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公開日 2017/11/30 17:56
オンキヨー、音にこだわったスマートスピーカー「G3/P3」。全方位でのAI対応を推進
体験会を本日開催
オンキヨーは、同社のスマートスピーカー体験会を本日30日に開催。11月下旬より発売されたGoogle Home対応モデル「G3」(VC-GX30)とAlexa対応モデル「P3」について、説明を行った。
P3(関連ニュース)は11月8日に、G3(関連ニュース)は11月14日に国内発売が正式発表(P3は現時点でAmazonプライム会員を対象とした招待制販売のみアナウンス)。今回、プレス向けに両モデルの披露が行われたかたちだ。国内でG3/P3がそろって公の場で披露されるのは本イベントが初だという。
発表会では、オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパン(株) 社長の荒木健氏、オンキヨー(株)のAI/IoT事業戦略室の宮崎武雄氏が、各モデルの詳細や同社のスマートスピーカーおよびAI対応製品の事業戦略について説明を行った。
発表会では改めてG3/P3の詳細について説明が行われ、音声操作や音楽再生のデモが実施された。
■Googleアシスタント対応「G3」は音を追求。Chromecastによる同社製品との連携も
「G3(VC-GX30)」は、Googleアシスタントによる音声操作およびChromecast built-in機能を搭載したスマートスピーカー。2ウェイのスピーカーユニットを内蔵しており、「音に特化したスマートスピーカー」をコンセプトとしているという。価格はオープンだが、25,000円前後の実売が予想される。
音楽ストリーミングについては、SpotifyとGoogle Play Music、TuneInに対応。アプリで操作して、本体から直接再生することができる。
また、Chromecast built-in機能を内蔵。本機から音声操作を行い、radiko.jp、TuneIn、Google Play Musicなどの音楽ストリーミングやインターネットラジオを、同一ネットワーク内のONKYO/PIONEER/INTEGRAブランドのChromecast built-in対応AVアンプやHi-Fiオーディオシステムから再生することができる。
ユーザー調査の結果として、多くの利用者が「スマートスピーカーの最大の用途は音楽を聴くこと」としたことを念頭に、音質に注力したのもG3の特徴。コンパクトな筐体でいかに良い音を実現するかがテーマになったという。
新設計のカスタムウーファーは、従来のスピーカーユニットの1.5倍の振幅量と駆動力を実現する強力なマグネットを採用。トゥイーターはソフトドーム型を採用する。同社は「迫力の低域からクリアな高域までバランスのとれたダイナミックなサウンドを届ける」と紹介している。
筐体については、木製筐体の内外部の共振による共鳴波を、コンピューターを使ってマッピング。この情報を元にエンクロージャーのバランスを決定して共鳴を抑制。クリアなサウンドを実現したという。
電源部やスイッチングアンプも新規に設計。スイッチングアンプは、高電流出力を実現しつつ、優れた熱効率によって発熱を抑えているとのこと。DSPによる独自の信号処理も特徴としており、サイズを超えたサウンドを可能にしているという。
スピーカー部については、音声認識を向上させるために、マイク振動抑制技術を開発して搭載している。
■Alexa対応のP3は、Play-Fi対応でマルチルーム再生が充実
「P3(VC-PX30)」は、Amazon Alexaによる音声認識機能を備え、DTSのマルチルームオーディオ再生機能“DTS Play-Fi”に対応するスマートスピーカー。本機については現時点で、Amazonプライム会員向けに招待制販売のみが行われている。価格はオープンだが、29,800円前後となる。
音楽ストリーミングについては、Amazon Prime Music、Spotifyのサービスに対応している。
こちらはDTSのマルチルームオーディオ再生機能“DTS Play-Fi”を搭載。Play-Fi対応製品へ本機から音楽をストリーミングしたり、同期再生するなどのマルチルーム機能に対応する。なお、オンキヨーとパイオニアのAVアンプやHi-Fiオーディオ製品は2017年夏からPlay-Fi対応を順次進めている(関連ニュース)。
Play-Fiは専用アプリを用意しており、これを用いてマルチルーム再生のコントロールが可能。また、アプリを使うことで、より多様な音楽ストリーミングサービスをP3から再生できる。SpotifyもPlay-Fiから再生可能で、DEEZERやTIDALなど日本未導入のサービスにも対応している。
また、Play-Fiは同一ネットワーク上のサーバーに保存したファイルの再生にも対応。ハイレゾ音源の再生にも対応している(本機のスピーカーはハイレゾ帯域には非対応)。
本機もやはり音にこだわったことを特徴とするが、こちらは「パワフルでヘビーなサウンドを狙って設計した」とのこと。プレス加工パルプコーン振動板による2.5インチ・フルレンジユニットを2基、パッシブラジエーターを2基搭載。出力10W×2のアンプを搭載する。
■スマートスピーカー市場は2022年には1.6億台規模に
発表会ではまず最初に、オンキヨー(株)AI/IoT事業戦略室の宮崎武雄氏が同社のAI/IoT事業戦略について説明を行った。
まずスマートスピーカーの市場規模について言及。2017年には1,800万台程度が出荷される見込みで、これが2021年には1億台を超え、2022年には1.6億台という規模に成長ことが予測されるという。
こうした成長の予測の裏付けとして、「スマートスピーカーをすでに使っているユーザーの65%が、もうスマートスピーカーがない生活に戻りたくないと考えている。さらに、45%が追加購入を検討している」という調査結果があるという。
それではなぜ、総合オーディオメーカーであるオンキヨーが、スマートスピーカーを開発するに至ったのか。それは「スマートスピーカーが音楽を聴く機会を増やし、音楽をより身近にしてくれるものだから」と宮崎氏は説明。
実際、スマートスピーカーを購入したユーザーの70%が、購入後に音楽を聴く時間が伸びたという調査結果があるという。オンキヨーではリモコン、そしてGUIと音楽をコントロールする手段を提供してきた。その新しい手段になるのが。音声操作というわけだ。
こうした点を踏まえ、「“聴く”スピーカーから“使う”スピーカーへ」というスローガンを掲げ、音声コントロールを通して、素晴らしい音楽に出会える機会をさらに増やしていくことを目指すという。
上述のように、Chromecast built-in対応のG3、Play-Fi対応のP3共に、現行のオンキヨー/パイオニア製品と連携が可能なことも強みと言える。プレゼンでは「オンキヨーやパイオニアの現行製品で、P3やG3と連携できる機能を有しているものはすでに70を超えている」と説明された。
■全方位のAIサービスに対応して、ユーザーのニーズに応える
続いて、オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパン(株)の荒木健社長が、スマートスピーカーの販売戦略について説明を行った。
同社では今後のAI関連領域の伸長を見込み、より多くの選択肢をユーザーに提供するために、AI領域では全方位に向けて使用シーンに合わせた最適な製品を提案していくという。現時点でも、GoogleアシスタントについてはG3、Amazon Alexaに対してはP3で対応すると共に、パイオニアブランドで展開するRAYZではAppleの音声認識「Siri」に対応。また、同社が手がける音声読み上げアプリ「Notification App」への対応製品も多数手がけている。
こうした製品展開に合わせて、新たな販路を開拓していくと共に、オーディオコーナー以外でのタッチポイント獲得も目指すという。
荒木社長は今後、こうしたAI対応製品が活用できる場についても言及。料理教室やフィットネス、ビジネスユース、身体が不自由な方への支援ツール、ホテルや住宅設備など幅広い領域への展開を検討していくと述べた。
また、AIを使ったホームオートメーションの領域についても、スマートスピーカーをはじめAI対応製品の活躍の場が広がっていくとした。スピーカーとマイクを連携させたマルチルーム音楽再生や家電の操作など、将来的なビジョンも紹介していた。
P3(関連ニュース)は11月8日に、G3(関連ニュース)は11月14日に国内発売が正式発表(P3は現時点でAmazonプライム会員を対象とした招待制販売のみアナウンス)。今回、プレス向けに両モデルの披露が行われたかたちだ。国内でG3/P3がそろって公の場で披露されるのは本イベントが初だという。
発表会では、オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパン(株) 社長の荒木健氏、オンキヨー(株)のAI/IoT事業戦略室の宮崎武雄氏が、各モデルの詳細や同社のスマートスピーカーおよびAI対応製品の事業戦略について説明を行った。
発表会では改めてG3/P3の詳細について説明が行われ、音声操作や音楽再生のデモが実施された。
■Googleアシスタント対応「G3」は音を追求。Chromecastによる同社製品との連携も
「G3(VC-GX30)」は、Googleアシスタントによる音声操作およびChromecast built-in機能を搭載したスマートスピーカー。2ウェイのスピーカーユニットを内蔵しており、「音に特化したスマートスピーカー」をコンセプトとしているという。価格はオープンだが、25,000円前後の実売が予想される。
音楽ストリーミングについては、SpotifyとGoogle Play Music、TuneInに対応。アプリで操作して、本体から直接再生することができる。
また、Chromecast built-in機能を内蔵。本機から音声操作を行い、radiko.jp、TuneIn、Google Play Musicなどの音楽ストリーミングやインターネットラジオを、同一ネットワーク内のONKYO/PIONEER/INTEGRAブランドのChromecast built-in対応AVアンプやHi-Fiオーディオシステムから再生することができる。
ユーザー調査の結果として、多くの利用者が「スマートスピーカーの最大の用途は音楽を聴くこと」としたことを念頭に、音質に注力したのもG3の特徴。コンパクトな筐体でいかに良い音を実現するかがテーマになったという。
新設計のカスタムウーファーは、従来のスピーカーユニットの1.5倍の振幅量と駆動力を実現する強力なマグネットを採用。トゥイーターはソフトドーム型を採用する。同社は「迫力の低域からクリアな高域までバランスのとれたダイナミックなサウンドを届ける」と紹介している。
筐体については、木製筐体の内外部の共振による共鳴波を、コンピューターを使ってマッピング。この情報を元にエンクロージャーのバランスを決定して共鳴を抑制。クリアなサウンドを実現したという。
電源部やスイッチングアンプも新規に設計。スイッチングアンプは、高電流出力を実現しつつ、優れた熱効率によって発熱を抑えているとのこと。DSPによる独自の信号処理も特徴としており、サイズを超えたサウンドを可能にしているという。
スピーカー部については、音声認識を向上させるために、マイク振動抑制技術を開発して搭載している。
■Alexa対応のP3は、Play-Fi対応でマルチルーム再生が充実
「P3(VC-PX30)」は、Amazon Alexaによる音声認識機能を備え、DTSのマルチルームオーディオ再生機能“DTS Play-Fi”に対応するスマートスピーカー。本機については現時点で、Amazonプライム会員向けに招待制販売のみが行われている。価格はオープンだが、29,800円前後となる。
音楽ストリーミングについては、Amazon Prime Music、Spotifyのサービスに対応している。
こちらはDTSのマルチルームオーディオ再生機能“DTS Play-Fi”を搭載。Play-Fi対応製品へ本機から音楽をストリーミングしたり、同期再生するなどのマルチルーム機能に対応する。なお、オンキヨーとパイオニアのAVアンプやHi-Fiオーディオ製品は2017年夏からPlay-Fi対応を順次進めている(関連ニュース)。
Play-Fiは専用アプリを用意しており、これを用いてマルチルーム再生のコントロールが可能。また、アプリを使うことで、より多様な音楽ストリーミングサービスをP3から再生できる。SpotifyもPlay-Fiから再生可能で、DEEZERやTIDALなど日本未導入のサービスにも対応している。
また、Play-Fiは同一ネットワーク上のサーバーに保存したファイルの再生にも対応。ハイレゾ音源の再生にも対応している(本機のスピーカーはハイレゾ帯域には非対応)。
本機もやはり音にこだわったことを特徴とするが、こちらは「パワフルでヘビーなサウンドを狙って設計した」とのこと。プレス加工パルプコーン振動板による2.5インチ・フルレンジユニットを2基、パッシブラジエーターを2基搭載。出力10W×2のアンプを搭載する。
■スマートスピーカー市場は2022年には1.6億台規模に
発表会ではまず最初に、オンキヨー(株)AI/IoT事業戦略室の宮崎武雄氏が同社のAI/IoT事業戦略について説明を行った。
まずスマートスピーカーの市場規模について言及。2017年には1,800万台程度が出荷される見込みで、これが2021年には1億台を超え、2022年には1.6億台という規模に成長ことが予測されるという。
こうした成長の予測の裏付けとして、「スマートスピーカーをすでに使っているユーザーの65%が、もうスマートスピーカーがない生活に戻りたくないと考えている。さらに、45%が追加購入を検討している」という調査結果があるという。
それではなぜ、総合オーディオメーカーであるオンキヨーが、スマートスピーカーを開発するに至ったのか。それは「スマートスピーカーが音楽を聴く機会を増やし、音楽をより身近にしてくれるものだから」と宮崎氏は説明。
実際、スマートスピーカーを購入したユーザーの70%が、購入後に音楽を聴く時間が伸びたという調査結果があるという。オンキヨーではリモコン、そしてGUIと音楽をコントロールする手段を提供してきた。その新しい手段になるのが。音声操作というわけだ。
こうした点を踏まえ、「“聴く”スピーカーから“使う”スピーカーへ」というスローガンを掲げ、音声コントロールを通して、素晴らしい音楽に出会える機会をさらに増やしていくことを目指すという。
上述のように、Chromecast built-in対応のG3、Play-Fi対応のP3共に、現行のオンキヨー/パイオニア製品と連携が可能なことも強みと言える。プレゼンでは「オンキヨーやパイオニアの現行製品で、P3やG3と連携できる機能を有しているものはすでに70を超えている」と説明された。
■全方位のAIサービスに対応して、ユーザーのニーズに応える
続いて、オンキヨー&パイオニア マーケティングジャパン(株)の荒木健社長が、スマートスピーカーの販売戦略について説明を行った。
同社では今後のAI関連領域の伸長を見込み、より多くの選択肢をユーザーに提供するために、AI領域では全方位に向けて使用シーンに合わせた最適な製品を提案していくという。現時点でも、GoogleアシスタントについてはG3、Amazon Alexaに対してはP3で対応すると共に、パイオニアブランドで展開するRAYZではAppleの音声認識「Siri」に対応。また、同社が手がける音声読み上げアプリ「Notification App」への対応製品も多数手がけている。
こうした製品展開に合わせて、新たな販路を開拓していくと共に、オーディオコーナー以外でのタッチポイント獲得も目指すという。
荒木社長は今後、こうしたAI対応製品が活用できる場についても言及。料理教室やフィットネス、ビジネスユース、身体が不自由な方への支援ツール、ホテルや住宅設備など幅広い領域への展開を検討していくと述べた。
また、AIを使ったホームオートメーションの領域についても、スマートスピーカーをはじめAI対応製品の活躍の場が広がっていくとした。スピーカーとマイクを連携させたマルチルーム音楽再生や家電の操作など、将来的なビジョンも紹介していた。