• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/03/24 11:00

初めてのカスタムIEM(イヤモニ)製作記。Ultimate Earsの銘機「UE Reference Monitor」を作った

モデル選びから耳型採取、完成まで一挙レポート
編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■そうだ、カスタムIEM(イヤモニ)作ろう



遡ること2ヶ月前、人生初のカスタムIEM(イヤモニ)を作った。そもそものきっかけは、普段づかいのイヤホンが断線したりついでにイヤーピースまでなくしたりと細かいアクシデントがあったこと。対応策としてリケーブルももちろんなのだが、せっかくなのでこれを機にそろそろ新しいイヤホンを購入するのもアリかと思った。「いま買うならあのイヤホンだろ!」「いやあれだ!」と周囲のイヤホン大好き人間たち(=同僚)に熱く迫られる中、最終的に「むしろここでカスタムIEMアリじゃない?」という話になったのだ。

■ヘッドホン/イヤホンブームにより、にわかに盛り上がるカスタムIEM界隈

カスタムIEM。簡単にいうと「アーティストがステージ上で演奏をモニタリングするためのイヤホン(インイヤーモニター)で、個人の耳型にあわせて作られるもの(カスタム)」だ。この辺りの詳細については、当サイトの連載 高橋敦のオーディオ絶対領域「第115回:カスタムIEM(イヤモニ)を作ろう」や、弊社刊行誌『NetAudio』編集長 浅田陽介による「カスタムIEM製作体験レポート」などの過去記事に詳しいのでぜひ参照されたい。

つい1年ほど前までは、コンシューマーがカスタムIEMを作るなんて、限られた場所でしか行えないレアなことだった。しかし、ここ最近のヘッドホン/イヤホンブームもあって今では完全に環境が変わった。この分野の火付け役の1つである販売店・フジヤエービックは、以前より同社が開催する「ヘッドフォン祭」などのイベント会場でカスタムIEMの試聴・注文が行える環境を用意していて、とにかくイヤホンファンで大賑わいだったものだ(フジヤエービックはウェブからの受注も行っている)。そして昨年8月、ヘッドホン/イヤホン専門店のe☆イヤホンが国内初のカスタムIEM専門店を秋葉原にオープンし、さらに大手家電量販店ビックカメラも人気ブランドWestoneやカナルワークスの製品を取り扱い始めたのだ。日本ではここ1年ほどの間に、コンシューマーがカスタムIEMを作りやすい環境が一気に整ってきた。

欲しい。カスタムIEM普通に欲しい。もう作っちゃおうかしら。で、そんな私がそのまま勢いで手にしたのが、今回の主役「UE Reference Monitor(以下、UERM)」だ。

今回の主役:UE Reference Monitor(UERM)

Phile-web読者であれば多くの方がご存知であろう、Ultimate Earsがステージ向けではなくスタジオリファレンス向けに開発したカスタムIEMの銘機。その内部は、低/中/高域に1基ずつのバランスドアーマチュアドライバーを搭載する3ウェイ・3ドライバーのシンプルなユニット構成としている。ほかには、ハリウッドの名門スタジオ“キャピタル・スタジオ”のエンジニアが音作りに携わっていることも有名だ。

UERMは低/中/高域に1基ずつのバランスドアーマチュアドライバーを搭載する3ウェイ・3ドライバー構成

きっかけこそほぼ勢いだったが、今となってはこのUERMを作って本当に良かったと思う。最初は「仕事でも使えるしちょうど良いかも」くらいだったが、実際に使い始めるとイヤホンリスニング時の満足度が一気に上昇し、とにかく音楽を聴くのが楽しい。せっかくなので、「カスタムIEMに興味があるけどまだ作ったことはない」という方や、「いつかUERM作ろうかな」と思っている方に向けて、改めてこの感動をプッシュしたい!

…というわけで本記事では、私がこのUERMを手にするまでの出来事「初めてのカスタムIEM製作記」をお届けする。記事後半では、さらにそこから2ヶ月くらい聴き込んでみた上での試聴感もちょこっとお伝えしたい。

次ページとりあえずe☆イヤホンのカスタムIEM専門店に行ってみた

1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX