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公開日 2024/10/09 19:47

新「ニコンミュージアム」10/12に移転オープン。1300点以上の製品展示、体験型展示にも注力

一足先に内部公開
編集部:平山洸太
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カメラで知られるニコンの博物館「ニコンミュージアム」が10月12日にリニューアルオープンする。一般公開に先立って、メディア向けにその内部が公開された。

ニコンの新社屋

旧ニコンミュージアムは、品川の旧ニコン本社内に2015年オープン。のべ19万人が来場した。2024年3月から長期休館しており、100年以上のゆかりの地である西大井への本社移転にあわせて、ニコンミュージアムも移転オープンする格好となった。

ニコンは1917年に創業、翌年には西大井に工場を建設した。近年は港区の「品川インターシティ」に本社を構えていたが、空き地となっていた西大井に自社ビルを建設。2024年7月29日から稼働を開始している。

新たなニコンミュージアムは、新本社の1階部分に開設。カメラだけではなく望遠鏡や顕微鏡など、1300を超える同社のこれまでの製品が展示されている。

ニコンミュージアムがリニューアルオープン

コンセプトは「伝統と革新をプロダクトとエピソードで体験していただくミュージアム」。従来からの展示だけでなく、体験要素も多く盛り込まれている。狙いとして、子どもたちに科学に対する興味を持ってもらいたいという意図もあるそうだ。そのため、顕微鏡で小さいものを見たり、望遠鏡を覗いたりといった展示も用意されている。

ミュージアムのエントランスを抜けると、まず用意されているのが「インダストリー」エリア。ここでは、顕微鏡や天体望遠鏡、測定器や測量機、半導体・FPD露光装置といった、光学技術を活用した製品と技術を展示。中央には、レンズ用に切り出す前の「合成石英ガラスインゴット」がシンボルとして置かれている。

「合成石英ガラスインゴット」

「インダストリー」エリア


1925年に独自開発した顕微鏡「JOICO顕微鏡」

縮小投影型露光装置「NSR-1505G2A」
隣にある「コンシューマー」エリアでは、ニコンI型をはじめとした歴代のカメラやレンズを展示。旧ミュージアムにもあったカメラウォールケースを踏襲しつつ、15mから27mに規模を拡大。美術館のような展示を目指したという。

歴代レンズも壁一面に並べられている

「コンシューマー」エリア

体験展示として、「SP」「F3」「F2フォトミックA」など過去のフィルムカメラを用意。実際に手に取り、巻き上げレバーやシャッターの感触を確かめることができる。また、ミラーレス一眼「Z5」「Z30」と一眼レフ「D850」「D4」といった、デジタル時代のカメラも触ることが可能だ。

デジタル時代のカメラも展示

「ニコンF3」

順路として一番最後に位置するのが「シアター」エリア。ここでは140インチの大型スクリーンが設置され、オリジナル映像を投影している。大型のタッチパネルを備えた台も置かれており、「New FM2」などフィルムカメラのカタログも大画面で見ることができる。

昔のカタログも見ることができる

「シアター」エリア

なお、このエリアにはレンズの基礎を体感できる展示も設置。「凸レンズ」「凸レンズ+凹レンズ(アクロマート)」「凸レンズ+凹レンズ+凸レンズ(トリプレット)」の3種類のレンズ構成が用意され、実際にレンズを通して見ることで、色のにじみやゆがみなどが実感できる。スタッフによると、応用技術だけでなく基礎的なものも学べる空間にしていきたいとのことだ。

左から、凸レンズ1枚、アクロマート、トリプレット

ミュージアムにはそのほか、オリジナルグッズを購入できるショップも併設。全面リニューアルした定番の「ニコンようかん」をはじめ、Tシャツ、トートバッグ、キーホルダーなどが並べられている。また、限定のガチャポンも用意され、「アンブレラマーカー」と「缶バッジ」を300円で手に入れることが可能だ。

限定のガチャポン

「ニコンようかん」


オリジナルTシャツなども購入可能
ニコンミュージアムは上述の通り、10月12日から一般公開。開館時間は10時から17時30分、休館日は月曜日、日曜日、祝日等となっている。入館料は無料なので、気になった方はぜひ足を運んでもらいたい。

【所在地】
140-8601東京都品川区西大井1-5-20
株式会社ニコン 本社/イノベーションセンター1階

【アクセス】
・JR横須賀線、湘南新宿ライン 西大井駅より徒歩約4分
・JR京浜東北線、東京臨海高速鉄道りんかい線、東急大井町線 大井町駅より徒歩約12分
・東急大井町線 下神明駅より徒歩約10分

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