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ガジェット 公開日 2023/05/24 13:18
“画面のどこでも”指紋認証&血圧測定できる有機ELディスプレイ、サムスンが公開
iPhoneで画面内Touch IDが実現?
Samsung Display(以下、サムスン)は、世界のディスプレイ業界が一堂に会するSID Display Week 2023にて、新世代の有機ELパネル「Sensor OLED Display」を発表した。画面のどこでも指紋を認識でき、しかも指から心拍数などを測定できるとのことだ。
通常、スマートフォンの画面内指紋センサーは、ディスプレイパネルの下に別モジュールとして取り付けられ、しかも限られた領域でしか指紋データを検出できない。これに対して新方式の有機ELパネルは、光を感知する有機フォトダイオード(OPD)をパネル自体に埋め込むことで、検出範囲をディスプレイ全体に広げているという。
この技術は指紋によるロック解除がはるかに迅速かつ容易になるばかりか、それ以上の可能性を秘めている。たとえば「4本の指で指紋認証」(開発中のスタートアップもある)にすれば、指1本より数千万も強力なセキュリティを提供できるかもしれない。
それ以上に興味をそそるのは、2本の指で触れるだけで人の心拍数、血圧、ストレスレベルも測定できると主張されていることだ。なぜ2本かといえば、血圧を測定するには、両腕を同時に測定する必要があるからだという。
その仕組みは、パネルから発せられた光は指の血管の収縮と弛緩によって反射が異なり、それがパネルに戻るとOPDが検出して健康情報に変換するというもの。両手の指を同時に感知することで、既存のウェアラブルデバイスよりも正確な健康データを提供できるそうだ。
サムスンは本技術の精度や速度、それに認証と生体情報の読み取りを同時に行えるかどうかには言及していない。だが、「スマートフォンの指紋センサー」や「ウェアラブル機器」を引き合いに出していることから、近い将来スマートフォンに搭載する可能性も視野に入れているようだ。
SEを除くiPhoneが顔認証のFace IDに完全移行した後も、アップルが画面内Touch ID技術の研究開発を進めていることは、複数の特許出願・取得からも公然の秘密だ。同社は短波赤外線+光学システムなどを組み合わせた新規システムを採用しており、実際の搭載は4〜5年後と予想されているが、サムスンの新技術により時計の針が早まるのかもしれない。
また今回、同時に展示された「Rollable Flex」はすでにお馴染みの巻き取り式ディスプレイだが、タテ方向に5倍以上に広げられるという。従来は3倍程度というから大きな進歩だが、持ち歩きできる超ワイドディスプレイがいずれ実現すると夢が持てそうだ。
Source: Samsung Display
通常、スマートフォンの画面内指紋センサーは、ディスプレイパネルの下に別モジュールとして取り付けられ、しかも限られた領域でしか指紋データを検出できない。これに対して新方式の有機ELパネルは、光を感知する有機フォトダイオード(OPD)をパネル自体に埋め込むことで、検出範囲をディスプレイ全体に広げているという。
この技術は指紋によるロック解除がはるかに迅速かつ容易になるばかりか、それ以上の可能性を秘めている。たとえば「4本の指で指紋認証」(開発中のスタートアップもある)にすれば、指1本より数千万も強力なセキュリティを提供できるかもしれない。
それ以上に興味をそそるのは、2本の指で触れるだけで人の心拍数、血圧、ストレスレベルも測定できると主張されていることだ。なぜ2本かといえば、血圧を測定するには、両腕を同時に測定する必要があるからだという。
その仕組みは、パネルから発せられた光は指の血管の収縮と弛緩によって反射が異なり、それがパネルに戻るとOPDが検出して健康情報に変換するというもの。両手の指を同時に感知することで、既存のウェアラブルデバイスよりも正確な健康データを提供できるそうだ。
サムスンは本技術の精度や速度、それに認証と生体情報の読み取りを同時に行えるかどうかには言及していない。だが、「スマートフォンの指紋センサー」や「ウェアラブル機器」を引き合いに出していることから、近い将来スマートフォンに搭載する可能性も視野に入れているようだ。
SEを除くiPhoneが顔認証のFace IDに完全移行した後も、アップルが画面内Touch ID技術の研究開発を進めていることは、複数の特許出願・取得からも公然の秘密だ。同社は短波赤外線+光学システムなどを組み合わせた新規システムを採用しており、実際の搭載は4〜5年後と予想されているが、サムスンの新技術により時計の針が早まるのかもしれない。
また今回、同時に展示された「Rollable Flex」はすでにお馴染みの巻き取り式ディスプレイだが、タテ方向に5倍以上に広げられるという。従来は3倍程度というから大きな進歩だが、持ち歩きできる超ワイドディスプレイがいずれ実現すると夢が持てそうだ。
Source: Samsung Display