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公開日 2021/08/25 10:13

シャープ、Amazon Alexa搭載ネックスピーカー “AQUOS サウンドパートナー”「AN-SC1」

クラウドファンディングを9/2から開始
PHILE WEB編集部
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シャープは、音声アシスタント機能「Amazon Alexa」を搭載したウェアラブルAIスピーカー “AQUOS サウンドパートナー”「AN-SC1」を開発。クラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING」にて、9月2日より支援者を募集する。

AN-SC1

AQUOS サウンドパートナーは首にかけて使用するネックスピーカーで、Bluetooth接続したテレビやスマートフォンの音声を耳元で聴くことが可能。マイク内蔵でハンズフリー通話やパソコンのビデオ会議などテレワークでも活用でき、耳を塞がず周囲の音も聴くことができる。

Bluetooth送信機

新モデル「AN-SC1」では新たにWi-Fi接続に対応し、音声アシスタント機能「Amazon Alexa」を搭載。本体側面にアクションボタンを押すことでAmazon Alexaが起動し、ニュースや音楽を聞いたり、Amazon Alexa対応の家電や照明器具などを音声で操作することが可能となる。なおセキュリティ面に配慮し、ウェイクワードでは起動しない仕様となっている。

利用イメージ

内蔵スピーカーは音が効率よく耳元へ向かうよう設計したリフレクター構造を採用。音声がよりはっきりと聴こえるとのこと。また本機2台で同時に同じテレビの音声が聴ける、デュアルストリーミングにも対応する。

Bluetoothはバージョン5.0。コーデックはSBC/AAC/aptXに加えて、低遅延なaptX LLをサポートする。マルチポイントは非対応となる。Wi-FiはIEEE802.11 b/g/n 2.4GHz。連続使用時間はBluetooth接続で約10時間、Wi-Fi接続で約6時間。

本体はIPX4相当の生活防水に対応し、キッチンや洗面所など水回りでも使用可能。また約92gの軽量設計で、長時間の使用も快適だとしている。充電端子にはマイクロUSBを採用、本体サイズは約184W×18H×185Dmm。

クラウドファンディングのプロジェクト実施期間は9月2日から10月31日まで。商品発送は2022年1月以降を予定する。価格は、台数限定・先着で税込19,000円から用意する。

本日、同社はメディア向けにオンライン商品説明会を開催。スマートディスプレイシステム事業本部 オーディオ事業部 事業部長の片山修氏、同事業部の営業部 主任・土屋美喜氏が登壇し、製品コンセプトおよび詳細について紹介した。

シャープ 片山氏

新モデルのAN-SC1を含め、AQUOSサウンドパートナーの製品群は、「“音楽と環境音を同時に聴く” 新しい体験」をコンセプトに、装着を首掛けスタイルとすることで周囲の音と、聴きたい音を重ねて楽しめる点が特徴。

商品はこれまで、使い心地を重視する「ながら聴き派」を主なターゲットとしたスダンダードモデル「AN-SS1」「AN-SS2」と、より音質重視の「没入派」に向けたモデルの「AN-SX7」を展開。この度AIoT対応のAN-SC1を登場させることで「ラインナップを拡充し、さらなる更なる需要拡大につなげていきたい」と語る。

AN-SC1の商品コンセプトは「身につけるAIスピーカー」。家中どこからでも、音声アシスタント機能と対話できる利便性を大きな特長。内蔵マイクは3基に増加(従来は1基)することで、ノイズキャンセリング機能の性能を向上させ、音声操作をしやすいクリアな収音を可能にしたとしている。

なお、音声アシスタント機能は搭載するAmazon Alexaのほか、ペアリングしたスマートフォンを経由した音声アシスタント機能の使用も可能とのこと。

同社では本モデルを「ネックスピーカーの進化系モデル」と位置付け。「たとえば朝の支度時に電車の運行状況を確認したり、テレビを見ている時に『音量を上げて』と音声で操作したり、ながら作業にも最適」だと説明する。

また、昨年来増加しているテレワーク環境にも適するとアピール。仕事中に作業中BGMとして音楽をリクエストして再生する、着信応答してハンズフリー通話するといった利用が想定される。

さらに、周囲の音を聞くことができるので、来客時のインターホンを聞き逃さずに使用できる。加えて、コロナ渦中で増えている子供のオンライン学習の場面にも活用でき、耳を塞がないため耳への負担も少なく、親は近くで何を聞いているか確認することができるため、「安心感にもつながると思う」と語る。

シャープ 土屋氏

実際、昨今ネックスピーカーの売れ行きは好調とのことで、具体的には、従来モデルの世界累計出荷台数が2021年7月末時点で約38万台と、需要の高まりが感じられるという。また「ながら使用」が以前よりも増加しており、想定される利用シーンと照らし合わせて、ネックスピーカーとAI機能は相性が良いと考えていると、更なる需要拡大に期待を寄せる。

なお、現時点では一般販売は未定。今回クラウドファンディングとした理由については、「商品コンセプトが市場のニーズとマッチしているかを確認でき、支援者とコミュニケーションをとることで今後のブラッシュアップにつなげられる点が利点だと考えている。またガジェット好きなユーザーとクラウドファンディングには親和性があると捉えている」とのこと。

AN-SC1について片山氏は、「シャープが掲げる『8K+5KとAIoTで世界を変える』という企業ビジョンの中で、AN-SC1はAIoTにつながる商品」だとし、ネックスピーカーは注力カテゴリーであると説明。今後については「いつもそばにいる暮らしのパートナーとして、新しい生活体験を広く提案していく」と語った。

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