• ブランド
    特設サイト
公開日 2024/05/27 06:35

アンダンテラルゴの“足元強化プロジェクト”。「スルーホールスパイク」の実力を体験

【特別企画】ネジ径違いを用意しラインナップを強化
林 正儀
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
いま愛用されているオーディオシステムの脚部に注目してほしい。スパイクを使用している機器はあるだろうか? これらのスパイクを交換し、機器の実力を最大限に引き出すために開発されたアイテムが、アンダンテラルゴの「スルーホールスパイク」である。新たに異なるネジ径も用意しラインアップを強化。その実力を、アンダンテラルゴの試聴室と自宅にて林 正儀氏が体験する。

AndanteLargo「Through-Hole Spike」(スルーホールスパイク)※各4本入り、専用工具付属

■エネルギーが漏れずに全て音になる。中空構造が最大のポイント



アンダンテラルゴの「スルーホールスパイク」はいかにして生まれたのか。開発秘話を鈴木 良氏に伺おう。普通のスパイクは金属の棒からネジ山を切って先端を尖らせているのみ。それが一般的だが、同社は独自の発想で穴あきの中空構造とした。機器を安定して支えつつ、理想の振動コントロールを実現するものだ。

ラインナップは全部で6モデル。「TS-M6」12,000円、「TS-M8」14,000円、「TS-M10」16,000円、「TS-M10-Q」16,000円、「TS-M12」¥18,000/「TS-M12-J」18,000円(すべて税込)

この中空スパイクは、もともとは同社のオーディオラックであるリジッドテーブルやリジッドタワーにあわせて開発したそうだ。ラックの中ではスピーカーからの振動が床や空気を伝わっておし寄せる。その中で末端の先端部分。鉛筆でいえば芯の尖った部分だが、そこでの振動がどう収束していくのかが重要であると閃いたそうだ。

「実はラックのコーナーのジョイントも中空なんですよ。中空の方が圧倒的に音がよい」。コーナー部を中空にするのであれば、僅か2-3cmのスパイクも中空にしてみたらどうだろうかと……。

だが中空なら何でもいいかといえばさにあらず。どれくらいの内径でどこまで開けるのか? 数えきれないほどの試行錯誤が続き、できあがったのが自社ラックのための専用スパイク。この流れのなかでスルーホールスパイクは誕生したのだ。

アイディアとしては7 - 8年前からのスタートで、これまでM8仕様のみであった。それをきちっとM6からM8、M10、M12とシリーズ化したのは今回が初めてである。材質は試聴により徹底吟味した特殊ステンレスだ。

エネルギーが漏れずに全て音になる。そんな効果を狙って登場したのがスルーホールスパイクシリーズだ。一般のラックやアンプ、スピーカーに使える規格にサイズ=穴径とピッチを再設計したアイテムで、ラインナップは6タイプ。各4本入りでスパナなどの専用工具付きだから自分で付け替えができる。

■クアドラスパイアの素姓の良さを存分に引き出す



今回の試聴は2パターンだ。まずCDプレーヤーとプリメインアンプを乗せたクアドラスパイアのラックからいこう。現在は純正のスパイクがついた状態で、スパイクを取り替えて比較試聴し、次にスピーカーをという流れである。

リビングオーディオを想定したアンダンテラルゴの第2試聴室にて「スルーホールスパイク」の効果を体験

まずラックに付属の純正スパイクはアルミ製。「M10の1.5」というピッチの粗いタイプだ。これをスルーホールスパイクの「TS-M10-Q」に付け替えた。付属の棒でガタがないよう調整すればピタリと安定する。

クアドラスパイアのオーディオラックのスパイク部を「TS-M10-Q」に交換。同社のスパイク受け「サイレントマウント」「ソリッドマウント」シリーズとの併用により一層優れた振動制御と安定した設置を実現する

これは見事な激変ぶりだ。情報が正確に引き出されるためか、シャンソンはハイのきつさや歪み感がすっと消える。中低域にかけて表情豊かで体温感のある肉声らしさが生まれ、伴奏ピアノも実にナチュラルだ。

「大学祝典序曲」では埋もれていた楽器の重なりや微細音が次々に出現。遠近や空間のキャパが拡大されるとともに、管弦楽のうねりやハーモニーが躍動的で力強い。全く違うオーケストになったようで、ふくよかで重厚なブラームス音楽を肌で感じることができた。スピーカーを変えてもここまでの変化が味わえるかどうかだ。これはすごい!クアドラスパイアのオーディオラックの素姓の良さを存分に引き出しているのだ。

次にスピーカーはLINNの「5140」(イースペック)で、筆者もかつて愛用していた。LINNのほどんどの中級スピーカーはすべて「M8の1.25」スパイクを採用。ここに同じサイズ、ピッチのスルーホールスパイクを装着してみた。

LINNのスピーカー、5140はM8サイズの「TS-M8」に交換

スピーカーの場合は、より積極的にスパイクがスピーカーをコントロールした印象になる。不要な付帯音が取り除かれ、音色が豊かになって高さやスケールが圧倒的に増した。オーケストラもヴォーカルも質感や位置情報が精密に描かれたということだ。

■自宅スピーカーでも体験。サイレントマウントとの相乗効果を実感



番外編は拙宅スピーカーだ。モニターオーディオの「PL-300」をスルーホールスパイクの「TS-M10」に付け替えよう。スパイク受けは7-8年前のアンダンテラルゴ「SM-7A」のままであるが、明らかに音場の透明さや解像力が向上。雑味のないクリーンな表現となり、雄大なスケール感が蘇る。

林 正儀氏の自宅試聴室でもテスト

さらにサイレントマウントを最新仕様の「SM-7X」に付け替えたところ、見た目が引き締まるのとクオリティ的にも過去最高のレベルに達したから拍手するしかない。カール・ベーム指揮「モーツァルト:レクイエム」のみずみずしい弦とコーラスがふわっと舞いおりた。ジャズはリアルな熱気にあふれる。

モニターオーディオのスピーカー「PL300」の脚部は「TS-M10」が対応できる

読者諸氏もこのスルーホールスパイクをサイレントマウントとの組み合わせでぜひ楽しんで欲しいものだ。

(提供:アンダンテラルゴ)

本記事は『季刊・analog vol.79』からの転載です

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Nintendo Switch 2は49980円、6月5日発売。専用ソフト「マリオカートワールド」同日発売
2 TCL、Dolby Atmos対応サウンドバーのクラファンを開始。7.1.4ch/5.1.2ch/5.1chの3モデル
3 ネットワークオーディオ、ノイズ対策の基礎知識(2)「LAN由来のノイズ対策編」
4 映像機器の性能を一発で見極められる4K UHD BD『4K Great View』、お薦め高画質シーンを厳選レビュー
5 オーディオテクニカ、完全ワイヤレスイヤホン新製品のティザー動画を公開。「あの作品」とのコラボモデルか
6 操作性から映像再現までBenQの圧倒的な技術力が活きる!Mac向けモニター「MAシリーズ」の完成度に迫る
7 押さえておきたい次世代オーディオのキーワード。スマートホームの規格「Matter」とは?
8 “本当に良い音” を普段使いしよう。デノン新完全ワイヤレス「AH-C840NCW」「AH-C500W」レビュー
9 ナスペック、ROKSAN/Vienna Acoustics製品の価格改定を4/25から実施。ROKSAN製品は値下げへ
10 Fi audio、“マスタリング”クオリティのDAC/ヘッドホンアンプ「iDSD Valkyrie」。K2HD搭載
4/3 10:02 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX