• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/09/09 18:35

「iPhone 14 Pro」実機チェック!進化を遂げた「ディスプレイ」を掘り下げる

魅力の「ディスプレイ」を掘り下げる
山本 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アップルが米現地時間9月7日に開催したスペシャルイベントで、iPhoneの最新ナンバリングモデル「iPhone 14 Pro」、および「iPhone 14」シリーズを発表した。現地での取材により得た情報を元に、各製品のオーディオビジュアル的な見どころを解説しよう。


■Dynamic Islandは遊び心から生まれた新しいUI



本誌の読者がやはり一番気になるのはiPhone 14 Proシリーズだろうか。4nmプロセスルールにより製造されるA16 Bionicチップを載せ、シリコンにハードウェア、ソフトウェアの最先端技術を統合したことで数々の新しい機能を実現している。

フロント側、ディスプレイの上部にTrueDepthカメラやその他センサーを配置するために設けたノッチ(切り欠き)は、iPhoneによる動画視聴体験の邪魔になるし、デザインもイケてないと、長らく嫌われてきた。

今回、上位のProシリーズには「Dynamic Island」と名付けられたエリアがSuper Retina XDRディスプレイの上部に設けられた。

iPhone 14 Proシリーズが搭載する「Dynamic Island」

「なんだ、相変わらず切り欠きはあるのか」と思われるかもしれないが、TrueDepthカメラのサイズを小型化したことで、ブラックアウトするエリアはさらに小さくなった。なおかつ、この領域に「機能」を与えたのは画期的だと筆者は思う。

例えばApple Payによる支払いの際にFace IDが起動すると、Dynamic Islandはその間少し大きな正方形になり、Face IDのアニメーションを表示する。Dynamic Islandは黒背景の上にカラー表示ができる。

また「ミュージック」アプリで音楽を再生し、画面をスワイプアップすると、Dynamic Islandにはアルバムアートのカラーアイコンが表示される。そしてDynamic Islandをタップするとまたミュージックアプリに戻る。タッチ&スワイプ操作に対応するユーザーインターフェースの役割も備えているのだ。

なお、Dynamic Islandには同時に「ミュージック」と「時計のタイマー」、「マップ」など最大2つのアプリをアクティベートできる。加えて電子決済の瞬間には一時的に通知を表示する。

ミュージックと時計のタイマー機能など2つのアプリの機能を同時にアクティブにできる

これら一連のアクションをA16 Bionicを構成する4つの高効率コアにより処理することで、端末の消費電力を低く抑えている。

以下はiPhone 14 Proの新機能「Dynamic Island」のハンズオンムービー。画面タップによる操作方法、機能に対応する2つのアプリを同時に立ち上げた時の振る舞いなどをぜひご覧いただきたい。


Dynamic Islandは当初、アップルの純正アプリ、およびFace IDや消音モードのオン/オフなど、iPhone本体の設定通知に関わるものなどが表示される。サードパーティのデベロッパー向けSDKの提供は、年末に向けて本格化するという。

Dynamic Island、意訳すると「動く島」というネーミングはiPhoneの担当者による “遊び心” から生まれたそうだ。7日に開催されたキーノートの会場では、動画プレゼンテーションの中でその名前が発表された際に、多くの来場者が笑い声を漏らした。

同じく、iPhone 14 Pro/14 Pro Maxの新色「ディープパープル」も来場者の笑いを誘った。筆者もアップルはスタイリッシュなイメージを大事にする真面目なブランドという印象を持っていたが、筆者の取材によると、どうやらこのネーミングが決まった背景にも「だって、楽しいじゃん」というウケを狙った “遊び心” があるようだ。筆者はアップルの意外な一面を見たような気がして親近感を持った。

あのロックバンドからインスパイアされた新色「ディープパープル」

次ページディスプレイ/カメラも機能強化

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX