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公開日 2022/06/29 17:21
第7世代iPad miniに120Hz画面が搭載?ディスプレイ専門アナリストは懐疑的【Gadget Gate】
ゼリースクロールが注目された直後から噂あり
次期iPad mini(第7世代)に最大120HzのProMotion画面が搭載されるとの噂が浮上しているが、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストが懐疑的な反応を示している。
もともとの噂話は、アジアのテック系サイトGizchinaがリーカーLeaksApplePro氏の情報を元に伝えたことだ。
この噂につき、The Mac ObserverのJeff Butts氏がディスプレイ専門サプライチェーン調査会社、DSCCのアナリストRoss Young氏にTwitterで確認を取った次第だ。Young氏は第6世代iPad miniの画面サイズが8.3インチだと正確に予測した実績がある。
Young氏は現行(第6世代)iPad miniの画面に使われているa-Si(アモルファスシリコン)液晶はProMotionに対応していないと指摘し、もし本当なら「驚く」と述べている。さらにProモデルがProMotionに対応しているのは、Oxide(酸化物)液晶を使っているからだと付け加えている。
ここでいうa-Siは、低コストで製造プロセスが簡単なため、ディスプレイ市場では主流の技術となっている。これに対してOxideは、別名「IGZO」とも呼ばれる技術であり、高いコントラストや解像度、リフレッシュレートおよび低消費電力を実現しやすいことから、ハイエンドのスマートフォンでも好んで使われるものだ。
次期iPad miniにProMotionが搭載されるとの噂は、今回が初めてではない。昨年11月にも、韓国フォーラムClienに「サムスンディスプレイからアップルに、8.3インチ、120Hz対応画面のサンプルが納品された」との投稿が報告されたこともあった。
こうした噂話が囁かれ始めたのは、第6世代iPad miniで「ゼリースクロール」が確認された直後のことだ。ゼリースクロールとは、iPad miniを縦置きにしてWebページなどを素早くスクロールすると、文字や画像がゼリーのように揺れて見える現象のことだ。
アップルもこれが事実だと認めつつも、「液晶画面の正常な動作」だと回答していた 。ゼリースクロールは要するに「ディスプレイの左右で更新速度が違う」ために生じるわけで、確かに液晶デバイス一般で起こりうるることだ。
では、なぜiPad miniでは目立つのか? ハイテク製品の分解記事で知られる修理業者iFixitは、原因の1つとして安もののディスプレイが使われている可能性を指摘していた。
記事執筆時点では、第7世代iPad mini向けのIGZO液晶が発注されたとのサプライチェーン情報は確認されていない。iPad miniユーザーの「こうあって欲しい」という願望が一人歩きしている可能性もありそうだ。
Source:Ross Young(Twitter)
via: MacRumors
※この記事は、現在プレオープン中のテック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」から転載したものです。
もともとの噂話は、アジアのテック系サイトGizchinaがリーカーLeaksApplePro氏の情報を元に伝えたことだ。
この噂につき、The Mac ObserverのJeff Butts氏がディスプレイ専門サプライチェーン調査会社、DSCCのアナリストRoss Young氏にTwitterで確認を取った次第だ。Young氏は第6世代iPad miniの画面サイズが8.3インチだと正確に予測した実績がある。
@DSCCRoss Have you heard anything about an iPad mini 7 with 120Hz ProMotion?https://t.co/7Jd5cO1wls
— Jeff Butts (@clefmeister) June 28, 2022
Young氏は現行(第6世代)iPad miniの画面に使われているa-Si(アモルファスシリコン)液晶はProMotionに対応していないと指摘し、もし本当なら「驚く」と述べている。さらにProモデルがProMotionに対応しているのは、Oxide(酸化物)液晶を使っているからだと付け加えている。
ここでいうa-Siは、低コストで製造プロセスが簡単なため、ディスプレイ市場では主流の技術となっている。これに対してOxideは、別名「IGZO」とも呼ばれる技術であり、高いコントラストや解像度、リフレッシュレートおよび低消費電力を実現しやすいことから、ハイエンドのスマートフォンでも好んで使われるものだ。
次期iPad miniにProMotionが搭載されるとの噂は、今回が初めてではない。昨年11月にも、韓国フォーラムClienに「サムスンディスプレイからアップルに、8.3インチ、120Hz対応画面のサンプルが納品された」との投稿が報告されたこともあった。
こうした噂話が囁かれ始めたのは、第6世代iPad miniで「ゼリースクロール」が確認された直後のことだ。ゼリースクロールとは、iPad miniを縦置きにしてWebページなどを素早くスクロールすると、文字や画像がゼリーのように揺れて見える現象のことだ。
アップルもこれが事実だと認めつつも、「液晶画面の正常な動作」だと回答していた 。ゼリースクロールは要するに「ディスプレイの左右で更新速度が違う」ために生じるわけで、確かに液晶デバイス一般で起こりうるることだ。
では、なぜiPad miniでは目立つのか? ハイテク製品の分解記事で知られる修理業者iFixitは、原因の1つとして安もののディスプレイが使われている可能性を指摘していた。
記事執筆時点では、第7世代iPad mini向けのIGZO液晶が発注されたとのサプライチェーン情報は確認されていない。iPad miniユーザーの「こうあって欲しい」という願望が一人歩きしている可能性もありそうだ。
Source:Ross Young(Twitter)
via: MacRumors
※この記事は、現在プレオープン中のテック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」から転載したものです。