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公開日 2017/12/07 19:06
ソニー、スマート機能搭載アナログ腕時計“wena wrist”に初の有機EL搭載モデル。通知テキストも表示可能に
シリーズ初の機械式/ソーラー式ヘッド部も
ソニーは、腕時計のバンド部分に様々なスマートウォッチ機能を内蔵した“wena wrist(ウェナリスト)”の新モデルとして、小型化を図ったステンレス製バンド「wena wrist pro」、スポーツ向けシリコンバンド「wena wrist active」、シリーズ初の機械式ヘッド部「wena wrist Mechanical head」、ソーラー式「wena wrist Solar head」の4製品を発表した。
■wena wrist pro 12月21日発売(OPEN価格)
・「WB-11A/S」シルバー 市場想定価格35,000円前後
・「WB-11A/B」プレミアムブラック 市場想定価格37,000円前後
■wena wrist active 3月上旬発売(OPEN価格)
・「WA-01A/B」ブラック 市場想定価格30,000円前後
■wena wrist Mechanical head 12月21日発売
・「WT-TM01/W」ホワイト 市場想定価格54,000円前後
・「WT-TM01/S」シルバー 市場想定価格54,000円前後
・「WT-TM01/B」ブラック 市場想定価格55,000円前後
■wena wrist Solar head 12月21日発売
・「WH-TS01/S」スリーハンズ/シルバー 市場想定価格33,000円前後
・「WH-TS01/B」スリーハンズ/ブラック 市場想定価格34,000円前後
・「WH-CS01/S」クロノグラフ/シルバー 市場想定価格43,000円前後
・「WH-CS01/B」クロノグラフ/ブラック 市場想定価格44,000円前後
wena wristは、ソニーによるウェアラブルデバイスの新プロジェクト「wena」の第一弾製品となる腕時計型デバイス(関連ニュース/レビュー記事)。新モデルのwena wrist proおよびwena wrist activeはバンド部単体での販売。対応ラグ幅は22mmで、従来モデルのユーザーもバンド部を交換することで最新機能にアップデートして使用できる。
wena wrist proでは通知機能の強化を図り、従来の7色LEDと振動に加えて新たに有機ELディスプレイを搭載。これにより電話やメールなど相手の名前やタイトルの確認を行ったり、独自技術で搭載する電子マネー機能と活動ログ機能についても、歩数表示や電子マネー残高表示などが可能となった。ディスプレイは大きめの文字の1行表示、小さめの文字の2行表示と切替可能で、内容はスクロールして確認することができる。
デザイン面では、外装の曲線に沿わせるように内部の電子部品を基板上に実装し、さらなる薄さを追求。また、幅も従来モデルの約22mmから約20mmへと小さくしたことで、体積比で約25%小型化している。また、バンドのコマ長さは約11mmと小さめのサイズで統一したことで、サイズ調整のしやすさと美しいシンメトリーデザインの両立を図っている。
従来同様、腕時計としての質感や付け心地にもこだわっており、側面は鏡面仕上げ、表面はヘアライン加工を施し、さらに角に丸みをもたせたデザインを採用したことで、高級感あるデザインとなめらかな手触りを実現したとのこと。ステンレス素材は高級腕時計でも使用される「SUS316L」を採用する。
内部基板や配線は全てモノトーンカラーで統一。見えない部分への美しさにまでこだわったとのこと。防水機能は5気圧でさらなる耐久性を確保している。
wena wrist activeはシリコン製バンドを採用したスポーツタイプで、加速度センサーによる歩数や消費カロリー算出に加えて、GPSや光学式心拍センサーを搭載。これによりランニング時などスマホを持たなくても移動経路や心拍数などの計測が可能で、活動ログ機能をさらに進化させたモデルとのこと。睡眠状態の計測も可能で、眠りの状態に合わせてアラームが動作する「スマートアラーム機能」も使用できる。
バックル部にはwena wrist pro同様に有機ELディスプレイを搭載し、スマホ連動による通知機能の表示が可能。さらに表示用ボタンの横に配置したモード切替ボタンを長押しすることで、通常の通知モードとアクティブモードの切替が可能。アクティブモードでは、心拍数や移動速度などを表示させることもできる。
また、心拍センサー搭載を可能にした独自のダブルバックル構造を採用。エンドピーズの着脱機構も独自設計で、ヘッド部をしっかり装着しつつ着脱は容易に行うことができるため、睡眠やランニング時にはヘッド部を外してスマードバンド使用も可能。電子マネー機能も搭載しており、防水機能は3気圧となる。
いずれのモデルも内臓チップは同じものを使用。共有できる部分は同様にすることで、コストなどを抑える工夫もしているという。
wena wrist Mechanical head/wena wrist Solar headは、wena wrist pro/wena wrist active、および従来モデルに対応した、シリーズ初となる機械式/ソーラー式のヘッド部。
wena wrist Mechanical headは機械式高性能ムーブメントを搭載したモデルで、前面の風防には衝撃や傷に強い球面サファイアガラス、背面には動きが確認できるシースルーバック、ムーブメントにはMIYOTA(シチズン)製「90S5」を採用する。重心を低くし、腕へのフィット感を高めている。
wena wrist Solar headはソーラームーブメントを搭載したモデルで、連続動作時間は満充電後から約6ヶ月。本製品も球面サファイアガラスを採用し、片面無反射コーティングにより強い日差しの下でも視認性を確保。5気圧防水も実現する。文字盤の処理にもこだわり、太陽光を透過させつつ高級感を両立したとのこと。クロノグラフとスリーハンズの2種類を用意する。
発表された製品は本日12月7日から予約開始、12月21日の発売を予定している。なお、wena wrist activeのみ3月上旬発売(2月上旬から予約開始)となる。また、7月に発表した腕時計用レザーバンド「wena wrist leather」(関連ニュース)も同じく12月21日に発売される。
同社は本日12月7日に、ソニー本社にて新製品発表会を開催。ソニー(株)新規事業創出部 wena事業室 統括課長・對馬哲平氏が登壇し、新モデルの紹介およびwena wristの今後の展開について説明した。
對馬氏はまず、wena wristブランドの方向性を改めて説明。「商品ではなく作品を作っている」とし、「作品とは作り手の思いや願い、気持ちが込められているものと考えており、wenaプロジェクトも自らの思いや感情を込めて作ることを大切にしている」と語った。
wenaとは“wear electronics naturally"から名付けられており、腕時計の“情緒的価値”とスマートウォッチの“機能的価値”を組み合わせ、自然に身につけられるウェアラブル製品を提案するブランドとして、「腕時計として長年培われてきた文化や伝統を大切にしながら、最新テクノロジーを駆使して、違和感なくデバイスを身につける世界を創ること」というビジョンのもと、第一弾製品としてwena wristを登場させたという。
今回新たに発表した製品は、wena wristをさらに進化させた第二世代モデル。對馬氏は「wenaプロジェクトが理想とする“wear electronics natsurally"の実現にはまだギャップがある。そこで、wena wristの本流としてより高いクオリティで完成形を目指した『pro』、アクティブシーンにも使えるガジェットライクな『active』、もっと気軽に使えるアクセサリー要素を高めた『leather』を分流という位置付けとし、幅をもたせながら理想に近づくためのアプローチを展開する」と説明。今後についても「新しい機能を追加していくというより、選別しながら載せた今の機能をさらに深めていきながら、事業を大きくしていきたい」とした。
発表会後半には、對馬氏と時計ジャーナリスト・広田雅将氏によるトークセッションを開催。広田氏は「良い時計とは何か?と考えた時、付け心地の良さはとても重要なポイントである」とし、wena wristについては「その点がすごくよく考えられていて、部品の配置を散らして質量を分散するなど、第一弾製品の時から良い時計の骨格を持っている。スマートウォッチという観点でも、外されないことが重要だと思う。その面でも付け心地、装着感の良さは大事なポイント」とした。
新モデルについては「特にactiveは時計屋には無い発想で驚いた。ソーラー式ヘッド部などもメンテナンス不要で便利だと思う。また、良い時計のポイントとしてもう一つ重要な“重心を下げる”という点も、様々な時計メーカーが取り組んでいるところで、まさかソニーがやると思わなかった」とのこと。「どの製品も、シチズンであったり時計メーカーとしっかり時計としてのポイントを詰めているなと感じられる完成度の高さ」と語った。
広田氏はまた、「ハードもソフトも作ることができるメーカーは少ない。ソニーはもともと小さく、薄くすることが好きだと思うので、そうした部分の開発は強みだと感じた。今後も腕から外されないデバイスとして完成されていくことが楽しみ」と語った。
■wena wrist pro 12月21日発売(OPEN価格)
・「WB-11A/S」シルバー 市場想定価格35,000円前後
・「WB-11A/B」プレミアムブラック 市場想定価格37,000円前後
■wena wrist active 3月上旬発売(OPEN価格)
・「WA-01A/B」ブラック 市場想定価格30,000円前後
■wena wrist Mechanical head 12月21日発売
・「WT-TM01/W」ホワイト 市場想定価格54,000円前後
・「WT-TM01/S」シルバー 市場想定価格54,000円前後
・「WT-TM01/B」ブラック 市場想定価格55,000円前後
■wena wrist Solar head 12月21日発売
・「WH-TS01/S」スリーハンズ/シルバー 市場想定価格33,000円前後
・「WH-TS01/B」スリーハンズ/ブラック 市場想定価格34,000円前後
・「WH-CS01/S」クロノグラフ/シルバー 市場想定価格43,000円前後
・「WH-CS01/B」クロノグラフ/ブラック 市場想定価格44,000円前後
wena wristは、ソニーによるウェアラブルデバイスの新プロジェクト「wena」の第一弾製品となる腕時計型デバイス(関連ニュース/レビュー記事)。新モデルのwena wrist proおよびwena wrist activeはバンド部単体での販売。対応ラグ幅は22mmで、従来モデルのユーザーもバンド部を交換することで最新機能にアップデートして使用できる。
wena wrist proでは通知機能の強化を図り、従来の7色LEDと振動に加えて新たに有機ELディスプレイを搭載。これにより電話やメールなど相手の名前やタイトルの確認を行ったり、独自技術で搭載する電子マネー機能と活動ログ機能についても、歩数表示や電子マネー残高表示などが可能となった。ディスプレイは大きめの文字の1行表示、小さめの文字の2行表示と切替可能で、内容はスクロールして確認することができる。
デザイン面では、外装の曲線に沿わせるように内部の電子部品を基板上に実装し、さらなる薄さを追求。また、幅も従来モデルの約22mmから約20mmへと小さくしたことで、体積比で約25%小型化している。また、バンドのコマ長さは約11mmと小さめのサイズで統一したことで、サイズ調整のしやすさと美しいシンメトリーデザインの両立を図っている。
従来同様、腕時計としての質感や付け心地にもこだわっており、側面は鏡面仕上げ、表面はヘアライン加工を施し、さらに角に丸みをもたせたデザインを採用したことで、高級感あるデザインとなめらかな手触りを実現したとのこと。ステンレス素材は高級腕時計でも使用される「SUS316L」を採用する。
内部基板や配線は全てモノトーンカラーで統一。見えない部分への美しさにまでこだわったとのこと。防水機能は5気圧でさらなる耐久性を確保している。
wena wrist activeはシリコン製バンドを採用したスポーツタイプで、加速度センサーによる歩数や消費カロリー算出に加えて、GPSや光学式心拍センサーを搭載。これによりランニング時などスマホを持たなくても移動経路や心拍数などの計測が可能で、活動ログ機能をさらに進化させたモデルとのこと。睡眠状態の計測も可能で、眠りの状態に合わせてアラームが動作する「スマートアラーム機能」も使用できる。
バックル部にはwena wrist pro同様に有機ELディスプレイを搭載し、スマホ連動による通知機能の表示が可能。さらに表示用ボタンの横に配置したモード切替ボタンを長押しすることで、通常の通知モードとアクティブモードの切替が可能。アクティブモードでは、心拍数や移動速度などを表示させることもできる。
また、心拍センサー搭載を可能にした独自のダブルバックル構造を採用。エンドピーズの着脱機構も独自設計で、ヘッド部をしっかり装着しつつ着脱は容易に行うことができるため、睡眠やランニング時にはヘッド部を外してスマードバンド使用も可能。電子マネー機能も搭載しており、防水機能は3気圧となる。
いずれのモデルも内臓チップは同じものを使用。共有できる部分は同様にすることで、コストなどを抑える工夫もしているという。
wena wrist Mechanical head/wena wrist Solar headは、wena wrist pro/wena wrist active、および従来モデルに対応した、シリーズ初となる機械式/ソーラー式のヘッド部。
wena wrist Mechanical headは機械式高性能ムーブメントを搭載したモデルで、前面の風防には衝撃や傷に強い球面サファイアガラス、背面には動きが確認できるシースルーバック、ムーブメントにはMIYOTA(シチズン)製「90S5」を採用する。重心を低くし、腕へのフィット感を高めている。
wena wrist Solar headはソーラームーブメントを搭載したモデルで、連続動作時間は満充電後から約6ヶ月。本製品も球面サファイアガラスを採用し、片面無反射コーティングにより強い日差しの下でも視認性を確保。5気圧防水も実現する。文字盤の処理にもこだわり、太陽光を透過させつつ高級感を両立したとのこと。クロノグラフとスリーハンズの2種類を用意する。
発表された製品は本日12月7日から予約開始、12月21日の発売を予定している。なお、wena wrist activeのみ3月上旬発売(2月上旬から予約開始)となる。また、7月に発表した腕時計用レザーバンド「wena wrist leather」(関連ニュース)も同じく12月21日に発売される。
同社は本日12月7日に、ソニー本社にて新製品発表会を開催。ソニー(株)新規事業創出部 wena事業室 統括課長・對馬哲平氏が登壇し、新モデルの紹介およびwena wristの今後の展開について説明した。
對馬氏はまず、wena wristブランドの方向性を改めて説明。「商品ではなく作品を作っている」とし、「作品とは作り手の思いや願い、気持ちが込められているものと考えており、wenaプロジェクトも自らの思いや感情を込めて作ることを大切にしている」と語った。
wenaとは“wear electronics naturally"から名付けられており、腕時計の“情緒的価値”とスマートウォッチの“機能的価値”を組み合わせ、自然に身につけられるウェアラブル製品を提案するブランドとして、「腕時計として長年培われてきた文化や伝統を大切にしながら、最新テクノロジーを駆使して、違和感なくデバイスを身につける世界を創ること」というビジョンのもと、第一弾製品としてwena wristを登場させたという。
今回新たに発表した製品は、wena wristをさらに進化させた第二世代モデル。對馬氏は「wenaプロジェクトが理想とする“wear electronics natsurally"の実現にはまだギャップがある。そこで、wena wristの本流としてより高いクオリティで完成形を目指した『pro』、アクティブシーンにも使えるガジェットライクな『active』、もっと気軽に使えるアクセサリー要素を高めた『leather』を分流という位置付けとし、幅をもたせながら理想に近づくためのアプローチを展開する」と説明。今後についても「新しい機能を追加していくというより、選別しながら載せた今の機能をさらに深めていきながら、事業を大きくしていきたい」とした。
発表会後半には、對馬氏と時計ジャーナリスト・広田雅将氏によるトークセッションを開催。広田氏は「良い時計とは何か?と考えた時、付け心地の良さはとても重要なポイントである」とし、wena wristについては「その点がすごくよく考えられていて、部品の配置を散らして質量を分散するなど、第一弾製品の時から良い時計の骨格を持っている。スマートウォッチという観点でも、外されないことが重要だと思う。その面でも付け心地、装着感の良さは大事なポイント」とした。
新モデルについては「特にactiveは時計屋には無い発想で驚いた。ソーラー式ヘッド部などもメンテナンス不要で便利だと思う。また、良い時計のポイントとしてもう一つ重要な“重心を下げる”という点も、様々な時計メーカーが取り組んでいるところで、まさかソニーがやると思わなかった」とのこと。「どの製品も、シチズンであったり時計メーカーとしっかり時計としてのポイントを詰めているなと感じられる完成度の高さ」と語った。
広田氏はまた、「ハードもソフトも作ることができるメーカーは少ない。ソニーはもともと小さく、薄くすることが好きだと思うので、そうした部分の開発は強みだと感じた。今後も腕から外されないデバイスとして完成されていくことが楽しみ」と語った。