公開日 2013/09/03 13:06
【レビュー】ソニーの最新ヘッドマウント「HMZ-T3」を前モデルと比較テスト
折原一也が画質/音質/装着感を試す
■新たにワイヤレスモデルも登場したヘッドマウント最新世代機
ソニーのヘッドマウントディスプレイ「HMZシリーズ」。2011年の「HMZ-T1」の発売以来、品切れを起こすほどの大ヒットを続けた同シリーズの第3世代となる最新モデル「HMZ-T3/T3W」の2機種が発表された(関連ニュース)。今回、いち早くこのHMZ-T3/T3Wの試作機を借り受けて実機検証を行うことができたので、前モデル「HMZ-T2」(レビュー記事)からの進化点をレポートしていく。
ヘッドマウントユニットの概要については、読者の皆さんもご存知の通りだ。HMZ-T3でも基本スペックは変わっておらず、ゴーグルのような形状で装着するユニットに0.7型の「HD有機ELパネル」(1,280×720)を2枚内蔵し、仮想視聴距離約20mで約750インチ相当での視聴体験を再現する。
第2世代機のHMZ-T2から1年ぶりの新機種となったHMZ-T3/T3Wの大きな変更点が、HMZ-T3Wでワイヤレス化が行われたことだ。商品仕様としては従来のHMZ-T2の「プロセッサーユニット+ヘッドマウントディスプレイ」という構成から、「プロセッサーユニット+バッテリーユニット+ヘッドマウントディスプレイ」という3点構成となり、HMZ-T3Wは、プロセッサーユニットとバッテリーユニットの間がワイヤレスHDMI技術によって接続される。
なお、プロセッサーユニットとバッテリーユニットの間をHDMIケーブルで接続するということを除けば、HMZ-T3/T3Wの基本的なハードウェア設計は同じ。色はどちらもブラックだが、よく見ると少しだけフィニッシュが違っている。価格はともにオープンだが予想実売価格でワイヤレスのHMZ-T3Wが約10万円前後、ワイヤードのHMZ-T3が約8万円前後と、2万円の差がついている。
バッテリーユニットには1系統のHDMI/MHL端子を搭載し、スマートフォンなどの外部機器を接続可能。つまり、利用のための最小構成は「バッテリーユニット+ヘッドマウント」になり、プロセッサーユニットなしでも使用できるというわけだ。宅内の据え置きで使う際にはゲーム機やBDプレーヤーなどをプロセッサーユニット経由で接続しておき、外出先(?)で使う際にはバッテリーユニット+ヘッドマウントユニットを持ち出すというイメージだ。ちなみに駆動時間はワイヤレス接続時で3時間、有線によるHDMI接続であれば7時間利用可能になる。
■装着感が大幅に向上
ヘッドマウントディスプレイであるHMZシリーズをレビューする上で欠かせないのが「装着感」だ。代を重ねるごとに軽量化の進むHMZシリーズだが、第2世代のT2が330gであったのに対し、HMZ-T3/TW3は320gと10gの軽量化を実現している。もっとも、実機を比べると外観上のスリム化は更に大きく進んだ印象を受ける。
ソニーのヘッドマウントディスプレイ「HMZシリーズ」。2011年の「HMZ-T1」の発売以来、品切れを起こすほどの大ヒットを続けた同シリーズの第3世代となる最新モデル「HMZ-T3/T3W」の2機種が発表された(関連ニュース)。今回、いち早くこのHMZ-T3/T3Wの試作機を借り受けて実機検証を行うことができたので、前モデル「HMZ-T2」(レビュー記事)からの進化点をレポートしていく。
ヘッドマウントユニットの概要については、読者の皆さんもご存知の通りだ。HMZ-T3でも基本スペックは変わっておらず、ゴーグルのような形状で装着するユニットに0.7型の「HD有機ELパネル」(1,280×720)を2枚内蔵し、仮想視聴距離約20mで約750インチ相当での視聴体験を再現する。
第2世代機のHMZ-T2から1年ぶりの新機種となったHMZ-T3/T3Wの大きな変更点が、HMZ-T3Wでワイヤレス化が行われたことだ。商品仕様としては従来のHMZ-T2の「プロセッサーユニット+ヘッドマウントディスプレイ」という構成から、「プロセッサーユニット+バッテリーユニット+ヘッドマウントディスプレイ」という3点構成となり、HMZ-T3Wは、プロセッサーユニットとバッテリーユニットの間がワイヤレスHDMI技術によって接続される。
なお、プロセッサーユニットとバッテリーユニットの間をHDMIケーブルで接続するということを除けば、HMZ-T3/T3Wの基本的なハードウェア設計は同じ。色はどちらもブラックだが、よく見ると少しだけフィニッシュが違っている。価格はともにオープンだが予想実売価格でワイヤレスのHMZ-T3Wが約10万円前後、ワイヤードのHMZ-T3が約8万円前後と、2万円の差がついている。
バッテリーユニットには1系統のHDMI/MHL端子を搭載し、スマートフォンなどの外部機器を接続可能。つまり、利用のための最小構成は「バッテリーユニット+ヘッドマウント」になり、プロセッサーユニットなしでも使用できるというわけだ。宅内の据え置きで使う際にはゲーム機やBDプレーヤーなどをプロセッサーユニット経由で接続しておき、外出先(?)で使う際にはバッテリーユニット+ヘッドマウントユニットを持ち出すというイメージだ。ちなみに駆動時間はワイヤレス接続時で3時間、有線によるHDMI接続であれば7時間利用可能になる。
■装着感が大幅に向上
ヘッドマウントディスプレイであるHMZシリーズをレビューする上で欠かせないのが「装着感」だ。代を重ねるごとに軽量化の進むHMZシリーズだが、第2世代のT2が330gであったのに対し、HMZ-T3/TW3は320gと10gの軽量化を実現している。もっとも、実機を比べると外観上のスリム化は更に大きく進んだ印象を受ける。
次ページ画質レビュー:「パネル性能の限界まで分解能を増している」