公開日 2010/09/01 11:45
【をんなもすなるLINN DS】第4回:DSを活かすための、手持ちCDリッピング方法とは?
私はApple Losslessでリッピング。DSはiPodと併用がしやすい!
前回の本レポートで、「96kHz/24bitの音源をダウンロードするのは、なんて時間がかかるんだ!」と書いたら、読者の方からすぐさま「Linn Recordsからダウンロードする時はいくつものファイルを同時にダウンロードできますよ」というご指摘を受けた。
では試してみようということでLinn Recordsにログインしてみると、なんと、以前私のミスで、ダウンロード中にパソコンを電源オフしてしまったために未入手のままだったファイルが画面に現れた! うむ、これはまさしく「再度ダウンロードを」というお達しである。早速クリックしてみると改めてダウンロードが始まった。なるほどこれで、ダウンロードが中断されたものでも、再度チャレンジできることが判明した(このことはLinn Recordsのみならず、他の配信サイトHD tracksなどでも同様であった。良心的である。というか当然か……)。
さぁ、読者の方のアドバイスにしたがって、数曲を同時にダウンロードしてみる。なるほどこれは早いと思う。さらに、同じログインページに、「Download your purchase using the Linn Download Manager (Recommended)」と出てきているのが気になる。リンの「ダウンロードマネージャー」なるものを使うともっと便利にダウンロードできるという。このソフトをインストールしてみると、1曲1曲をクリックする必要さえなく、ワンクリックで全部、自動ダウンロードしてくれることが分かった。
音楽のダウンロードといっても、ネットショッピングのひとつであり、本を買ったり、日用品を買うのとまったく変わりないのだが、データ自体が商品なので、なるべく便利にダウンロードできるよう、サイトごとに工夫されているようだ。
さて、ネットワークオーディオやPCオーディオの楽しみは、音楽ファイルをダウンロードするばかりではない。どちらかというと、手持ちのCDをリッピングして聴く方が多いと思う。私もそう。
リッピングで考えなければいけないことといったら、次の2つである。
ア. ファイル形式は何を使うか
イ. リッピングソフト、ドライブは何を使うか
まずファイル形式については、次の3種がある。
1.非圧縮のWAV(WAVEに同じ)など
2.可逆圧縮のFLAC、Apple Losslessなどのロスレス形式
3.非可逆圧縮のMP3、AACなど
「非圧縮」とは、圧縮されていない本来の音質が手に入るファイル形式だ。WAVはレコーディング業界でも通用している。
「可逆圧縮」は50〜60%程度の情報に圧縮されるが、再生するときにまた元の姿に戻れるというもので、“元に戻せる布団圧縮袋”といったイメージである。
「非可逆圧縮」というのは、可逆でない、元に戻らないという意味であり、“圧縮された布団が元に戻らない状態”といったところである。
私はオーディオマニアに憧れているため、初期の頃は「そりゃWAVでしょ」という感じで、WAVでリッピングしていた。しかし、iPodと同期しようとした時、即刻「いっぱいです」との表示が出てきてしまったのである。このままWAVでたくさん蓄積していくのは現実的ではないな、と感じた瞬間であった。
また、「WAVはタグ情報が埋め込まれない」という欠点もあることも分かってきた。そこで非可逆圧縮のFLACかApple Losslessかの選択となる。
試してみた方も多かろうが、私も、これらの聴き比べを、ある日やってみたのだった。結果は、「それほど変わらない感じがする」というものであった。楽曲によってはWAVの方が広がりがもう少し感じられたかな、と思うものもあったが、FLACとApple Losslessはほぼ変わらないといっていいな、と実感した。
音質的には同等だが、高音質配信サイトやリッピングソフトでほぼ対応できているのは、オープンソースであるFLACの方である。とすればFLACを標準としてリッピングしていけば良いのかもしれない。しかし、結論から言ってしまうと、私が採用しているリッピング形式はApple Losslessである。なぜなら、私はiPodでも聴きたいからである。iTunes及びiPodはもちろんApple社規格であるApple Losslessには対応しているが、FLACには対応していない。一方Apple Losslessは、リンのDSなら再生できる。
つまり、私のようにiPodとDSを併用する人なら、Apple Losslessでリッピングすれば問題はないのである。
ただし、他のPCオーディオユーザーの方でiPodも併用したい方は、使い方を一考しなければならないだろう。WAVやFLACファイルを一度AACなどに変換してからiPodに同期するなど方法はあると思うが……。
そういった点でもDSはシンプルで良いなぁ、と感じている。実はDSは、iPodと併用しやすいネットオーディオ製品だったのである。
前回の本レポートで、「96kHz/24bitの音源をダウンロードするのは、なんて時間がかかるんだ!」と書いたら、読者の方からすぐさま「Linn Recordsからダウンロードする時はいくつものファイルを同時にダウンロードできますよ」というご指摘を受けた。
では試してみようということでLinn Recordsにログインしてみると、なんと、以前私のミスで、ダウンロード中にパソコンを電源オフしてしまったために未入手のままだったファイルが画面に現れた! うむ、これはまさしく「再度ダウンロードを」というお達しである。早速クリックしてみると改めてダウンロードが始まった。なるほどこれで、ダウンロードが中断されたものでも、再度チャレンジできることが判明した(このことはLinn Recordsのみならず、他の配信サイトHD tracksなどでも同様であった。良心的である。というか当然か……)。
ダウンロードの途中だったのに、間違えてパソコンの電源を切ってしまい、楽曲の入手が中断されたことがあった。もったいなかったなと思っていたのだが、未入手分のファイル達はずっと「ボクを早くダウンロードしてくれよ〜」と言い続けていたようだ……。再ログインして改めてダウンロード。ちなみにLinn Recordsでは、何曲も同時にダウンロードができることもわかる | リンのダウンロードマネージャーを使うと、ワンクリックで後は放置したまま、勝手にダウンロードしてくれる |
さぁ、読者の方のアドバイスにしたがって、数曲を同時にダウンロードしてみる。なるほどこれは早いと思う。さらに、同じログインページに、「Download your purchase using the Linn Download Manager (Recommended)」と出てきているのが気になる。リンの「ダウンロードマネージャー」なるものを使うともっと便利にダウンロードできるという。このソフトをインストールしてみると、1曲1曲をクリックする必要さえなく、ワンクリックで全部、自動ダウンロードしてくれることが分かった。
音楽のダウンロードといっても、ネットショッピングのひとつであり、本を買ったり、日用品を買うのとまったく変わりないのだが、データ自体が商品なので、なるべく便利にダウンロードできるよう、サイトごとに工夫されているようだ。
さて、ネットワークオーディオやPCオーディオの楽しみは、音楽ファイルをダウンロードするばかりではない。どちらかというと、手持ちのCDをリッピングして聴く方が多いと思う。私もそう。
リッピングで考えなければいけないことといったら、次の2つである。
ア. ファイル形式は何を使うか
イ. リッピングソフト、ドライブは何を使うか
まずファイル形式については、次の3種がある。
1.非圧縮のWAV(WAVEに同じ)など
2.可逆圧縮のFLAC、Apple Losslessなどのロスレス形式
3.非可逆圧縮のMP3、AACなど
「非圧縮」とは、圧縮されていない本来の音質が手に入るファイル形式だ。WAVはレコーディング業界でも通用している。
「可逆圧縮」は50〜60%程度の情報に圧縮されるが、再生するときにまた元の姿に戻れるというもので、“元に戻せる布団圧縮袋”といったイメージである。
「非可逆圧縮」というのは、可逆でない、元に戻らないという意味であり、“圧縮された布団が元に戻らない状態”といったところである。
私はオーディオマニアに憧れているため、初期の頃は「そりゃWAVでしょ」という感じで、WAVでリッピングしていた。しかし、iPodと同期しようとした時、即刻「いっぱいです」との表示が出てきてしまったのである。このままWAVでたくさん蓄積していくのは現実的ではないな、と感じた瞬間であった。
また、「WAVはタグ情報が埋め込まれない」という欠点もあることも分かってきた。そこで非可逆圧縮のFLACかApple Losslessかの選択となる。
試してみた方も多かろうが、私も、これらの聴き比べを、ある日やってみたのだった。結果は、「それほど変わらない感じがする」というものであった。楽曲によってはWAVの方が広がりがもう少し感じられたかな、と思うものもあったが、FLACとApple Losslessはほぼ変わらないといっていいな、と実感した。
音質的には同等だが、高音質配信サイトやリッピングソフトでほぼ対応できているのは、オープンソースであるFLACの方である。とすればFLACを標準としてリッピングしていけば良いのかもしれない。しかし、結論から言ってしまうと、私が採用しているリッピング形式はApple Losslessである。なぜなら、私はiPodでも聴きたいからである。iTunes及びiPodはもちろんApple社規格であるApple Losslessには対応しているが、FLACには対応していない。一方Apple Losslessは、リンのDSなら再生できる。
つまり、私のようにiPodとDSを併用する人なら、Apple Losslessでリッピングすれば問題はないのである。
ただし、他のPCオーディオユーザーの方でiPodも併用したい方は、使い方を一考しなければならないだろう。WAVやFLACファイルを一度AACなどに変換してからiPodに同期するなど方法はあると思うが……。
そういった点でもDSはシンプルで良いなぁ、と感じている。実はDSは、iPodと併用しやすいネットオーディオ製品だったのである。
Apple LosslessとFLACで同じ音源をリッピングしてみて聴き比べた。キース・ジャレットの『The Cure』から「Blame It On My Youth」を聴き比べる。いずれのファイル形式でも涙するほど感動的だったため、私のなかでは、安心して「同等」と認識している。ちなみに音楽ファイルはこの画像のようにハードディスクのなかに格納されている。私の場合、リッピングした後はパソコンの「Music」というフォルダに入るようにしており、そこから、NASに移動させている。Apple Losslessは「Mpeg-4音楽ファイル」と表示される | 高音質配信サイトでは、FLACが大抵採用されておりApple Losslessは見かけないため、私はダウンロード用にはFLACを使用。リッピング用にはApple Losslessを使用。だから私のNASに2つの形式のファイルが混在している(昔使っていたWAVも少し) |
DSを導入する前にiPodを使っていたため、DS導入後もしばらくiTunesでリッピングもしていた | iTunesでリッピングする際、ファイル形式が選べる。私は当初WAVでリッピングしていたが、あっという間にNASがいっぱいになる感じがしてきて、途中でApple Losslessに切り換えた。それにしてもiTunesでFLACが再生できないことが分かった時はショックだったなぁ……。ダウンロードしたFLACファイルがiPodでは聴けないのだから |
リッピングソフトMediaMonkyを使ってリッピングをしていたこともある。選べるファイル形式はMedia MonkyではWAV、FLAC、OGG、WMA、MP3。ピュアオーディオグレードにするなら、mp3などの非可逆圧縮方式は避ける | 現在使用しているリッピングソフトdBpowerampは、Apple Lossless、Audio CD、FLAC、mp3(Lame)、Test Conversion、Waveから選べる。このソフトは、使い勝手も良い。 |
我が愛機SEKRIT DS-I。この夏、あまりに暑いので、頻繁に電源を切るようにしている | Kinsky Desktop。最近、アルバムアートが表示されないための分かりにくさが気になってきた。自分の聴く音源のうち、自動でアルバムアートが貼り付いてくるものは少ないらしく、まめにアルバムアートは貼り付けないといけないようである…… |