• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/03/30 06:30

ULTRASONEはワイヤレスでも“唯一無二の音質”!最新3モデルを一斉レビュー

【特別企画】高級ヘッドホンブランドの新しい取り組みが満載
折原 一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
1991年にドイツで設立され、ミュンヘン近郊に拠点を置く音響機器メーカーULTRASONE。日本では約45万円のハイエンドヘッドホン「Edition 7」を発売して以降、ハイエンド・ポータブルオーディオの定番ブランドの一角として存在感を見せている。

そのULTRASONEからこの度、ワイヤレスヘッドホン「ISAR(イーザル)」、完全ワイヤレスイヤホン「LAPIS(ラピス)」、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「METEOR ONE(メテオ・ワン)」が一斉に登場した。

3製品すべてがBluetooth接続のワイヤレスオーディオ製品であり、しかもそれぞれにULTRASONEでは初めての試みが盛り込まれている。さっそく、ハイエンド・ポータブルオーディオからワイヤレスの音楽リスニングの世界に進出した、ULTRASONEの最新3モデルの実機をチェックしていこう。

ULTRASONEから登場した、3つのワイヤレス・オーディオ製品を一斉にチェック

ハイエンドモデルゆずりの音質にANCが合体!ワイヤレスヘッドホン「ISAR」

最初に紹介するモデルは、ULTRASONEとして初めてアクティブノイズキャンセリング(以下 ANC)に対応する密閉型ワイヤレスヘッドホン「ISAR」だ。

ワイヤレスヘッドホン「ISAR(イーザル)」(32,980円/税込)

ISARの実機を見ると、ANC対応のワイヤレスヘッドホンとしてはスタンダードなオーバーヘッドタイプ。艶消しメタリック調のカラーで統一された本体デザインも美しい。“ISAR”のロゴが入ったハウジングの外側は革張り仕様で、しかもタッチ操作対応という所も作り込まれたポイントだ。

ヘッドホンの構成としては、ドライバーに40mm径ダブルマイラーフィルム振動板を採用。そしてULTRASONEのブランド特有の技術として“S-Logicテクノロジー”を搭載する。ULTRASONEファンなら、ヘッドバンドの付け根部分に赤色のアクセントとして配置されている“S-Logic”の文字にピンと来るだろう。

“S-Logicテクノロジー”とは、ULTRASONEの数あるハイエンドヘッドホンに採用されてきた、スピーカーで聴いているような自然な音の響きと定位感をヘッドホンでも実現する技術。ポイントはドライバーユニットの配置にあり、発音源であるドライバーを鼓膜の軸上から意図的にずらした位置に組み込むことで、いわゆる頭内定位をやわらげるのだ。ワイヤレスヘッドホンであるISARだが、その技術はULTRASONEの直系という訳だ。

ULTRASONE独自の音響技術・S-Logicテクノロジーと共に、強力なANCや外音取り込み機能も備えている

デジタル面の技術では、デュアルノイズ検出マイクにより、低周波の環境音を最大95%ピックアップしてフィルタリングする“プロフェッショナル・ハイブリッドANC”を搭載。ノイズ低減幅は40dBだ。実際にISARを装着して試してみると、効果の強さに振り切ったANCで静寂感は強烈。そのぶん、ANC特有の違和感がやや出やすいタイプなので、本体の“ANC”ボタンからアンビエントサウンド/オフとシーンに応じて使い分けたいところ。

そのほかISARの面白い機能として、右のイヤーカップを手のひらで触れている間、一時的に音量を小さくする「インスタントアウェアネスモード」が起動する。急に話しかけられた時など、外の音を聞きたいタイミングで活用したいところだ。

音量調整などはタッチで操作可能。ANCの切り替えや、電源/ペアリング操作はボタンで行う

右ハウジングに手をおいている間は一時的に音量が小さくなり、ヘッドホンを外さなくとも外の音を聞き取れる

再生機器との接続はBluetooth 5.0、コーデックはSBC、AACに加え、aptX、aptX HDに対応。2台までのマルチポイント接続対応という所も強力だ。

ISARを折りたたんで収納できるケースが付属する

まずはiPhoneと接続してISARのサウンドを体験してみると、流石ULTRASONEというべきか、音の立体的な空間再現が絶妙。歌声が空間に浮かぶような音場を再現した上で、その歌声はクリアで美しい。

楽器の音の配置もステージのような広がりを作りつつ音の解像度もあるし、リズムもタイトに刻む。同じ音源をAndroidとaptX HD接続で聴くと、より中低域のパワーが増して空間表現の実力がアップ。空気を震わせるリズム感も絶妙だ。

ISARは、ULTRASONEの技術に裏打ちされた、まさにサウンドクオリティ重視の一台。唯一無二のサウンドを楽しめるワイヤレスヘッドホンとしておすすめだ。



次ページULTRASONE初の完全ワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリングも完備!

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX