• ブランド
    特設サイト
公開日 2014/04/04 16:34

【第81回】音楽をもっと楽しむための“イコライザー”設定テク&解説

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
高橋敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■今回は、オーディオ好きからたまに嫌われがちな“イコライザー”機能を語る!

一部のオーディオファンから嫌われがちな要素としては、先日に取り上げた「録音時のコンプレッサー」の他に「再生時のイコライザー」もある。今回はそちらを検討、実践してみよう。

まず「イコライザー」とは何かだが、ざっくりと言えば「音声信号の特定の周波数帯域を強めたり弱めたりする音響機器」だ。コンプレッサーと同じく音声信号を加工するエフェクターの一種。録音時には個々の音色の調整から曲全体の帯域バランスの調整にまで、幅広く用いられている。略記は「EQ」だ。

例えばミキシングの段階では、「ベースが他の楽器に埋もれて見えにくいから、コンプでアタックを立たせた上でイコライザーで高域を足して抜けを良くして、バスドラムと被る低音は削ってすっきりさせよう」のような処理に活用されている。音楽制作に欠かせない基本的なエフェクターのひとつだ。

今回取り上げる「再生時の」イコライザーは、再生アプリやスピーカーシステムやアンプに搭載されている、あれだ。アプリだとスライダーが複数並んだ「グライコ」(後述)が多く、ハードだと「ベース(低音)/トレブル(高音)」で調整するタイプが多く、「トーン・コントロール」等とも呼ばれる。「ロック」「ジャズ」等のプリセットのみを装備した製品もある。

それらを利用することでユーザーは、現在の再生システムのハードウェア面はそのままで追加投資も必要とせず、再生時の音質を調整できる。例えば現在のシステムに「もうちょっとだけシンバルが明るく目立つといいのに」「ベースが少しだぶつくからシェイプしたい」「自宅ではいいんだけれど外で聴くときにはもっとメリハリがほしい」などの不満があるときに、それをささっとすぐに解消できる(かもしれない)のがイコライザーなのだ。

ここまでの説明だと、最初に述べた「再生時のイコライザーはオーディオファンに嫌われがち」な理由がわからないという方もいらっしゃるだろう。音質をささっと自分好みに調整できるイコライザーが何で嫌われるというのか?

嫌われがちな理由は、例えば次のふたつだ。

次ページイコライザーがオーディオファンに嫌われがちな理由

1 2 3 4 5 6 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX