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時速7.6万kmほどの速度で移動する小惑星「1994 XD」が、日本時間6月13日10時ごろ、地球に最接近する。その距離は最接近時でも地球から290万kmとのことで、わかりやすくいえば、地球と月の距離の約8倍のところを通過するということだ。
月よりもさらに8倍遠いところなので、地球に衝突する可能性はほぼないと思って良いだろう。ただこの小惑星の直径は約370〜830mほどと推定されており、NASAはこれを「潜在的に危険な小惑星」と位置づけている。
天文学者らの推定によると、この小惑星は1994年に発見されるよりもはるか昔、1904年の最接近時には地球から240万kmの距離を通過していたという。直近では2012年に最接近しており、次回の接近となる2041年には、229万kmとさらに近い距離を通過すると予測されている。
もちろん、それでも地球に衝突する心配はほとんどないだろう。ただ、このように地球に接近する小惑星は1994 XDだけではない。
2028年には「1997 XF11」と呼ばれる小惑星が地球に最接近する。この小惑星は月と地球の間の距離の約80%の距離を通過すると予測され、場合によっては地球に衝突する可能性もあるとされていた。ただ、その後の詳細な軌道計算の結果、地球への最短距離は92.9万kmまでに留まることが判明し、少なくとも今後200年間は地球に対する脅威にはならないと考えられている。
このような、小天体の接近による地球へのリスクを回避または軽減するため、NASAは昨年、小惑星の軌道を変える試みであるDARTミッションを実行した。このミッションはDART探査機を二重小惑星の衛星ディモルフォスに衝突させてその軌道を変えるというもので、最終的にディモルフォスの公転周期を約10分短縮したとの結果が得られた。
探査機をぶつけて小惑星の軌道を変える「DART」実験が成功。公転周期を32分短縮
一方で同じく2022年、アイスランド沖で小惑星の衝突が観測され、これは現代史に記録された5番目の地球への衝突となった。
なお2046年には、1/625の確率で地球に衝突する可能性をもつ小惑星「2023 DW」が接近する。これは幸いにも、今夜接近する小惑星1994 XDに比べて非常に小さいと考えられている。また、そのときまでにはDARTミッションなどで得た知見による対策技術も、防御策として準備されることが期待される。
Source: NASA
via: BGR
月よりもさらに8倍遠いところなので、地球に衝突する可能性はほぼないと思って良いだろう。ただこの小惑星の直径は約370〜830mほどと推定されており、NASAはこれを「潜在的に危険な小惑星」と位置づけている。
天文学者らの推定によると、この小惑星は1994年に発見されるよりもはるか昔、1904年の最接近時には地球から240万kmの距離を通過していたという。直近では2012年に最接近しており、次回の接近となる2041年には、229万kmとさらに近い距離を通過すると予測されている。
もちろん、それでも地球に衝突する心配はほとんどないだろう。ただ、このように地球に接近する小惑星は1994 XDだけではない。
2028年には「1997 XF11」と呼ばれる小惑星が地球に最接近する。この小惑星は月と地球の間の距離の約80%の距離を通過すると予測され、場合によっては地球に衝突する可能性もあるとされていた。ただ、その後の詳細な軌道計算の結果、地球への最短距離は92.9万kmまでに留まることが判明し、少なくとも今後200年間は地球に対する脅威にはならないと考えられている。
このような、小天体の接近による地球へのリスクを回避または軽減するため、NASAは昨年、小惑星の軌道を変える試みであるDARTミッションを実行した。このミッションはDART探査機を二重小惑星の衛星ディモルフォスに衝突させてその軌道を変えるというもので、最終的にディモルフォスの公転周期を約10分短縮したとの結果が得られた。
探査機をぶつけて小惑星の軌道を変える「DART」実験が成功。公転周期を32分短縮
一方で同じく2022年、アイスランド沖で小惑星の衝突が観測され、これは現代史に記録された5番目の地球への衝突となった。
なお2046年には、1/625の確率で地球に衝突する可能性をもつ小惑星「2023 DW」が接近する。これは幸いにも、今夜接近する小惑星1994 XDに比べて非常に小さいと考えられている。また、そのときまでにはDARTミッションなどで得た知見による対策技術も、防御策として準備されることが期待される。
Source: NASA
via: BGR