「PC-9801」40周年記念、4000台限定のノートPC「LAVIE NEXTREME Infinity」

NECパーソナルコンピュータは、同社LAVIEブランド史上 “最高峰” とするノートPC「LAVIE NEXTREME Infinity」を8月3日に発売する。価格はオープンだが、税込27万4780円前後での実売が予想される。

同社の初代PC「PC-9801」の発売から40周年を記念して、4000台限定で展開するアニバーサリーモデル。LAVIEノート史上最速のパフォーマンス、最上のディスプレイ、最高の操作性を追求したフラグシップモデルだとアピールしている。

Infinityというネーミングについては、ユーザーが使えたいという思いを「無限大に叶える」という意味を込めているとのこと。PC-9801を復元するのではなく、「今に合った最高のPCを作るとしたらどうなるのか、ということを突き詰めて考えた」製品と説明している。

CPUには第13世代のインテルCore i7-13700Hプロセッサーを搭載。グラフィックスにはArc A570Mを採用する。インテルのDynamic Tuning Technologyにより、効率よく性能と排熱のバランスを取るという。なお、CPU内蔵ではなく単体グラフィックスを採用した理由は「長く使えるいい製品を使いたい」ということにフォーカスし、NECファンだけでなくハイパフォーマーをターゲットにしているためとのこと。また排熱にはDualファン 冷却システムを採用する。

ディスプレイは16.0型の有機ELで、4辺狭額ガラスディスプレイを採用。アスペクト比16:10、解像度はUHD+（3,840×2,400）。色域はDCI-P3 100％、コントラスト比10万:1、HDR 500 True Blackに対応する。

キーボードのコンセプトは「高級車のシートに座ったようなフィット感」。傾斜角3.5度のチルト＆ステップスカルプチャ機構を採用したエルゴノミクスキーボードを採用し、打ち心地を追求したほか、指触りの良いシリンドリカルキートップを採用。バックライトに対応しており、表面にはプレミアムコーティングも施している。

ディスプレイの上部には、新機能の「バイオレットライト LED」を採用する。バイオレットライトとは、太陽光にも含まれる波長360〜400nmの可視光で、室内光には含まれていないとのこと。研究中ではあるものの、近視の進行抑制に加え、うつ病や認知症にも効果がある可能性があるという。

なお、近視は世界中で増加しているが、たとえば台湾は「1日80〜120分外で遊ばないといけない」という法律を作ったところ、世界で初めて近視率が下がる国になったそうだ。本機能を使うことで、「部屋にいながら外にいることができる」と説明。ちなみに、バイオレットライトは自然界で夜に存在しないため、夜はライトを消すことを推奨している。

LAVIE史上初の「バ美肉」機能を搭載し、VTuberを始めるためのガイドやアプリをパッケージング。オリジナルガイドをはじめ、アバターアプリ「3teneFREE（オリジナルキャラ“ルヴィ”）」、音声加工アプリ「Voidol2」、合成・録画アプリ「OBS Studio」を搭載。OBS Studioにはプリセットが入っているため、簡単に使い始められるという。

インターフェースはUSB Type-A×2、USB Type-C、HDMI出力、LANコネクタ（RJ-45）、SDカードスロットなど。ゲームのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass Ultimate（3か月）」や、クリエイションアプリとして「Corel PaintShop Pro 2023」や「Corel VideoStudio Pro 2022 SE」などが付属する。

ほか、ボディの天面と裏面にはアルマイト処理のアルミニウムを採用。メモリは16GB（DDR5）、ストレージは約1TB（SSD／PCIe）。バッテリー持続時間は約9.7時間で、質量は約2.5kgとなる。

そのほか、2023年夏モデルを4シリーズ発表。15.6型ノートPC「LAVIE N15」を8月10日、14.0型ノートPC「LAVIE N14」を8月3日から販売開始。またNECダイレクト限定モデルとして、デスクトップゲーミングPC「LAVIE Direct GX」、および約1LのコンパクトなデスクトップPC「LAVIE Direct DT Slim」を8月1日から受注開始する。