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公開日 2024/11/14 10:57

<Inter BEE>キヤノン、多数のカメラやレンズを実機体験できるブース展開/ネットギアは「AV over IP」ソリューションに注力

ATEN、32ポート搭載のKVM oner IPスイッチを初公開
編集部:岡本雄
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今回で60回目を迎える日本最大級のメディア総合イベント「Inter BEE 2024」が、11月13日(水)から15日(金)まで東京都・幕張メッセにて開催される。本稿ではホール5のキヤノン、ネットギアジャパン、ATENブースの模様をお届けする。

キャノン、撮影用ミラーレス一眼の最新モデルが実機体験できる


キヤノンブース(ホール5・5308)では、製品ジャンルや対象となる来場者によって区分されたさまざまなコーナーを展開。

ホール5・5308ではキヤノンがブースを展開

放送や映画・ドラマの撮影に携わる来場者向けのコーナーでは、今年の8月に発売された4K放送用ポータブルズームレンズ「CJ27e×7.3B」や8Kカメラ対応レンズ「C10×25 IAS S/E1」と「C10×25 IAS S/P1」といった、同社のレンズを装着したカメラが多数ラインナップ。セミナーが行われるセットにカメラが向けられており、製品の性能を実際に体感できる仕様となっている。

キヤノンのレンズを搭載したカメラを実機体験できるコーナー

カメラユーザーに対しては、ビデオカメラやシネマカメラ、ミラーレスカメラを多数展示するコーナーを用意。特に、RFマウントと6Kフルサイズセンサーを搭載した2機種、9月発売のミラーレス一眼のハイエンドモデル「EOS C400」と、11月に発売されたばかりのミドルクラス「EO C80」が注目製品となっている。

キヤノン「EOS C400」

キヤノン「EOS C80」

展示のカメラは実際に手にとって体験することができ、ブースにあるLEDボードを設置したセットを撮影しながらリアルタイム合成を試すことができる。

LEDボードを設置したセットを撮影できる

リモートカメラに特化したコーナーも設置。1台20万円を切るモデルから150万円を超えるモデルまで、同社の幅広いラインナップが展示されており、トピックは1台21万円前後の手軽なリモートカメラ「CR-N100」とのこと。また、ブースには外部のメーカーのスイッチャーやモニターを組み合わせたデモを用意しており、実際の操作感が体験できる展示となっている。

リモートカメラ「CR-N100」

モニターやスイッチャーと組み合わせて操作を体験できる

さらに、公式では未発表のソフトウェア「カラーマッチングソフトウェア」が参考出展。メインカメラの映像とサブで使用するリモートカメラの映像の色味を自動であわせる技術で、本イベントにて体験可能となっている。それぞれの映像のカラーチャートを撮影してPCに静止画を保存したのち、色の差分を計算して3D LUTを生成。それを適応することでリモートカメラの映像を補正するという仕組みだという。

「カラーマッチングソフトウェア」が参考出展

ネットギアジャパン、クレストロン社との連携システムをデモ


ネットギアジャパンブース(ホール5・5301)では、「Market leader in AV over IP」をテーマとした、最新の「AV over IP」技術を用いたソリューションの展示やデモを実施している。


ホール5・5301ではネットギアジャパンがブースを展開
映像や音楽信号をIPネットワーク経由で伝送するシステム「AV over IP」に関連したソリューションを展示。特に、ライブ配信や会議で使用する多様なAV機器を一元管理するシステムがトピックとなっており、ブースにはソフトウェア「NETGEAR Engage」のデモコーナーを用意。IP伝送への対応により、多様なAV機器がワイヤレスで混在するIPネットワークを用いたライブ配信やビデオ会議において、わかりやすい画面でそれぞれの機器の接続を容易に一元管理できるとのこと。

また、多数のデバイスを一元管理しつつ、高画質・高音質・低遅延での信号伝達を実現したクレストロン社の「DM-NVX」テクノロジーとネットギアのスイッチシステムを組み合わせたデモを展示しており、操作感を実際に体験することが可能だ。


ソフトウェア「NETGEAR Engage」のデモコーナー

クレストロン社の「DM-NVX」テクノロジーとネットギアのスイッチシステムを組み合わせたデモ
イベント期間中は、ネットギアジャパンのみならず、クレストロン社やATENによる「AV over IP」の最新技術を解説するセミナーを多数実施。また、セミナーMCとしてお笑いコンビの「三拍子」を迎え、会場を盛り上げる試みがなされている。


セミナーのMCはお笑いコンビ「三拍子」が担当

ATEN、32ポート搭載のKVM oner IPスイッチ


ATENブース(ホール5・5401)では、放送局や会議室向けの遠隔ソリューションを展示。なかでも注目製品は、IPネットワークを経由して遠くにあるターゲットのデバイスの画面をビデオ表示・遠隔操作するKVM over IPスイッチの新モデル「KG0032」で、本イベントで初公開だとのこと。


ホール5・5401ではATENがブースを展開

KVM over IPスイッチの新モデル「KG0032」が初公開
最大32台の独立したリモート接続が可能なほか、従来のKVM over IPスイッチと異なり、ユーザーからサーバーまで一貫してオールデジタルのKVM構造を採用しており、長距離の遠隔操作でも安定してスムーズなビデオ表示を実現したとしている。価格はオープンだが、約100万円前後の実売が予想されるという。

なおブースでは、KG0032はじめとする展示製品の機能を解説するセミナーが催され、隣にブースを構えるネットギアジャパンと連携して「AV over IP」技術について解説セミナーも実施している。

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