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公開日 2019/07/22 11:09
ソニー、首元を冷やす/暖めるウェアラブルデバイス「REON POCKET」。カメラやテレビ等の放熱設計技術を活用
東レとコラボ。専用インナーウェアとセット
ソニーは、インナーウェア装着型冷温ウェアラブルデバイス「REON POCKET(レオンポケット)」を発表。本日7月22日11時からソニーが運営するクラウドファンディングサイト「First Flight」にてクラウドファンディングを開始した。価格は12,760円(税込/専用インナーウェア1枚付属のLightモデル)からで、各種プランを用意。製品の発送は2020年3月以降を予定している。
REON POCKETは、専用インナーウェアの首元にある背面ポケットに端末を装着し、スマートフォンアプリで端末の温度調整をすることで快適性を得られるという、冷温両対応のウェアラブルデバイス。「ソニーのテクノロジーを活用した新たな快適性の提供」をコンセプトにビジネスパーソン向けに開発され、名称の「REON(レオン)」は「冷温」から名付けたとこと。
同社がモバイル機器開発で培ってきた独自の熱設計技術を搭載。放熱機構は数百回のシミュレーションを経て設計、人の皮膚を冷温することを目的に新開発したサーモデバイスのパフォーマンスを引き出すとしている。首元と接触する部分にはシリコン素材を採用する予定で、肌にも優しく滑りにくい仕様とする。
デバイス本体のバリエーションは、スタンダード/ライトの2モデルを用意。後述するアプリ操作の点で違いがあるもののスペックは共通。本体は約2時間の充電で最大90分の連続使用が可能なリチウムイオンバッテリーを搭載し、通勤や日中に1回15分の使用を最大6回程度行うことを想定し、丸一日使える仕様としている。各購入プランは以下のとおり。
<早期割引プラン(※インナーは全てホワイト)>
・REON POCKET(1台)+インナー1枚 ¥14,080(税込/インナー1枚分が無料)
・REON POCKET(1台)+インナー3枚 ¥17,380(税込/インナー1枚分が無料)
・REON POCKET(1台)+インナー5枚 ¥19,030(税込/インナー2枚分が無料)
<通常プラン>
・REON POCKET Light(1台)+インナー1枚(ホワイト)¥12,760(税込)
・REON POCKET(1台)+インナー1枚(ホワイト or ベージュ)¥16,060(税込)
・REON POCKET(1台)+インナー3枚(ホワイト or ベージュ)¥19,030(税込)
操作用アプリでは、COOL/HEAT/OFFの切り替えがワンタッチで可能。温度調節などの操作も可能で、マニュアルモードでは端末の温度を5段階で調整できる。オートモードでは、端末に搭載した複数のセンサーにより温度状態や行動(静止/歩き)を感知して、自動で適切な温度に調整するとのこと。マイモードでは、冷温の繰り返しやオフタイマーなどを設定できる。
また端末本体のファンから出る風量を調整することも可能。手持ちの状態で風量を強くして、顔に向けて風をあてるといった使い方もできる。なおライトモデルでは自身で調整するマニュアルモードのみ使用可能とし、スタンダードモデルでは全モード・機能が利用できる。
外形寸法は約54W×20H×116Dmm、本体質量は約85g。デバイスの色はホワイトのみで、Bluetoothはバージョン5.0 Low Energy、対応OSはiOS 13以上/Android 8以上を予定。アプリもiOS/Android両対応となる。充電端子にはUSB Type-Cを装備する。
専用インナーウェアは東レインターナショナル(株)が提供。背面にあるポケット部分は端末がしっかり首元にフィットする設計になっており、端末が直接首元に接触することで冷温感を得やすく快適に感じられるとアピールする。インナーウェアの質量は約80g。
生地は吸水速乾性を持つ極細繊維のポリエステルを使用。ストレッチ素材で、柔らかな風合いと快適な着心地を実現するとのこと。またデバイスを着脱しやすいようポケットサイズも工夫しており、上着などを着たままでも容易に装着できるようになっている。ウェアサイズは男性用S/M/Lの3サイズ展開、カラーはホワイトとベージュの2色をラインナップする。
REON POCKETは、ソニーの展開するスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラム「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」を通じて開発。2018年春頃にはハードウェア設計がほぼ完成し、試作機を用いてその後1年かけてソフトウェアを開発。冷温機能の効果検証には運動生理学の知見も取り入れながら進めてきたとのこと。
搭載するサーモデバイスは、同社の研究所にて開発されてきた技術を元にしたもので、電圧をかけることで片側が冷たく、もう片側が熱を持つというペルチェ素子を採用している。大きな電力をかけることで一気に冷やすことができるため、通常は車のシートクーラーや、ワインクーラーなどに使用されているという。
REON POCKETでは、人の肌に触れてちょうど良い冷え方、温まり方を実現すべく、温度感を調整したペルチェ素子を新開発。レイアウト設計など様々な点を工夫することで、ウェアラブル用に最適化を図っている。放熱のためのファンもPCに採用されるような小型かつパワーのあるものを採用。通常の使用では微かな風量で、装着時にはほとんど気にならない程度だ。
ハードウェア開発担当のソニー(株)Startup Acceleration部 Business Launch Team アドバイザー・伊藤健二氏は、「入社後にデジタルカメラのハードウェア設計を担当し、その際に画質を支える根本技術となる“放熱設計”に苦慮してきた。担当する商品が4Kカメラや業務用など、大きな熱を発生するものが多く、それら製品の小型化を実現するため放熱設計は重要だった」と説明。
放熱設計は、テレビなどの製品も含めてソニーの中でも根幹の技術であるとのこと。様々な部署にノウハウが蓄積されており、「REON POCKETの開発にあたっては、多くの方とコミュニケーションをとりながら行ってきた」とのこと。「REON POCKETは空調と併用することで、エネルギー効率化にも繋がると思う。社会的にも価値ある製品になると考えている」とアピールした。
製品コンセプトなどについては、ソフトウェア開発を担当したソニー(株)Startup Acceleration部門Startup Acceleration部 統括課長・伊藤陽一氏が説明。操作アプリについては、「いかに早く快適温度にできるか」をコンセプトに分かりやすくシンプルな操作性にこだわったとしており、起動すると最初にCOOL/HEATの2つのタブを表示、選択するとそれぞれ温度調節などが行えるようになっている。
また装着した状態で、見た目の違和感が出ないような形状にも配慮。20名以上のビジネスパーソンに実際装着してもらって検証を重ねたとのこと。質量も含め今回発表されたもので概ね問題なく、普段使いできるという声もあったという。なお、現時点で最新デザインではあるが、今後改良のため変更する可能性もあるとしている。
また専用インナーウェアについては、今回は「ビジネスパーソン」を対象として男性用のみを用意。現時点では女性用の展開はなく、今後考えていきたいとした。カラーもインナー着用を考えてホワイト/ベージュの2色としているが、ブラックやグレーなど要望があれば、一般発売に向けて展開を増やしていきたいとのこと。
伊藤陽一氏は2014年からStartup Acceleration Programに参画、FES Watchの開発などに携わっており、「FES Watchを通じてアパレル、ファッション関係の方と繋がりができ、その中で“ソニーの持つ技術力を活かしてファッション・衣服を進化させられないか?”と考え、本製品の開発に至った」と経緯を説明した。
クラウドファンディング目標は6,600万円(約4,000台強)、未達の場合は生産は行われない。成立した場合は一般発売を目指し、「家電量販店やアパレル店舗、雑貨店、オンラインなど幅広く展開していきたい」とした。
今後については、「ビジネスパーソン以外も含めて、REON POCKETをソニーだけでは広げていくのは難しい。衣料メーカーやアパレル店とのコラボレーションも検討している。より多くのユーザーに届けられるよう、パートナー企業と一緒に展開していきたい」と語った。
REON POCKETは、専用インナーウェアの首元にある背面ポケットに端末を装着し、スマートフォンアプリで端末の温度調整をすることで快適性を得られるという、冷温両対応のウェアラブルデバイス。「ソニーのテクノロジーを活用した新たな快適性の提供」をコンセプトにビジネスパーソン向けに開発され、名称の「REON(レオン)」は「冷温」から名付けたとこと。
同社がモバイル機器開発で培ってきた独自の熱設計技術を搭載。放熱機構は数百回のシミュレーションを経て設計、人の皮膚を冷温することを目的に新開発したサーモデバイスのパフォーマンスを引き出すとしている。首元と接触する部分にはシリコン素材を採用する予定で、肌にも優しく滑りにくい仕様とする。
デバイス本体のバリエーションは、スタンダード/ライトの2モデルを用意。後述するアプリ操作の点で違いがあるもののスペックは共通。本体は約2時間の充電で最大90分の連続使用が可能なリチウムイオンバッテリーを搭載し、通勤や日中に1回15分の使用を最大6回程度行うことを想定し、丸一日使える仕様としている。各購入プランは以下のとおり。
<早期割引プラン(※インナーは全てホワイト)>
・REON POCKET(1台)+インナー1枚 ¥14,080(税込/インナー1枚分が無料)
・REON POCKET(1台)+インナー3枚 ¥17,380(税込/インナー1枚分が無料)
・REON POCKET(1台)+インナー5枚 ¥19,030(税込/インナー2枚分が無料)
<通常プラン>
・REON POCKET Light(1台)+インナー1枚(ホワイト)¥12,760(税込)
・REON POCKET(1台)+インナー1枚(ホワイト or ベージュ)¥16,060(税込)
・REON POCKET(1台)+インナー3枚(ホワイト or ベージュ)¥19,030(税込)
操作用アプリでは、COOL/HEAT/OFFの切り替えがワンタッチで可能。温度調節などの操作も可能で、マニュアルモードでは端末の温度を5段階で調整できる。オートモードでは、端末に搭載した複数のセンサーにより温度状態や行動(静止/歩き)を感知して、自動で適切な温度に調整するとのこと。マイモードでは、冷温の繰り返しやオフタイマーなどを設定できる。
また端末本体のファンから出る風量を調整することも可能。手持ちの状態で風量を強くして、顔に向けて風をあてるといった使い方もできる。なおライトモデルでは自身で調整するマニュアルモードのみ使用可能とし、スタンダードモデルでは全モード・機能が利用できる。
外形寸法は約54W×20H×116Dmm、本体質量は約85g。デバイスの色はホワイトのみで、Bluetoothはバージョン5.0 Low Energy、対応OSはiOS 13以上/Android 8以上を予定。アプリもiOS/Android両対応となる。充電端子にはUSB Type-Cを装備する。
専用インナーウェアは東レインターナショナル(株)が提供。背面にあるポケット部分は端末がしっかり首元にフィットする設計になっており、端末が直接首元に接触することで冷温感を得やすく快適に感じられるとアピールする。インナーウェアの質量は約80g。
生地は吸水速乾性を持つ極細繊維のポリエステルを使用。ストレッチ素材で、柔らかな風合いと快適な着心地を実現するとのこと。またデバイスを着脱しやすいようポケットサイズも工夫しており、上着などを着たままでも容易に装着できるようになっている。ウェアサイズは男性用S/M/Lの3サイズ展開、カラーはホワイトとベージュの2色をラインナップする。
REON POCKETは、ソニーの展開するスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラム「Sony Startup Acceleration Program(SSAP)」を通じて開発。2018年春頃にはハードウェア設計がほぼ完成し、試作機を用いてその後1年かけてソフトウェアを開発。冷温機能の効果検証には運動生理学の知見も取り入れながら進めてきたとのこと。
搭載するサーモデバイスは、同社の研究所にて開発されてきた技術を元にしたもので、電圧をかけることで片側が冷たく、もう片側が熱を持つというペルチェ素子を採用している。大きな電力をかけることで一気に冷やすことができるため、通常は車のシートクーラーや、ワインクーラーなどに使用されているという。
REON POCKETでは、人の肌に触れてちょうど良い冷え方、温まり方を実現すべく、温度感を調整したペルチェ素子を新開発。レイアウト設計など様々な点を工夫することで、ウェアラブル用に最適化を図っている。放熱のためのファンもPCに採用されるような小型かつパワーのあるものを採用。通常の使用では微かな風量で、装着時にはほとんど気にならない程度だ。
ハードウェア開発担当のソニー(株)Startup Acceleration部 Business Launch Team アドバイザー・伊藤健二氏は、「入社後にデジタルカメラのハードウェア設計を担当し、その際に画質を支える根本技術となる“放熱設計”に苦慮してきた。担当する商品が4Kカメラや業務用など、大きな熱を発生するものが多く、それら製品の小型化を実現するため放熱設計は重要だった」と説明。
放熱設計は、テレビなどの製品も含めてソニーの中でも根幹の技術であるとのこと。様々な部署にノウハウが蓄積されており、「REON POCKETの開発にあたっては、多くの方とコミュニケーションをとりながら行ってきた」とのこと。「REON POCKETは空調と併用することで、エネルギー効率化にも繋がると思う。社会的にも価値ある製品になると考えている」とアピールした。
製品コンセプトなどについては、ソフトウェア開発を担当したソニー(株)Startup Acceleration部門Startup Acceleration部 統括課長・伊藤陽一氏が説明。操作アプリについては、「いかに早く快適温度にできるか」をコンセプトに分かりやすくシンプルな操作性にこだわったとしており、起動すると最初にCOOL/HEATの2つのタブを表示、選択するとそれぞれ温度調節などが行えるようになっている。
また装着した状態で、見た目の違和感が出ないような形状にも配慮。20名以上のビジネスパーソンに実際装着してもらって検証を重ねたとのこと。質量も含め今回発表されたもので概ね問題なく、普段使いできるという声もあったという。なお、現時点で最新デザインではあるが、今後改良のため変更する可能性もあるとしている。
また専用インナーウェアについては、今回は「ビジネスパーソン」を対象として男性用のみを用意。現時点では女性用の展開はなく、今後考えていきたいとした。カラーもインナー着用を考えてホワイト/ベージュの2色としているが、ブラックやグレーなど要望があれば、一般発売に向けて展開を増やしていきたいとのこと。
伊藤陽一氏は2014年からStartup Acceleration Programに参画、FES Watchの開発などに携わっており、「FES Watchを通じてアパレル、ファッション関係の方と繋がりができ、その中で“ソニーの持つ技術力を活かしてファッション・衣服を進化させられないか?”と考え、本製品の開発に至った」と経緯を説明した。
クラウドファンディング目標は6,600万円(約4,000台強)、未達の場合は生産は行われない。成立した場合は一般発売を目指し、「家電量販店やアパレル店舗、雑貨店、オンラインなど幅広く展開していきたい」とした。
今後については、「ビジネスパーソン以外も含めて、REON POCKETをソニーだけでは広げていくのは難しい。衣料メーカーやアパレル店とのコラボレーションも検討している。より多くのユーザーに届けられるよう、パートナー企業と一緒に展開していきたい」と語った。