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アップルは最新プロセッサー「M2 Ultra」を搭載したMac Proを発表した。これをもって、2020年6月に予告された「Appleシリコン(独自開発チップ)への2年かけた移行」がようやく果たされた格好だ。
この新たなMac Proは、先代のインテル版モデルと同じ筐体を再利用しており、7つのPCle拡張スロットを備えている。かつて噂された半分サイズの筐体は開発中止された模様だが、ともあれ拡張性の高さに注目が集まった。
そこでの焦点は、GPUカードの増設に対応するかどうか、ということだ。しかし米AppleInsiderによると、Radeon Proのようなビデオカードには対応していないという。
実際アップルは公式ニュースリリースでも、増設できるカードの例として「デジタル信号処理(DSP)カードが必要なオーディオのプロから、プロ向けのカメラやモニターへの接続のためにシリアルデジタルインターフェイス(SDI)入出力カードが必要なビデオのプロ、ネットワークとストレージ」を挙げており、ビデオカードに言及はない。Mac Proで動画処理などを扱うプロフェッショナルユーザーからは最もニーズが高いはずなのに、である。
この制約につき、アップルは一切説明していない。考えられる理由の1つは、アップルがM2 Ultra搭載Mac Proが単体で十分なグラフィック処理能力を持っていると顧客に思わせたいことだ。
最大76のGPUコアを搭載したM2 Ultraは「ビデオトランスコードや3Dシミュレーションなど、負荷の高い実際のプロのワークフローを最大3倍の速さで実行」や「24本の4Kカメラフィードの取り込みとProResへのエンコードをリアルタイムですべて1台のマシンで行う」ことが可能だと謳われている。まるで、外付けGPUなど必要ないと示唆しているかのようだ。
もう1つの理由は、「外付けGPUに対応したくともできない」ということだろう。初代M1チップの発表直後から、アップルはMシリーズチップが外付けGPUに対応していないことを認めていた。アーキテクチャ的に対応が難しいのか、それとも他に原因があるのかは不明である。
Appleシリコン版Mac Proに関しては、同じプロセッサーを搭載するとMac Studioと差別化しがたいということで、少なくともM2世代ではMac Studio後継モデルは登場しないとの噂もあった。結局のところM2 Ultra版Mac StudioもMac Proも同時に登場したが、両者の違いは筐体が巨大かコンパクトか、PCle拡張スロットを備えているかどうかの2点だけのようだ。
もっともAppleシリコン版Mac Proのフルスペック(最高構成)価格はインテル版よりはるかに安く、公称では「7枚のAfterburnerカードを搭載したパフォーマンスを発揮」とのことで、(少なくともアップルのエコシステム内では)コストパフォーマンスの改善は凄まじい。また、Appleシリコンで外付けGPUを可能とする特許も出願されており、将来的には期待が持てるかもしれない。
Source: AppleInsider
この新たなMac Proは、先代のインテル版モデルと同じ筐体を再利用しており、7つのPCle拡張スロットを備えている。かつて噂された半分サイズの筐体は開発中止された模様だが、ともあれ拡張性の高さに注目が集まった。
そこでの焦点は、GPUカードの増設に対応するかどうか、ということだ。しかし米AppleInsiderによると、Radeon Proのようなビデオカードには対応していないという。
実際アップルは公式ニュースリリースでも、増設できるカードの例として「デジタル信号処理(DSP)カードが必要なオーディオのプロから、プロ向けのカメラやモニターへの接続のためにシリアルデジタルインターフェイス(SDI)入出力カードが必要なビデオのプロ、ネットワークとストレージ」を挙げており、ビデオカードに言及はない。Mac Proで動画処理などを扱うプロフェッショナルユーザーからは最もニーズが高いはずなのに、である。
この制約につき、アップルは一切説明していない。考えられる理由の1つは、アップルがM2 Ultra搭載Mac Proが単体で十分なグラフィック処理能力を持っていると顧客に思わせたいことだ。
最大76のGPUコアを搭載したM2 Ultraは「ビデオトランスコードや3Dシミュレーションなど、負荷の高い実際のプロのワークフローを最大3倍の速さで実行」や「24本の4Kカメラフィードの取り込みとProResへのエンコードをリアルタイムですべて1台のマシンで行う」ことが可能だと謳われている。まるで、外付けGPUなど必要ないと示唆しているかのようだ。
もう1つの理由は、「外付けGPUに対応したくともできない」ということだろう。初代M1チップの発表直後から、アップルはMシリーズチップが外付けGPUに対応していないことを認めていた。アーキテクチャ的に対応が難しいのか、それとも他に原因があるのかは不明である。
Appleシリコン版Mac Proに関しては、同じプロセッサーを搭載するとMac Studioと差別化しがたいということで、少なくともM2世代ではMac Studio後継モデルは登場しないとの噂もあった。結局のところM2 Ultra版Mac StudioもMac Proも同時に登場したが、両者の違いは筐体が巨大かコンパクトか、PCle拡張スロットを備えているかどうかの2点だけのようだ。
もっともAppleシリコン版Mac Proのフルスペック(最高構成)価格はインテル版よりはるかに安く、公称では「7枚のAfterburnerカードを搭載したパフォーマンスを発揮」とのことで、(少なくともアップルのエコシステム内では)コストパフォーマンスの改善は凄まじい。また、Appleシリコンで外付けGPUを可能とする特許も出願されており、将来的には期待が持てるかもしれない。
Source: AppleInsider