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公開日 2021/06/25 16:50

ブラウン管テレビで初代プレステ試遊も。6/26開幕「Sony Park展」を先行体験してきた

銀座ソニーパーク最後のイベント
編集部:小野佳希
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ソニーは、岡崎体育や奥田民生ら6組のアーティストとともに創る体験型イベント「Sony Park展」を、銀座ソニーパークにて明日6月26日から開催する。開幕を控え、報道陣に展示が先行公開された。


■ブラウン管テレビで初代プレステを遊べる

本イベントは、ソニーがいま取り組む6つの分野「ゲーム・音楽・ファイナンス・映画・半導体・エレクトロニクス」をテーマに、岡崎体育、奥田民生、東京スカパラダイスオーケストラ、millennium parade、YOASOBI、Creepy Nutsの6組のアーティストが加わった体験型イベント。6つの分野をテーマにした企画に、6組のアーティストがそれぞれユニークな形で参加し、ここでしか体験できないプログラムを楽しめるという。なお、密を避けるため事前予約制となり、公式サイトから申し込みを受け付けている。

イベントスケジュール

イベントは、6月26日〜7月7日に「ゲームは、社交場だ。/ with 岡崎体育」、7月13日〜7月24日に「音楽は、旅だ。/ with 奥田民生」といった具合に、期間ごとに順次展開。先陣を切る「ゲームは、社交場だ。/ with 岡崎体育」では、初代PlayStationから最新機PlayStation 5まで、歴代のプレイステーションを試遊可能な状態で展示している。

この試遊作品の選定を、岡崎体育が担当。例えば初代プレステであれば「クラッシュ・バンディクー」「JnmpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻」「バイオハザード ディレクターズカット」「ぼくのなつやすみ」「モンスターファーム2」をチョイスし、音楽になぞらえて“プレイリスト”として展示している。

さらに、組み合わせるテレビも当時のものを用意。初代プレステとプレステ2はまだブラウン管テレビ、PS3からようやく薄型テレビになる。編集部記者も少し体験してみたが、ブラウン管テレビでプレイする「ぼくのなつやすみ」はなんとも言えない良さがあった。

初代プレステをブラウン管でプレイ

まだHDMI規格が存在しなかったあの頃


PS3時代で薄型テレビに

PS5はテレビでの試遊に加えて150インチスクリーンでの試遊も用意

また、変化し続けるソニーを支える「テクノロジー」や「デザイン」をテーマにした3つのイベントを並行して開催。映像などのビジュアルがなくても楽しめる“音だけのゲームセンター”「Audio Game Center +」などを体験できる。

「Audio Game Center +」では、ソニーの360立体音響技術群(※360 Reality Audioとは異なるもの)を活用した新作ホラーゲームなどを体験可能。同ホラーゲームでは、ソニーの“耳をふさがないイヤホン”「STH40D」をXperiaに接続して身につけ、特設スペースに設置された20個のスピーカーによる立体音響と組み合わせてストーリーが進行する。途中、何度か自分の選択でストーリーが分岐する仕組みにもなっている。

「Audio Game Center +」では、映像のない、音だけで楽しめるゲーム3種類を体験可能

そのほか、ソニーのファウンダーのひとりであり、ソニービルを創業した盛田昭夫氏の生誕100年を記念した「Bar Morita」を地下4階にオープン。ムーディーなバーカウンターでバーテンダーによるお酒を楽しめるほか、盛田氏が使っていた当時の社員証や名刺、愛用品なども展示されている。

ソニーパークの地下にお洒落なバーが登場

ソニー創業者 盛田氏の愛用品も展示

■「ソニーパークは、ウォークマンなどと同じ“ソニーの商品”」

ソニーパークの取り組みを主導するソニー企業(株)の永野大輔社長は、ソニービルの建て替えプロジェクトがスタートしたのは2013年だったことに言及。その当時はソニーが4,567億円の赤字を計上するなど、非常に厳しい経営状況にあったと振り返り、「新ソニービルもターンアラウンドの象徴にしたいという思いがあった」と語る。

ソニーグループ(株)ブランド戦略部門/ソニー企業(株)代表取締役社長・チーフブランディングオフィサー 永野大輔氏

一方で、ソニービルの建て替えにおいては単純にビルを新しくするのではなく、ソニーらしいユニークなものにしたかったと説明。ソニーらしさとはユニークであることだとし、ソニーのものづくりにある「再定義」「世の中に問う」「未来への一歩」という3つのルールに則ってソニーパークを構築してきたという。

以前のソニービル

跡地はオープンな公園に。地下に降りるとイベントスペースが展開されている

「ソニーパークはたんなる公園ではなく、ウォークマンやプレイステーション、aiboなどと同じ、ソニーの“商品”だと思っている」と永野氏はコメント。「ウォークマンは音楽の聴き方を、プレイステーションはゲームのあり方を、aiboがロボットのあり方を再定義したように、ソニーパークも公園を再定義した」とし、「銀座以外の街でも(たんなる建て替えではない)こういう動きがスタンダードになったら、街はもっと面白くなる。ここまで実現したい。この3年が未来への一歩になるようにしていきたい」と続けた。

また、「ソニービルは非常にいいビルだったが、一方で、『変われないソニーの象徴』だと揶揄されることもあった」ともコメント。そこで、ソニーパークでは様々なイベントを開催し続けてきて、常に変わり続ける公園にしようと考えたと説明する。

今回の「Sony Park展」の会期は9月30日まで。会期後はソニーパークをいったん閉じて新ソニービルの建設に移ることになっているが、「ソニーパークには(元々の)ソニービルの思いが継承されており、その流れで新しいソニービルをつくる」と永野氏は説明。「ふつうの商業ビルをつくるつもりはない。ユニークであり続けることを肝に銘じて秋以降も活動を続けていきたい」と挨拶した。

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