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公開日 2017/10/05 22:22
ワイヤレスとハイファイを両輪に ー オーディオテクニカ新製品発表会をレポート
「Bluetooth市場を担うのは10-20代 」
オーディオテクニカは本日5日、2017年度新製品発表会を東京・JPタワーホールで開催。最上位オープン型ヘッドホン「ATH-ADX5000」(関連ニュース)や、多数のBluetoothヘッドホン/イヤホンの新モデルを発表した。
発表会の冒頭では、同社の代表取締役社長である松下和雄氏が挨拶。新製品の概要に加えて、同社の取り組みについて説明を行った。
オーディオテクニカは2017年で55周年を迎える。松下氏は、グローバリゼーションが進み多くの企業が淘汰される中で、様々な変化に対応して技術革新に挑戦を続けることで同社がここまでの成長を実現できた、と語った。
これまでの具体的な挑戦の内容としては、CD登場以降に創業からの主力商品であったカートリッジの市場が縮小したものの、CDやDVDの光ピックアップ開発に参入することで新たな事業領域を拓いたことを挙げた。また、同社が手がける寿司ロボットなど、オーディオ以外の領域へ挑戦してきたことにも触れた。
その一方で、創業から手がけきたカートリッジにおいては今なお技術を磨き上げ、昨年はフラグシップとなる「AT-ART1000」を発表。変化に対応する一方で、歴史と伝統の中で培われた技術を重んじていることもアピール。こういった技術を活かして変化に対応していくとした。
今回発表した2017年の新製品は、大きく括ると、旗艦ヘッドホンのADX5000と、Bluetoothに対応した多数のヘッドホン/イヤホンに分けられる。前者については、オーディオテクニカはヘッドホン市場においてポータブル製品が主流になる中、日本の住環境と親和性の高いホームユース・ヘッドホンに注目しつづけ、力を入れてきたと説明。今回、同社が長年培ってきたヘッドホン技術の集大成と言えるADX5000の発表に至った。
Bluetoothヘッドホンについては、スマートフォンの普及に伴い、今後ますます普及が進むとの見通しから、これまで培ったヘッドホン技術を昇華させ、さらにラインナップを広げていくと述べた。
松下氏はまた、オーディオテクニカの様々な取り組みについても説明。今年2月に開催された米グラミー賞へのマイク提供、さらに16年にわたって続けている音楽フェス「サマーソニック」へのサポートなどの活動を改めてアピールした。
また、アトランタ大会以来続けているオリンピックへのマイク提供についても紹介。来年2018年に開催される平昌オリンピックでもサポートを行い、2020年開催の東京オリンピックにも繋げていきたいとした。
続いて同社広報宣伝課マネージャーの松永貴之氏が、今回発表された新製品の詳細について説明を行った。製品詳細については個別の製品ニュース記事に記載しているが、松永氏はプレゼンテーションのなかで同社のBluetooth対応モデルへの取り組みについて改めて詳細を説明した。
2016年8月時点で5%強だったBluetoothヘッドホンのシェアが、2017年8月には15%強まで伸びたという国内ヘッドホン市場のデータを挙げながら、松永氏はなぜオーディオテクニカがBluetoothに力を入れるのか説明していった。
同社が最初にBluetoothヘッドホンを発売したのは2009年(ATH-BT02)だったが、当時はその便利さが評価される一方で、音の悪さ・遅延・バッテリーの保ちが悪いという3点が指摘されたという。またBluetoothの送り出し機器も少なかったことから、普及がなかなか進まなかったと松永氏は振り返った。
しかし、スマートフォンの普及移行、Bluetoothの普及もそれに伴って加速。Bluetoothは規格上、音質劣化が避けられないことから、音の良さを第一とするオーディオテクニカとしてはその取り組みに悩ましい側面もあったという。しかし、同社のヘッドホン技術も活用して音質改善を続け、Bluetoothでも高音質を実現できるようになったと松永氏は述べた。
また同社が今年、ヘッドホン/イヤホンの使用頻度について独自に調査を実施したことも紹介。この調査において10代の53.7%がヘッドホン/イヤホンを「毎日に使用している」と回答。さらに10代の74.2%がワイヤレスヘッドホンを「ぜひ購入してみたい」または「できれば購入してみたい」と回答したという。これを踏まえて、今後のBluetoothヘッドホン市場を支えていくのは10代・20代であるとして、同社としてもこの層にアピールできるラインナップや活動に力を入れていく。
その一貫として、「Wireless Journey Project」と名付けたプロジェクトをこの11月から始動。より多くの若年層にワイヤレスの楽しさを知ってもらうべく、タッチポイントを増やす活動を行っていくという。具体例として、都心のカフェなどにBluetoothヘッドホンを体感できる場を設置する。
松永氏は、ADX5000についても詳しく説明した。ヘッドホンの小型化・ポータブル化が進む中で、ホームユースの需要と可能性にも目を向けて開放型モデルの開発を続けてきた。そしてADX5000については「限界を見せろ、と音が言った」をキャッチコピーとし、同社の歴史の中で培ってきた技術とノウハウを結集。現時点でのオーディオテクニカ最高品質のモデルと説明した。
松永氏はワイヤレスとHI-FI、両方のカテゴリーにおいて市場ニーズを捉えて、ユーザーの立場に立った製品開発を続けていくと意気込みを述べた。
発表会の冒頭では、同社の代表取締役社長である松下和雄氏が挨拶。新製品の概要に加えて、同社の取り組みについて説明を行った。
オーディオテクニカは2017年で55周年を迎える。松下氏は、グローバリゼーションが進み多くの企業が淘汰される中で、様々な変化に対応して技術革新に挑戦を続けることで同社がここまでの成長を実現できた、と語った。
これまでの具体的な挑戦の内容としては、CD登場以降に創業からの主力商品であったカートリッジの市場が縮小したものの、CDやDVDの光ピックアップ開発に参入することで新たな事業領域を拓いたことを挙げた。また、同社が手がける寿司ロボットなど、オーディオ以外の領域へ挑戦してきたことにも触れた。
その一方で、創業から手がけきたカートリッジにおいては今なお技術を磨き上げ、昨年はフラグシップとなる「AT-ART1000」を発表。変化に対応する一方で、歴史と伝統の中で培われた技術を重んじていることもアピール。こういった技術を活かして変化に対応していくとした。
今回発表した2017年の新製品は、大きく括ると、旗艦ヘッドホンのADX5000と、Bluetoothに対応した多数のヘッドホン/イヤホンに分けられる。前者については、オーディオテクニカはヘッドホン市場においてポータブル製品が主流になる中、日本の住環境と親和性の高いホームユース・ヘッドホンに注目しつづけ、力を入れてきたと説明。今回、同社が長年培ってきたヘッドホン技術の集大成と言えるADX5000の発表に至った。
Bluetoothヘッドホンについては、スマートフォンの普及に伴い、今後ますます普及が進むとの見通しから、これまで培ったヘッドホン技術を昇華させ、さらにラインナップを広げていくと述べた。
松下氏はまた、オーディオテクニカの様々な取り組みについても説明。今年2月に開催された米グラミー賞へのマイク提供、さらに16年にわたって続けている音楽フェス「サマーソニック」へのサポートなどの活動を改めてアピールした。
また、アトランタ大会以来続けているオリンピックへのマイク提供についても紹介。来年2018年に開催される平昌オリンピックでもサポートを行い、2020年開催の東京オリンピックにも繋げていきたいとした。
続いて同社広報宣伝課マネージャーの松永貴之氏が、今回発表された新製品の詳細について説明を行った。製品詳細については個別の製品ニュース記事に記載しているが、松永氏はプレゼンテーションのなかで同社のBluetooth対応モデルへの取り組みについて改めて詳細を説明した。
2016年8月時点で5%強だったBluetoothヘッドホンのシェアが、2017年8月には15%強まで伸びたという国内ヘッドホン市場のデータを挙げながら、松永氏はなぜオーディオテクニカがBluetoothに力を入れるのか説明していった。
同社が最初にBluetoothヘッドホンを発売したのは2009年(ATH-BT02)だったが、当時はその便利さが評価される一方で、音の悪さ・遅延・バッテリーの保ちが悪いという3点が指摘されたという。またBluetoothの送り出し機器も少なかったことから、普及がなかなか進まなかったと松永氏は振り返った。
しかし、スマートフォンの普及移行、Bluetoothの普及もそれに伴って加速。Bluetoothは規格上、音質劣化が避けられないことから、音の良さを第一とするオーディオテクニカとしてはその取り組みに悩ましい側面もあったという。しかし、同社のヘッドホン技術も活用して音質改善を続け、Bluetoothでも高音質を実現できるようになったと松永氏は述べた。
また同社が今年、ヘッドホン/イヤホンの使用頻度について独自に調査を実施したことも紹介。この調査において10代の53.7%がヘッドホン/イヤホンを「毎日に使用している」と回答。さらに10代の74.2%がワイヤレスヘッドホンを「ぜひ購入してみたい」または「できれば購入してみたい」と回答したという。これを踏まえて、今後のBluetoothヘッドホン市場を支えていくのは10代・20代であるとして、同社としてもこの層にアピールできるラインナップや活動に力を入れていく。
その一貫として、「Wireless Journey Project」と名付けたプロジェクトをこの11月から始動。より多くの若年層にワイヤレスの楽しさを知ってもらうべく、タッチポイントを増やす活動を行っていくという。具体例として、都心のカフェなどにBluetoothヘッドホンを体感できる場を設置する。
松永氏は、ADX5000についても詳しく説明した。ヘッドホンの小型化・ポータブル化が進む中で、ホームユースの需要と可能性にも目を向けて開放型モデルの開発を続けてきた。そしてADX5000については「限界を見せろ、と音が言った」をキャッチコピーとし、同社の歴史の中で培ってきた技術とノウハウを結集。現時点でのオーディオテクニカ最高品質のモデルと説明した。
松永氏はワイヤレスとHI-FI、両方のカテゴリーにおいて市場ニーズを捉えて、ユーザーの立場に立った製品開発を続けていくと意気込みを述べた。