化が図られており、モジュール自体は同一のもの。ソフトウェアベースでの機能提供は今後のアップデートにも適用され、上述のハイレゾサラウンド再生に対応するアップデートも、実現する場合は全てソフトウェアベースで行われる。つまり、古い製品でもPlay-Fiモジュールを搭載していれば、アップデートで常に最新の機能が楽しめるようになる。今回の展示会では、そういった利便性の面もメーカーに強くアピールされていた。