• ブランド
    特設サイト
公開日 2021/09/19 14:03

<ヘッドフォン祭>final完全ワイヤレス「ZE3000」発表/世界初ASMR専用完全ワイヤレスはどんな音?

小岩井ことりさんコメントも
ファイルウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
9月19日に開催された「秋のヘッドフォン祭2021 ONLINE」。今回はオンラインのみでのイベントとなったが、例年のように数々のメーカーが、新製品の紹介や発表を行った。本稿ではagとfinalの配信内容をレポートする。

ag「COTSUBU for ASMR」

agは先日発表された、世界初のASMR専用完全ワイヤレスイヤホン「COTSUBU for ASMR」を紹介。agを手がけるfinalブランドからは、ASMR/バイノーラル録音専用有線イヤホン「E500」、そしてその上位機であるバイノーラル音声特化型イヤホン「VR3000 for Gaming」を展開している。

「COTSUBU for ASMR」

今回のCOTSUBU for ASMRはE500を進化させて実現したモデルだという。E500は累計20万台以上を売り上げており、「推しの声優の声を聞くならこれ」と広まっているが、その待望の完全ワイヤレス版としてラインナップされる。ただワイヤレス化しただけではなく、サウンドもE500からのブラッシュアップを実現したとアピールする。

メーカー担当者は、「ドライバーをしっかり制御しないと、自然な没入感が得られる音が実現できない。ワイヤレスイヤホンでそれを行うのが難しく、開発に時間がかかってしまった」と説明する。だがその開発期間を掛けたことで、「E500とVR3000の間を行くような、たとえば朗読の声の距離感などが感じ取れる」ような表現力が得られたと胸を張る。

スペシャルMCの小岩井ことりさんも「水の音が流れるようなASMRをリスニングしたんですが、広さが全然違いました。耳についているとは思えないほどの広い空間が感じられて、息の帯域もしっかり出ています。通常のイヤホンとは全然違うので、ASMRを作る側としてもこれはぜひ使ってほしいと思います」とコメントした。

小岩井ことりさんもASMR製作者としてオススメ

ワイヤレスになりケーブルがなくなったことも没入感を高める要素として紹介され、耳から飛び出ないデザインもあって、寝ながら使えるのでは、というアイデアも飛び出した。

カラーはラベンダー色を採用。充電ケースはツートンカラーとなるほか、イヤホン本体の内側にはASMRという文字がプリントされているのも大きな特徴だ。そのほかの機能性については、IPX4や片耳モードなど「COTSUBU」から踏襲する。価格については未発表だが、「お求めやすい価格にしたい」とのこと。発売時期は11月中旬とアナウンスされた。

イヤホンの内側に「ASMR」とプリントしている

final「ZE3000」

finalブランドからは、完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000」が発表となった。これまでfinalの完全ワイヤレスイヤホンとしては「エヴァンゲリオン」コラボモデル、「浪川大輔」コラボモデルが発売されているが、コラボではなく、またagブランドではない、finalブランドオリジナル完全ワイヤレスイヤホンは初となる。

「ZE3000」

製品はまだ開発途中ということで、実物はまだ無いなかでの発表となったが、デザインとしてはAシリーズでも採用された面の構成を取り入れることで、装着性のほか、タッチ操作も行いやすいよう考慮。高級カメラのようなシボ加工を筐体に施しており、質感を高めている。

finalブランドとして、ワイヤレスでも音質で勝負するというコンセプトから、ノイズキャンセリングなどの機能は排除したという。開発では完全ワイヤレスイヤホンの制約として、小さな筐体に様々なパーツを搭載する必要があり、有線イヤホンのような音質が実現できず、なかなか発表に至らなかったという苦労が語られた。

ドライバーはワイヤレス専用に新規開発された6mmダイナミックドライバーを1基搭載。ワイヤレスイヤホンのドライバーに最も重要なのは精度と考えているが、接着剤を用いて組み立てるため、ある範囲で精度にばらつきがどうしても出てしまうという。finalはアコースティックなチューニングをポリシーとしているが、ワイヤレス製品では最後にEQを使う必要があり、このばらつきがEQチューニングに悪影響を及ぼしてしまう。

そのため、本機ではエッジに熱融着が可能なシリコンを使うことで、接着剤を使うことなくドームと圧着することができたとのこと。これにより、立ち上がりのスピードが早く、クリアさがもう一段抜けているようなサウンドを実現したとする。

また、完全ワイヤレスイヤホンでは防水のためにベントを開けることができず、本機も内側のベントは開いていないが、ドライバーの前と後ろを0.8mmの管でつなぐという構造を取り入れた。充電ケースもこだわっている。大量のプロトを試作し、握りやすさやポケットに入るのかなど最適な形状を探ったという。

充電ケースは数多くのサンプルを試作、最適な形状を追求した

製品の詳細については、10〜11月には正式に発表、年内に発売したいと考えているとのこと。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX