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公開日 2021/11/16 10:27

FiiO、ES9219C搭載で性能強化したUSB-DAC兼Bluetoothレシーバー「BTR5 2021」

同価格でLightning to TYPE-Cケーブル付属の数量限定版も
編集部:小野佳希
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エミライは、同社が取り扱うFiiO Electronicsより、USB-DAC機能を備えバランス出力にも対応するBluetoothレシーバー「BTR5 2021」を11月26日に発売する。オープン価格だが税込16,500円前後での実売が予想される。

BTR5 2021

また、価格据え置きでLightning to TYPE-Cケーブルが付属する「BTR5 LC 2021」の数量限定特別キャンペーンも実施。同ケーブルは、銀メッキ銅芯線を使用した8芯編組のもの。本キャンペーンは、フジヤエービック、e☆イヤホン、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ジョーシン、エディオンにて実施する。

2020年1月に発売した「BTR5」の後継機で、搭載チップをESS Technology製の第3世代統合型DACチップ「ES9219C」にすることなどで性能を強化。同チップを2基、左右独立構成で搭載し、低ノイズ・低歪と高出力を両立したという。

背面部

同チップではMQAのデコードに対応したほか、PCM 384kHz/32bit、DSD512(22.4MHz)、DoP、FLAC、ALAC、AIFF、WAVなど幅広いオーディオフォーマットに対応。また、チップ内ではマルチレベルのアナログゲインとデジタルボリュームが利用状況応じて双方を併用する方式で統合されており、これによって音楽のダイナミックレンジを完全に維持しながら正確な調節を可能にするとアピールしている。

なお、2つのDACチップが協調動作し、フルバランス構成回路となっている2.5mmバランス出力端子を使用すれば、32Ω不可で240mWの出力が可能。

USB-DAC機能には、独立したXMOS製USBコントローラー「XUF208」を使用。USB Audio Class 2.0でアシンクロナス伝送によるオーディオデコードができる。

USB-DAC機能はドライバー不要のUSB Audio Class 1.0モードと、フルスペックでの再生が可能な2.0モードの2つのモードに対応。2.0モードの場合、公式サイトからドライバーのダウンロードとインストールが必要。

Bluetoothレシーバー機能には、クアルコム製Bluetooth IC「CSR8675」を搭載。24bitオーディオ信号処理や120MHzでのDSP機能など、様々なBluetooth機能をパワフルかつ低消費電力で処理できるとしている。コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX Low Latency/aptX HD/LDACに対応している。

専用FPGA回路も搭載。このFPGA回路によって、Bluetoothの受信処理後、ジッターを減少し、信号の安定性を改善。これにより、オーディオアーキテクチャの部品ごとに違うクロック周波数が存在するという問題を解決している。

そして、このFPGA回路に45.1584/49.152MHzの2基の水晶発振器を組み合わせることで、低ジッター環境を徹底。「正確なクロックマネジメントシステムによる同期回路により、DACチップの潜在能力を解き放ち、極限まで微細な音の再生を可能にした」とアピールしている。

出力には、3.5mmシングルエンドに加え、2.5mm端子によるバランス出力を装備。ES9219Cを左右独立で動作させる完全バランス構成のオーディオアーキテクチャーにより、各チャンネルはそれぞれ独立したDACと増幅段によって駆動される。なお、誤動作を防ぐため、3.5mmと2.5mm両方の端子にプラグが挿入された場合は3.5mm端子だけ音が出る仕様になっている。

前述のように新チップの採用によってMQAに対応し、MQAレンダラー機能を追加。最高16xのMQAデコードに対応する。

0.49インチ/解像度64×32ピクセルの有機ELディスプレイを搭載。再生している楽曲のフォーマットなど各種情報を表示させられるほか、デジタルフィルターの切替やEQの調整などを行える。

容量550mAhのバッテリーを内蔵し、1.5時間の充電で最長9時間の連続再生が可能(AAC/3.5mm出力の場合)。そのほか、スマートフォンでの音声通話用に高感度無指向性マイクも内蔵し、cVc 8.0ノイズキャンセルテクノロジーにも対応している。

また、スマートフォンと独立した音量調整および音量メモリー機能も装備。自身の用途にあった音量調整ができるよう配慮している。

USBオーディオアダプターモードも搭載。USB接続が可能なスマホとの接続時には同モードをオンにするよう促され、有効にすると、本機の充電はオフになり、スマホなどのデバイスの外部オーディオデバイスとして使用できるようになる。

FiiO Musicアプリ、またはFiiO Controlアプリと組み合わせることで、本機の内蔵パラメーターを変更可能。チャンネルバランス、2種類のオーディオフィルター、10バンドのイコライザーなどを好みにあわせて設定できる。また、奇数次および偶数次の高調波歪を調整することもでき、より好みにあったサウンドを作り出せるようにもしている。

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