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公開日 2024/06/20 11:00
レグザ、新フラグシップ4K有機ELテレビ「X9900N」。最新世代マイクロレンズアレイで明るく色鮮やか
独自技術「3層ハイブリッドアルミ高冷却システム」も新採用
TVS REGZAは、2024年度のフラグシップ・4K有機ELテレビ「X9900Nシリーズ」を7月12日に発売する。画面サイズは、55型/65型の2モデルを揃える。価格は全てオープンで、ラインナップと税込の予想実売価格は以下の通り。
<X9900Nシリーズ>
・65型 「65X9900N」 646,800円前後
・55型 「55X9900N」 481,800円前後
本シリーズは、2023年に発売された4K有機ELテレビの最上位機種“X9900Mシリーズ”の後継機種。前シリーズでラインナップされていた77型「77X9900M」は継続して販売される。
X9900Nシリーズでは、有機ELパネルが刷新されていることがトピックで、新たにマイクロレンズアレイを採用した「新開発 マイクロレンズアレイ有機ELパネル」を搭載している。最新世代のマイクロレンズアレイ有機ELパネルであり、独自技術として3層のアルミ層を投入したハイブリッド高冷却システムを導入している。
2024年度版の有機EL層の表面に、有機ELの光の効率を高めるマイクロレンズアレイを組み込み、さらに低反射ARコートをパネル表面に使用している。
独自技術「3層ハイブリッドアルミ高冷却システム」では、1枚目の熱伝導アルミシートで局所的に発生する有機EL層の熱を全体に分散し、2枚目に置いた厚めの熱伝導アルミシートで放熱、そして3枚目の熱伝導アルミシートは映像処理エンジンや電源部からの熱が有機EL層に伝わらないようにする仕組みになっているという。
映像処理エンジンには、2024年度版「レグザエンジンZRα」を採用。AI映像解析の性能をはじめ、映像振動処理、パネル駆動技術を大きく進化させているとしている。新開発AI技術によって、映像シーンをリアルタイムに見極められることが大きな特徴で、映像処理からパネルコントロールにおいても効果を発揮するとのこと。
独自のAI高画質機能も大幅に進化。「AIシーン高画質PRO」では、映像コンテンツのジャンルを自動で判別するだけでなく、新たに映像シーンをAIで判別する機能が採用された。夜景/花火・星空/リング競技/ゴルフ・サッカーのシーン判別が可能となっており、判別したシーンに応じてレグザ独自の映像信号処理とパネル駆動を施し、リアリティの高い映像を実現するという。
夜景のシーンでは、暗部はさらに引き締めながらも、白のピークや細かな光の点は輝きを増し、特に色が付いている部分は今まで明るくすることが難しかったが、煌めきと色鮮やかさを両立した表現を叶えているという。
花火のシーンは、夜景のシーンのように暗部は引き締めながら花火のピーク輝度を伸ばし、加えて花火が光輝いたときにでる煙などに対してノイズ低減処理を強めに施す。コントラストと精鋭感を高めることで、臨場感の工場に繋がっているとアピールする。
リング競技とは格闘技などリングの上で戦うスポーツを指す。一般的に、タイトルマッチなどスポットライトがリング上の選手に強く当たっているシーンでは、選手が浮いてしまい、リング上の空気も霞んだように見え、コントラストが失われがちだが、本機では映像処理を適切に与えることでコントラストを高め、リングサイドで観ているような臨場感を演出すると説明する。
シーンに適した映像処理を支える技術のひとつとして、新採用の「有機EL高コントラストテクノロジー」が大きく効果を発揮すると説明。有機ELパネルの緻密な制御によって、白く輝く被写体は白ピーク伸長によって輝きを向上させ、色鮮やかに輝く被写体は色ピーク伸長によって色鮮やかさを高めている。
X9900Nシリーズでは、「暗部高階調技術」も投入されている。新ディザリングアルゴリズムを導入したことによって、暗部での階調の滑らかさを改善しており、従来モデルは暗部が潰れてしまっていた人肌のシャドーなど、階調豊かに表現する。
AIで映像の特徴を自動判別して最適な画質調整をネット動画に行う「ネット動画ビューティPRO」では、従来モデル以上にネット動画のフォーマットに合わせて高画質化を実現。AIでフィルムグレインを検出して、ビデオ映像とフィルム映像、フィルム風ビデオを識別して、コンテンツに合わせてノイズ低減を行う。
進化した「ネットバンディングスムーサーPRO」は、同社の下位モデルよりもバンディング処理性能が高まっており、併せて被写体の顔と全体を検出し、別々に把握しながら被写体に最適な精細感を加えるという、フラグシップモデルならでの高画質映像処理を実現している。
ネット動画や放送番組でアニメ映像を識別した際は「アニメビューティPRO」によって高画質化処理を行う。セルアニメかデジタルアニメかを識別して、精細感やノイズ処理を適切に施す。併せてAIでアニメキャラクターの顔検出を行い、キャラクターの顔部分には滑らかなノイズ抑制を掛け、実写のような背景描写はきめ細かくリアルに表現するという。
地デジやBSの放送番組に向けた高画質機能では「地デジAIビューティPRO」を引き続き採用。また、放送番組のジャンルや番組タイトルごとに適した映像調整パラメーターをデータベース化し、番組視聴時にクラウドベースのパラメーターを自動で反映できる「クラウドAI高画質テクノロジー」も継承している。
「ナチュラルフェイストーンPRO」では、人肌の立体感や質感を向上させる映像処理を実現。黒ずみや白飛びなの抑制をはじめ、撮影環境の影響によって、例えば黄色にシフトしてしまった肌色でも自然な人肌な色合いでの再現を可能とする。
室内の明るさや照明の色温度、外光の影響、そしてコンテンツ種別を検出して、視聴環境とコンテンツ内容に合わせた画質調整を自動で行う「おまかせAIピクチャーPRO」も採用。精細感やコントラスト、色の濃さ、ノイズ低減といった細部に渡って調整している点も特徴だという。
フラグシップモデルのみに採用されている、ユーザーの視聴距離を感知して、自動で適切な映像・音声処理を与える機能「高感度ミリ波レーダー」も搭載。本機能は視聴位置が近い場合はノイズを抑制した映像で臨場感の高い迫力のある音声に、視聴位置が遠い場合は精細感を高めた映像で聞き取りやすい音声に、自動で調整する。従来モデル以上に動作精度を高めており、人物検出の精度が向上したこともトピック。
HDRフォーマットは、Dolby Vision/HDR10+/HDR10/HLG、そしてDolby Vision IQやHDR10+ ADAPTIVEといった明るさ機能と連動するフォーマットもフォローする。
X9900Nシリーズは、新たな高音質技術「重低音立体音響システム XIS」が投入されている。65X9900Nは18個のスピーカー(フルレンジ×2基/トゥイーター×2基/サイドトゥイーター×4基/トップスピーカー×4基、ウーファー×2基/センタースピーカー×4基)を180Wマルチアンプで、55X9900Nは14個のスピーカー(フルレンジ×2基/トゥイーター×2基/サイドトゥイーター×4基/トップスピーカー×2基、ウーファー×2基/センタースピーカー×2基)を170Wマルチアンプで独立駆動している。
トップスピーカーとサイドスピーカーを採用したことで、音の広がりと定位感を強化しており、5.1.2ch出力でリアリティの高い大迫力のサウンドを実現した。レグザならではの「重低音バズーカ」も備える。
新開発のオーディオプロセッサーによって、チャンネルごとに最適な補正を施し、5.1.2chサウンドで臨場感のあるリアルな高音質を実現する「レグザイマーシブサウンド 360 PRO」も採用している。
10個のアンプでスピーカーごとに周波数特性や音圧、さらにタイミングなども最適化する「マルチスピーカークオリティーマネージメント」技術も装備。それぞれのスピーカーに対して細かくイコライジングを行っている。また、3DオーディオフォーマットのDolby Atmosもカバーする。
音声モードには、新たに「スポーツ」モードを追加しており、スタジアムなどの臨場感はリアルに、併せて実況の音声を聴き取りやすくする処理が可能となった。テレビリモコンマイクを使用して、音響特性を測定して補正する「オーディオキャリブレーションPRO」も継続して採用されている。
ネット動画はYouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/Apple TV+/DAZN/TVer/ABEMA/U-NEXT/Hulu/NHK+/WOWOWオンデマンド/FOD/FIFA+/BANDAI CHANNEL/Net-VISION/SPOOX/DMM TV/Leminoに対応。リモコンに12個のダイレクトボタンが設置されている。
同社の上位機ならではの機能である、地デジ放送最大6チェンネルのまるごと録画に対応する「タイムシフトマシン」を搭載。好きな番組ジャンルや推しのアーティスト名などを登録しておくだけで自動録画してくれる「おまかせ録画」、好きなジャンルやアーティストの放送番組からネット動画まで観たいコンテンツをシームレスに選ぶできる「新ざんまいスマートアクセス」、録画番組の見たいシーンをすぐに選べる「シーンリスト」といった機能も採用されている。
“推し活”により特化した機能として、推しているアーティストやアイドル、タレントなどの出演番組スケジュールを確認できる「みるコレ 番組ガイド」も導入。さらに気になる番組がネット動画として配信されているかを確認できる「番組こねくと」も使用できる。
音声操作からの検索機能も向上しており、例えば「ガッキー」といった俳優の愛称で音声検索すると「新垣結衣」の関連コンテンツを表示したり、「転スラ」を作品の略称で音声検索を行うと「転生したらスライムだった件」に関わる作品がピックアップされるようになった。
ゲーミング関連機能として、リフレッシュレート/HDRフォーマット/VRR/ゲームセレクト(映像モード関連)/明るさ検出/バックライト/暗部ガンマ調整/照準表示/詳細設定といった、ゲーム環境の構築の際に必要なパラメーター調整や出力映像情報などをGUIで一覧表示できる「ゲーミングメニュー」に対応。ハイスピード144Hz駆動を可能とするゲームモードも搭載された。
スマホやPCの画面をワイヤレスでテレビに表示できるAirPlay2やスクリーンミラーリングに対応。リモコンをテレビ本体に向けずとも操作できるBluetoothコントロールリモコンを付属する。
チューナーは、地上デジタル×9(タイムシフトマシン含む)、BS・110度デジタル×3、BS4K・110度CS4K×2を搭載。接続端子は、HDMI入力×4基(eARC対応は入力2のみ、4K/120p・VRRは入力1・2のみ、ALLMは全入力が対応)、映像コンポジット入力×1基、アナログ音声入力×1基(L/R)、光デジタル音声出力×1基、LAN×1基、USB×4基(タイムシフト専用×2、通常録画用×1、汎用×1)を備えている。
各モデルの消費電力(待機時)/外形寸法/質量(スタンド含む)は、65X9900Mは561W(0.4W)/1,442W×892H×300Dmm/32.0kg、55X9900Nは445W(0.4W)/1,222×770H×265Dmm/24.5kgとなる。X9900Mシリーズでは、4K有機ELテレビのフラグシップモデルでは初となる回転スタンドに対応している。
メディア向けに開催された新製品発表会にて、TVS REGZA 副社長 R&Dセンター長である石橋泰博氏は、「2024年、当社は前年から引き続き“レグザは有機ELも本気、Mini LED液晶も本気”というコンセプトのもと新製品を打ち出していく。最高性能のエンジンと最高性能のパネルを組み合わせたことによって、未だかつてないレグザ史上最高の4Kテレビに仕上がっている」と意気込みを語ってくれた。
<X9900Nシリーズ>
・65型 「65X9900N」 646,800円前後
・55型 「55X9900N」 481,800円前後
本シリーズは、2023年に発売された4K有機ELテレビの最上位機種“X9900Mシリーズ”の後継機種。前シリーズでラインナップされていた77型「77X9900M」は継続して販売される。
X9900Nシリーズでは、有機ELパネルが刷新されていることがトピックで、新たにマイクロレンズアレイを採用した「新開発 マイクロレンズアレイ有機ELパネル」を搭載している。最新世代のマイクロレンズアレイ有機ELパネルであり、独自技術として3層のアルミ層を投入したハイブリッド高冷却システムを導入している。
2024年度版の有機EL層の表面に、有機ELの光の効率を高めるマイクロレンズアレイを組み込み、さらに低反射ARコートをパネル表面に使用している。
独自技術「3層ハイブリッドアルミ高冷却システム」では、1枚目の熱伝導アルミシートで局所的に発生する有機EL層の熱を全体に分散し、2枚目に置いた厚めの熱伝導アルミシートで放熱、そして3枚目の熱伝導アルミシートは映像処理エンジンや電源部からの熱が有機EL層に伝わらないようにする仕組みになっているという。
映像処理エンジンには、2024年度版「レグザエンジンZRα」を採用。AI映像解析の性能をはじめ、映像振動処理、パネル駆動技術を大きく進化させているとしている。新開発AI技術によって、映像シーンをリアルタイムに見極められることが大きな特徴で、映像処理からパネルコントロールにおいても効果を発揮するとのこと。
独自のAI高画質機能も大幅に進化。「AIシーン高画質PRO」では、映像コンテンツのジャンルを自動で判別するだけでなく、新たに映像シーンをAIで判別する機能が採用された。夜景/花火・星空/リング競技/ゴルフ・サッカーのシーン判別が可能となっており、判別したシーンに応じてレグザ独自の映像信号処理とパネル駆動を施し、リアリティの高い映像を実現するという。
夜景のシーンでは、暗部はさらに引き締めながらも、白のピークや細かな光の点は輝きを増し、特に色が付いている部分は今まで明るくすることが難しかったが、煌めきと色鮮やかさを両立した表現を叶えているという。
花火のシーンは、夜景のシーンのように暗部は引き締めながら花火のピーク輝度を伸ばし、加えて花火が光輝いたときにでる煙などに対してノイズ低減処理を強めに施す。コントラストと精鋭感を高めることで、臨場感の工場に繋がっているとアピールする。
リング競技とは格闘技などリングの上で戦うスポーツを指す。一般的に、タイトルマッチなどスポットライトがリング上の選手に強く当たっているシーンでは、選手が浮いてしまい、リング上の空気も霞んだように見え、コントラストが失われがちだが、本機では映像処理を適切に与えることでコントラストを高め、リングサイドで観ているような臨場感を演出すると説明する。
シーンに適した映像処理を支える技術のひとつとして、新採用の「有機EL高コントラストテクノロジー」が大きく効果を発揮すると説明。有機ELパネルの緻密な制御によって、白く輝く被写体は白ピーク伸長によって輝きを向上させ、色鮮やかに輝く被写体は色ピーク伸長によって色鮮やかさを高めている。
X9900Nシリーズでは、「暗部高階調技術」も投入されている。新ディザリングアルゴリズムを導入したことによって、暗部での階調の滑らかさを改善しており、従来モデルは暗部が潰れてしまっていた人肌のシャドーなど、階調豊かに表現する。
AIで映像の特徴を自動判別して最適な画質調整をネット動画に行う「ネット動画ビューティPRO」では、従来モデル以上にネット動画のフォーマットに合わせて高画質化を実現。AIでフィルムグレインを検出して、ビデオ映像とフィルム映像、フィルム風ビデオを識別して、コンテンツに合わせてノイズ低減を行う。
進化した「ネットバンディングスムーサーPRO」は、同社の下位モデルよりもバンディング処理性能が高まっており、併せて被写体の顔と全体を検出し、別々に把握しながら被写体に最適な精細感を加えるという、フラグシップモデルならでの高画質映像処理を実現している。
ネット動画や放送番組でアニメ映像を識別した際は「アニメビューティPRO」によって高画質化処理を行う。セルアニメかデジタルアニメかを識別して、精細感やノイズ処理を適切に施す。併せてAIでアニメキャラクターの顔検出を行い、キャラクターの顔部分には滑らかなノイズ抑制を掛け、実写のような背景描写はきめ細かくリアルに表現するという。
地デジやBSの放送番組に向けた高画質機能では「地デジAIビューティPRO」を引き続き採用。また、放送番組のジャンルや番組タイトルごとに適した映像調整パラメーターをデータベース化し、番組視聴時にクラウドベースのパラメーターを自動で反映できる「クラウドAI高画質テクノロジー」も継承している。
「ナチュラルフェイストーンPRO」では、人肌の立体感や質感を向上させる映像処理を実現。黒ずみや白飛びなの抑制をはじめ、撮影環境の影響によって、例えば黄色にシフトしてしまった肌色でも自然な人肌な色合いでの再現を可能とする。
室内の明るさや照明の色温度、外光の影響、そしてコンテンツ種別を検出して、視聴環境とコンテンツ内容に合わせた画質調整を自動で行う「おまかせAIピクチャーPRO」も採用。精細感やコントラスト、色の濃さ、ノイズ低減といった細部に渡って調整している点も特徴だという。
フラグシップモデルのみに採用されている、ユーザーの視聴距離を感知して、自動で適切な映像・音声処理を与える機能「高感度ミリ波レーダー」も搭載。本機能は視聴位置が近い場合はノイズを抑制した映像で臨場感の高い迫力のある音声に、視聴位置が遠い場合は精細感を高めた映像で聞き取りやすい音声に、自動で調整する。従来モデル以上に動作精度を高めており、人物検出の精度が向上したこともトピック。
HDRフォーマットは、Dolby Vision/HDR10+/HDR10/HLG、そしてDolby Vision IQやHDR10+ ADAPTIVEといった明るさ機能と連動するフォーマットもフォローする。
X9900Nシリーズは、新たな高音質技術「重低音立体音響システム XIS」が投入されている。65X9900Nは18個のスピーカー(フルレンジ×2基/トゥイーター×2基/サイドトゥイーター×4基/トップスピーカー×4基、ウーファー×2基/センタースピーカー×4基)を180Wマルチアンプで、55X9900Nは14個のスピーカー(フルレンジ×2基/トゥイーター×2基/サイドトゥイーター×4基/トップスピーカー×2基、ウーファー×2基/センタースピーカー×2基)を170Wマルチアンプで独立駆動している。
トップスピーカーとサイドスピーカーを採用したことで、音の広がりと定位感を強化しており、5.1.2ch出力でリアリティの高い大迫力のサウンドを実現した。レグザならではの「重低音バズーカ」も備える。
新開発のオーディオプロセッサーによって、チャンネルごとに最適な補正を施し、5.1.2chサウンドで臨場感のあるリアルな高音質を実現する「レグザイマーシブサウンド 360 PRO」も採用している。
10個のアンプでスピーカーごとに周波数特性や音圧、さらにタイミングなども最適化する「マルチスピーカークオリティーマネージメント」技術も装備。それぞれのスピーカーに対して細かくイコライジングを行っている。また、3DオーディオフォーマットのDolby Atmosもカバーする。
音声モードには、新たに「スポーツ」モードを追加しており、スタジアムなどの臨場感はリアルに、併せて実況の音声を聴き取りやすくする処理が可能となった。テレビリモコンマイクを使用して、音響特性を測定して補正する「オーディオキャリブレーションPRO」も継続して採用されている。
ネット動画はYouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/Apple TV+/DAZN/TVer/ABEMA/U-NEXT/Hulu/NHK+/WOWOWオンデマンド/FOD/FIFA+/BANDAI CHANNEL/Net-VISION/SPOOX/DMM TV/Leminoに対応。リモコンに12個のダイレクトボタンが設置されている。
同社の上位機ならではの機能である、地デジ放送最大6チェンネルのまるごと録画に対応する「タイムシフトマシン」を搭載。好きな番組ジャンルや推しのアーティスト名などを登録しておくだけで自動録画してくれる「おまかせ録画」、好きなジャンルやアーティストの放送番組からネット動画まで観たいコンテンツをシームレスに選ぶできる「新ざんまいスマートアクセス」、録画番組の見たいシーンをすぐに選べる「シーンリスト」といった機能も採用されている。
“推し活”により特化した機能として、推しているアーティストやアイドル、タレントなどの出演番組スケジュールを確認できる「みるコレ 番組ガイド」も導入。さらに気になる番組がネット動画として配信されているかを確認できる「番組こねくと」も使用できる。
音声操作からの検索機能も向上しており、例えば「ガッキー」といった俳優の愛称で音声検索すると「新垣結衣」の関連コンテンツを表示したり、「転スラ」を作品の略称で音声検索を行うと「転生したらスライムだった件」に関わる作品がピックアップされるようになった。
ゲーミング関連機能として、リフレッシュレート/HDRフォーマット/VRR/ゲームセレクト(映像モード関連)/明るさ検出/バックライト/暗部ガンマ調整/照準表示/詳細設定といった、ゲーム環境の構築の際に必要なパラメーター調整や出力映像情報などをGUIで一覧表示できる「ゲーミングメニュー」に対応。ハイスピード144Hz駆動を可能とするゲームモードも搭載された。
スマホやPCの画面をワイヤレスでテレビに表示できるAirPlay2やスクリーンミラーリングに対応。リモコンをテレビ本体に向けずとも操作できるBluetoothコントロールリモコンを付属する。
チューナーは、地上デジタル×9(タイムシフトマシン含む)、BS・110度デジタル×3、BS4K・110度CS4K×2を搭載。接続端子は、HDMI入力×4基(eARC対応は入力2のみ、4K/120p・VRRは入力1・2のみ、ALLMは全入力が対応)、映像コンポジット入力×1基、アナログ音声入力×1基(L/R)、光デジタル音声出力×1基、LAN×1基、USB×4基(タイムシフト専用×2、通常録画用×1、汎用×1)を備えている。
各モデルの消費電力(待機時)/外形寸法/質量(スタンド含む)は、65X9900Mは561W(0.4W)/1,442W×892H×300Dmm/32.0kg、55X9900Nは445W(0.4W)/1,222×770H×265Dmm/24.5kgとなる。X9900Mシリーズでは、4K有機ELテレビのフラグシップモデルでは初となる回転スタンドに対応している。
メディア向けに開催された新製品発表会にて、TVS REGZA 副社長 R&Dセンター長である石橋泰博氏は、「2024年、当社は前年から引き続き“レグザは有機ELも本気、Mini LED液晶も本気”というコンセプトのもと新製品を打ち出していく。最高性能のエンジンと最高性能のパネルを組み合わせたことによって、未だかつてないレグザ史上最高の4Kテレビに仕上がっている」と意気込みを語ってくれた。